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エクセレンス 【モルドバ】

エクセレンス
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モルドバのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各AOPの詳細説明を追加しました。

モルドバは範囲が少ない割にほぼ毎年出題されているので、効率的に点数を稼げる国の一つです。

ポイントとなる要点も多くないので、しっかりと覚えて得点源にできるよう取り組んでいただければと思います。

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モルドバワインの概要

特徴

1991年に独立。主要産業は農業で、ワイン産業も基幹産業の一つである。いろんな大国に支配され、複雑な歴史を経たモルドバは肥沃な土壌のもと農業が盛んである。

ソ連時代は増産政策のもと、森林破壊は農薬の過剰使用で汚染が深刻となり、現在まで続いている。現在は持続可能な農業を政策として取り組んでいる。

歴史

  • 5000年前からワイン作りが始まる
  • 15世紀のモルドバ公Ștefan cel Mareの時代が、最もワイン作りが盛んであった
  • Ștefan cel Mareはpaharnic(杯を持つ人)という役職を作り、ワイン生産を管理させていた。
  • 1991年に独立
  • 2006年ロシアの輸入禁止措置によりワイン産業は大打撃を受ける

コウノトリ

重要
モルドバワインのロゴには、コウノトリがモチーフになっています。

その由来はシュテファン・チェル・マーレの時代、40数回の戦争にほぼ負け知らずの状態。

ある峡谷との戦いで戦士たちが疲労困憊状態の時に、一羽のコウノトリが加えてきたブドウの房を戦士たちに与えたところ、復活した戦士たちにより見事勝利することができたそうです。

それ以来感謝の意味を込めて、コウノトリとブドウのモチーフが使われるようになりました。

地理的条件

地図

気候

  • 穏やかな大陸性気候
  • 夏は暑く、冬は寒い
  • 降雨量は少なく、やや乾燥した気候

土壌

  • 土壌は腐植土含んだ黒土(Chernozemチェルノゼム
  • その他Podzol(灰白土)なども分布する

主要ブドウ品種

【主な土着品種】

白ブドウ 説明
Fetească Albă 「白い乙女」
明るい色調、フレッシュで果実、花の香りがするアロマティックな品種。
スパークリングワインにも使用される。
Fetească Regaiă 「高貴な乙女」
フレッシュで香り豊かな品種
Viorica モルドバで1969年に開発された白ブドウ。
セイベル13666とアレアティコの交配品種。
モルドバの寒い気候に適している。
トロピカルフルーツ系の甘い香りのするアロマティックな品種で
酸度が高いフレッシュな仕上がりのワインとなる。

 

黒ブドウ 説明
Fetească Neagră 「黒い乙女」
果実味温でタルトの相性がよく高品質なワインとなる。
Rară Neagră エレガントでいちごのような果実の香りが特徴。
酸味が強く、華やかなワインとなる。
ボルドー系品種とブレンドされることもある。

地元料理

名 称 説 明
Regume
レグメ
野菜:ナス、ズッキーニ、パプリカなどを
ローストした後にサラダ仕立てにする
Peşte
ペシュテ
淡水魚:パテやロースト
Carne
カルネ
肉:とり、豚、牛などの肉をローストや煮込み
Lactate
ラクターテ
乳製品:サワークリーム、チーズ
Murături
ムラトゥーリ
野菜を乳酸発酵したもの
Zeamă
ゼアーマ
鶏の出汁とボルシをベースにしたスープ
Ardei umpluti
アルティウンブルツィ
米や、ひき肉をパプリカ煮詰めて、
トマトソースで煮込んだもの
Sarmale
サルマーレ
ブドウ、キャベツの葉でコメやひき肉を包んで、
トマトソースで煮込んだもの
Plăcintă
 プラチンタ
 カッテージチーズ、ジャガイモ、カボチャ、
キャベツを具にしたパイ
Mămăligă
 ママリーガ
 お粥状のコーンミールを煮固めたもの
Colac de Sărvătoare
 コラック・デ・
サルバトアーレ
 浮き輪の形をした大型菓子パン

 

モルドバのワイン法

分類

【IGP(Indicatie Geografica Protejata)】
地域内のブドウを利用し、決められた生産方法で作り、各地の組合に加盟することが条件となる。以下の4つが登録されている。

  1. Codru/コドゥル
  2. Ştefan-Vodă/シュテファン・ヴォダ
  3. Valul lui Traian/ヴァルル・ルイ・トラヤン
  4. Divin/ディヴィン

【DOP Denumire de Origine Protejata】
EUの規定に即した基準。2016年時点で
「Romăneşti・ロマネシュティ」
「Ciumai・チュマイ」
の2ワイナリーが登録されている。

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主要ワイン産地

Codru・コドゥル

【特徴】

モルドバ中央部。地名の意味は森林地帯。白ぶどうが70%を占める。

他にも高品質なピノ・ノワールやスパークリングも生産されている。巨大な地下セラーで有名なCricova(クリコヴァ)などの村がある。

スパークリングワイン(瓶内二次発酵)も生産

(公式HPより)

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 地ブドウ、ソービニヨンブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : ピノノワール

Ştefan-Vodăシュテファン・ヴォダ

【特徴】

適度な大陸性気候、黒海の影響を受ける。

このワインの特徴はバランスが良く、香りが豊かなことである。ララ・ネグラが一番多く栽培されている。その他果実味豊かな白品種も栽培されている。プルカリ(Purcari Winery)という生産者が古くから守り育ててきた品種である。

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : ララ・ネグラ

Valul lui Traianヴァルル・ルイ・トラヤン

【特徴】

モルドバ南西部に位置する。主に赤ワイン(60%)が生産されている。

デザートワインで有名な産地でもある。南北2つのトラヤン・ウォール(トラヤヌス帝の城壁)の間に位置している。

Divinディビン

【特徴】

製造方法が指定されているブランデー。

2回蒸留、3年間オーク樽で熟成される。

ディヴィンの由来は「ワインから」「天から来たもの」の2つの説がある。モルドバ全域で生産が許可されている。

 

https://winedokugaku.com/easteuropa/croatia-wine/
https://winedokugaku.com/easteuropa/bulgaria-wine/

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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