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エクセレンス フランス【ロワール】

エクセレンス
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エクセレンス向けに原語表記、各AOCの説明をしています。

ワインのタイプも幅広くあるので、そのあたりも含めて覚えたいと思います。

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学習のポイント

  • 主な5つのエリアの場所、名称を覚える
  • 各エリアの主要AOC、ブドウ品種、タイプ、特徴を覚える
  • 河川名等、地理的な条件を覚える。

ロワール概要

地理的条件

地図

 

ワイン産地して、ひとくくりにするにはかなり広範囲なロワール地方です。

上記の地図で、主要AOCの位置がどのあたりにあるか、掴んでおきましょう!

中央高原地区を追加しました。ここはサントル・ヴェルネ地区からロワール川のさらに上流に位置します。

気候

東西に長いロワール地方は、地区ごとに気候条件が変わります。

ペイナンテ地区 海洋性気候
大陸性気候
アンジュソミュール地区
トゥーレーヌ地区
サントル・ネヴェルネ地区

土壌

※各産地毎に説明

主要ブドウ品種

 

ロワールの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 melon de Bourgogne(Muscadet) Cabernet Franc(Breton)
2 Chenin(Pineau de la Loire) Gamey
3 Sauvignon Grolleau

 

地元料理


料理名 説 明
Brochet au Beurre Nantais Blanc 川カマスのブールナンテ
Rillettes de Tours トゥール風豚肉の練り物
Potée de Lentilles du Berry ベリー産、レンズマメの煮込み
Cronttin de Chavignol AOP、酸とル地区の山羊乳チーズ
Valençay AOP、変形ピラミッド型の山羊乳チーズ
Tarte Tatin タタンホテイルで生まれたとされるリンゴのタルト

 

Loire

Pays Nantais

Muscadet

【特徴】

ナントを中心とした広域なAOC。アルコール発酵後、翌年3月1日まで熟成させれば「Sur Lie」と表記できる。新鮮味が消えないよう澱との接触は一冬に限られる。11月30日までに瓶詰めしなければならない。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ミュスカデ

<黒ブドウ> : 

【タイプ】

Muscadet Sèvre e Maine

【特徴】

ナント市の南東、セーブル川とメーヌ川に位置する。AOCミュスカデより規定が厳しい。シュール・リーに準ずる。

「Clisson」「Gorges」「Le Pallet」の表示も認められている。

規定が厳しく、55h㍑/haに対し、45h㍑/haに制限される。

シュールリーの記載が認められている。沈殿した滓を残した状態で翌年3月1日まで保存する。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ミュスカデ

【タイプ】

Fiefs Vendeens

【特徴】

ヴァンデ県19の村から造られる白、赤、ロゼワインに認められるAOCである。

「Brems」「Chantonnay」「Mareuil」「Pissotte」「Vix」の表示も認められている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナン・ブラン

<黒ブドウ> : カベルネ・フラン、ネグレット、ピノ・ノワール、ガメイ

【タイプ】

赤、白、ロゼ

Anjou & Saumur

Anjou

【特徴】

メーヌ・エ・ロワール県の広域AOC。シュナン・ブランを主体にし、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンを20%まで認められる。

カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にグロローとピノ・ソーニをあわせて30%まで認められた赤ワイン、シュナン・ブランを主体にしたスパークリングワイン。

【土壌】

色の濃い片岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン

<黒ブドウ> : カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン

【タイプ】

赤、白、発泡白、発泡ロゼ

Savennières

【特徴】

アンジェ市の南西。シュナン・ブラン飲みから造られた白ワイン。砂岩混じりの片岩、火山性土壌。大半は辛口だが、半甘口、甘口の造られる。(所有:Nicolas Joly)

【土壌】

砂岩混じりの片岩、火山性鉱物、風化した砂などの混合土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナン・ブラン

【タイプ】

Savennières-Roche aux Moines

【特徴】

ロッシュ・オー・モワンという単一区画に認められたAOC。2011年に単独AOCに認めらる。

【土壌】

砂岩混じりの片岩、火山性鉱物、風化した砂などの混合土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナン・ブラン

【タイプ】

Coulée de Serrant

【特徴】

クーレ・ド・セランという単一区画に認められたAOC。シュナン・ブラン100%。ロワール化に対して南、南東向きの急斜面に位置する。2011年に単独AOCに格上げ。

色が濃く、黄金色。ボディーもしっかりしている。

【土壌】

片岩土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

【タイプ】

白(辛~甘)

Quarts de Chaume

【特徴】

恵まれた条件を持つ畑40haに認められたAOC。

「Grand Cru」の表記も可能。温暖で過熟しやすく、貴腐も生じやすい。シュナンブランのみ認められている。糖度は298g/ℓ以上。最大収量は20hℓ/ha。高品質貴腐ワイン。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

【タイプ】

白(甘)

Bonnezeaux

【特徴】

シュナンブランを使用した甘口白ワインに認められたAOC。

糖度は238g/ℓ以上。最大収量は25hℓ/ha。と定められている。高品質貴腐ワイン

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

【タイプ】

白(甘)

Saumur

【特徴】

ソーミュール市を含む南部一帯に広がるAOC。発泡性ワインのエリアが広い。カベルネフラン主体にカベルネ・ソーヴィニョン、ピノードーニを30%までブレンド可。シュナンブラン100%辛口白、カベルネフラン主体の発泡ロゼ(瓶内二次発酵)。

ル・ピュイ・ノートル・ダムを中心とした11の村で造られる赤ワインには「Puy-Notre-Dame」の名称を付記することができる。ピノードーニの使用は認められていない。カベルネフラン主体にカベルネ・ソーヴィニョン15%までとされる。糖度は216g/ℓ以上。最大収量は57hℓ/ha。と定められている。

【土壌】

トゥファ・Tuffeau(石灰岩の一種、炭酸塩堆積物)

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン 

<黒ブドウ> : カベルネフラン

【タイプ】

赤、白、ロゼ、発泡白、発泡ロゼ

Saumur-Champigny

【特徴】

ソーミュール市南東8市町村。

【土壌】

トゥファ・Tuffeau+粘土石灰質土壌

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン

【タイプ】

白(甘)

Coteaux du Layon

【特徴】

ロワール川左岸。甘口白ワインのAOCシュナン・ブラン100%。レイヨン川の影響で霧が発生し、貴腐がつく。

「Beaulieu-sur Layon」(Beaulieu)、「Faye d’Anjou」(Faye)、「Rablay-sur-Layon」(Rablay)、「Rochefort-sur-Loire」(Rochefort)、「Saint-Aubin-du-Luigné」(Saint-Aubin)、「Saint-Lambert-du-Lattay」(Saint-Lambert)、の6つの村は村名表記が可能である。また規定は糖度の規定が221g/㍑に対し、238g/㍑と厳しい。

Premier Cru Chaumeは更に厳しい272g/㍑、最大収量25h/㍑の規定である。さらに貴腐が生じ323g/㍑以上のワインには、「Sélection de Grains Nobles」と表記することが可能。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

【タイプ】

白(甘)

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トゥーレーヌ地区

Bourguieil

【特徴】

ロワール川右岸に位置するAOC。カベルネフラン単一、または主体とした赤、ロゼワイン。

北部の石灰粘土質から作られるワインは、タンニンがしっかりとした熟成タイプのワインとなる。

【土壌】

南部➡砂と礫の河岸段丘、北部➡石灰粘土質

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : カベルネフラン

【タイプ】

赤、ロゼ

Saint Nicolas de Bourugueil

【特徴】

AOCブルグイユの北西部に位置する。特徴はブルグイユに似ている。

【土壌】

南部➡砂と礫の河岸段丘、北部➡石灰粘土質

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : カベルネフラン

【タイプ】

赤、ロゼ

Chinon

【特徴】

AOCブルグイユの対岸に位置する。カベルネフラン単一または主体とする赤、ロゼ、シュナンブラン100%の辛口白ワインに認められている。ロワールの最高赤ワインの一つ。

【土壌】

段丘は砂礫、斜面中腹は黄色いトゥファ、斜面上部は火打石の混じった粘土や砂の混合土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

<黒ブドウ> : カベルネフラン

【タイプ】

赤、白、ロゼ

Vouvray

【特徴】

トゥール市東、ロワール川右岸。シュナンブラン単一、もしくは主体とするから口から甘口までの白ワイン。微発泡及び発泡性ワイン(瓶内二次発酵)。

【土壌】

斜面中腹➡黄色いトゥファ、斜面上部➡砂や火打石の混じった粘土

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

【タイプ】

白、発泡白

Montlouis sur Loire

【特徴】

ヴーヴレの対岸に位置する。シュナンブランからの白、ピノードーニの赤、ロゼ。

【土壌】

トゥファの母岩を火打石の混じった粘土が覆う土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン

【タイプ】

白、発泡白

Cheverny

【特徴】

ロワール川左岸に広がるAOC。

ソーヴィニヨンブランを主体にシャルドネなどをブレンドした爽やかな辛口白、ピノノワール主体にガメイをブレンドした軽やかな赤やロゼが造られる。

【土壌】

砂質、石灰岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : ピノ・ノワール、ガメイ

【タイプ】

赤、白、ロゼ

Orleans

【特徴】

オレルアン市を中心としたAOC。カベルネフラン100%に認められたAOC。白はシャルドネ主体にピノグリのブレンドが認められ、赤はムニエを主体にピノノワールをブレンド、ムニエにピノグリ、ピノムニエをブレンドしたロゼも認められる。

【気候】

半海洋性気候(大陸性気候の影響もうける)

【土壌】

南岸➡砂礫質の河岸段丘。北部➡石灰岩台地

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ピノ・グリ

<黒ブドウ> : ムニエ、ピノ・ノワール

【タイプ】

赤、白、ロゼ

Valençay

【特徴】

ヴァランセ村を中心としたAOC。Valençay

ソーヴィニヨン・ブランの単一、ブレンド、ガメイ、ピノ・ノワール、コットのブレンドが規定されている。

カベルネ・フランやピノー・ドーニーのブレンドが許可されているものもある。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : ガメイ、ピノ・ノワール、コット

【タイプ】

赤、白、ロゼ

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Centre-Nivernais

Sancerre

【特徴】

プイィ・フュメのロワール川対岸に位置する。白はソーヴィニヨン・ブラン100%、赤、ロゼはピノ・ノワール100%と規定されている。

【気候】

大陸性気候

【土壌】

キンメリジャンの粘土石灰質土壌のテール・ブランシュ、オックスフォーディアンの石灰岩の小石からなるカイヨット、その他火打ち石や粘土の混じった土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソービニヨンブラン

<黒ブドウ> : ピノノワール

【タイプ】

白、赤、ロゼ

Pouilly-Fume

【特徴】

ロワール川右岸に位置する。「Blanc Fume de Pouilly」と名乗ることもできる。土壌は4種類に分けられる。プイィ・フュメはソーヴィニヨン・ブランから作られる白ワインのAOCであるが、シャスラが用いられた場合は、「Pouilly sur Loire」のAOCが与えられる。

ソービニヨンブランは火打石の香りを感じることができる

【気候】

大陸性気候

【土壌】

東部はカイヨットと呼ばれる石灰岩の小石、西部はカイヨットより大きな石灰岩の塊、サンタンドランやトラシーの丘はシレックス(火打ち石)の交じる粘土、その他はテール・ブランシュと呼ばれるキンメリジャンの粘土石灰質。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソービニヨンブラン

【タイプ】

Menetou-Salon

【特徴】

サンセールの西に隣接する。白はソーヴィニヨン・ブラン100%、赤、ロゼはピノ・ノワール100%と規定されている。土壌はキンメリジャンの粘土石灰質。

【気候】

大陸性気候

【土壌】

キンメリジャンの粘土石灰質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : ピノ・ノワール

【タイプ】

白、赤、ロゼ

Quincy

【特徴】

1936年に最初に認定されたAOCの一つ。ソーヴィニヨン・ブラン主体で10%のソーヴィニヨン・グリのブレンドは認められている。熟した果実実のあるワイン。

【気候】

海洋性気候

【土壌】

砂礫、砂

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ

【タイプ】

Reuilly

【特徴】

カンシーの西に位置する。ソーヴィニヨン・ブラン100%の白、ピノ・ノワール100%の赤、ピノ・グリ、ピノ・ノワールのロゼが造られる。

【気候】

海洋性気候

【土壌】

斜面は石灰質の強い泥灰土。段丘は砂礫。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソービニヨンブラン

<黒ブドウ> : ピノノワール

【タイプ】

白、赤、ロゼ

Chateaumeillant

【特徴】

ガメイの赤ワイン(ピノ・ノワールブレンド可)と色の淡いロゼのヴァン・グリが造られる。

ヴァン・グリはピノ・グリのみ果皮浸漬が認められ、その他はフリーラン果汁か圧搾果汁が用いられる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : ガメイ、ピノ・ノワール

【タイプ】

赤、グリ

Massif Central

Côte Roannaise

【特徴】

ロアンヌ市西部、ロワール県14の村のAOC。品種はガメイのみ認められている。

【気候】

半大陸性気候+山岳性気候

【土壌】

花崗岩が風化した真砂土

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : ガメイ

【タイプ】

赤、ロゼ

Côtes du Forez

【特徴】

コートロアネーズの南に位置する。ワインはガメイから造られる赤とロゼ。標高は高いが、フェーン現象の影響により温められる。

【気候】

半大陸性気候+山岳性気候

【土壌】

玄武岩、花崗岩

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : ガメイ

【タイプ】

赤、ロゼ

Saint Pourcain

【特徴】

ムーラン市の南に位置する。シャルドネ、サシー、ソーヴィニヨン・ブランをブレンドした白、ガメイとピノ・ノワールをブレンドした赤、ロゼが造られる.

【気候】

半大陸性気候+山岳性気候

【土壌】

礫質、花崗岩質、粘土石灰質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、サシー、ソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : ガメイとピノ・ノワール

【タイプ】

白、赤、ロゼ

Côtes d’Auvergne

 【特徴】

南北80kmに広がる広域AOC。アリエ川の両岸にぶどう畑が点在する。

白はシャルドネ100%、赤はガメイ単一、もしくは50%以上にピノ・ノワールをブレンドできる。

ぶどうの収穫地ににより「Boudes」「Chanturgue」「Chateaugay」「Corent」「Madargue」の村名を付記することができる。

【気候】

半大陸性気候+山岳性気候

【土壌】

泥灰土、玄武岩、火山の崩壊石、花崗岩、片麻岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : ガメイ

【タイプ】

白、赤、ロゼ

 

(以上)


https://winedokugaku.com/france/rhone/

 


※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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