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エクセレンス 【オーストラリア】

エクセレンス
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オーストラリアのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各AOPの詳細説明を追加しました。

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オーストラリアの概要

特徴

南緯31-43度でブドウ栽培が行われている。栽培面積は、ボルドーより2万haほど多い程度である。

様々な土壌、気候により多様なワンが作られる。114の地域がワイン産地として認められている。

ワイン生産量の6割が輸出されている。低価格ワインにおいては、水源が限られているため、南米の生産国との価格競争で、厳しい状況にある。

ワイナリー数は2394社(2016年)、20年弱で3倍に増えている。半数以上は中小のワイナリーで、個性的なワインが作られている。

歴史

  • 18世紀後半にワイン用のブドウが持ち込まれる
  • 1788年:英国海軍Arthur Phillip大佐が南アフリカ、ブラジルから持ち込む
  • 1825年:ジェームズ・バズビーにより本格的なブドウ園が開設される。
  • 1840年代:ドイツ周辺の宗教的迫害者が入植し、ワイン造りが始まる
  • 1877年:ヴィクトリア州でフィロキセラ発見(バロッサ・ヴァレーのLangmeil Wineryが所有する1843年に植栽されたものが最古のワイン用ブドウ)
  • 1993年:GI制定
  • 1994年:ジェネリック名の表示が禁止され、ブドウ品種表示のワインが主流とる

地理的条件

地図

気候

  • 南東部から南西部の沿岸にかけて地中海性気候
  • 乾燥したエリアでは、水不足により灌漑施設が必要となり、コスト上昇の原因になっている

土壌

クナワラのテラロッサはカベルネ・ソーヴィニヨンに適し、マセドン・レーンジーズは花崗岩質の土壌、マクラーレンヴェイルの砂質ローム土壌、モーニントン・ペニンシュラの粘土質と火山性土壌、タスマニアは水波形の良いジュラシックドレライトなど多様な土壌が広がる。

主要ブドウ品種

 

オーストラリアの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 シャルドネ シラーズ
2 ソービニヨンブラン カベルネ・ソーヴィニヨン
3 セミヨン メルロ
4 ピノグリ ピノ・ノワール
5 コロンバール プティ・ヴェルド

オーストラリアのワイン文化

二方向のワイン造り

ワイン造りは二方向に分かれる

ペンフォールズのような異なる畑や品種をアッサンブラージュする「マルチ・リージョン・ブレンド」「マルチ・ディストリクト・ブレンド」と呼ばれるスタイルと、単一畑最高峰のシラーHenschke社の「Hill of Grace」などのような「単一畑主義」に分けられる。

BYO

BYO(Bring Your Own)

ワインをレストランに持ち込むスタイル名。アルコール販売許可のない飲食店が、始めたサービスの一つで、現在は免許の有無にかかわらず、国内で浸透しています。

日本でもBYOのサービスを提供している飲食店は多数あります。ただし、持ち込み量はお店によりかなり幅があります。

スクリューキャップ

2000年ヴィンテージからクレアヴァレーの生産者13社が白ワインにスクリューキャップの採用。

その後、オーストラリア国内をはじめ、ニュージーランドやフランス・ドイツでも採用されるようになる。

主なメリットは以下の通り

  • 開けやすい
  • ブショネのリスクがなくなる
  • 品質の安定化
  • 垂直保存が可能
  • 湿度の影響を受けにくい

ナチュラル🍷

ナチュラルワインの造り手はが多数登場している。自然発酵で、亜硫酸は微量で若い世代に人気が出ている。ルーシー・マルゴーヤウマなどバスケットレンジが注目されている。

食文化

オーストラリアは140を超える国から移民を受け入れているため、食文化任官しても多様な料理文化が存在する。

和久田哲也氏のシドニーのレストラン「Tetsuya’s」では、オーストラリア食材を使い、繊細な和食料理を提供している。オーストラリアワインとともに何皿も提供する「デギュステーション・セットメニュー」のスタイルが特徴である。

アルコール販売の許可を持たない店がサービスの一環として持ち込みスタイルBYO(Bring Your Own)を始め、国中に広がった。

オーストラリアのワイン法

GI(Geographical Indications)

特定の地名を表示するワインには、その地方で収穫されたぶどうが少なくとも85%含まれていなくてはならないということだけである。

3つ以下のGIでワインが構成される場合、その合計が95%以上であること。

現在、ワインに関する管理は、
「AGWA(Australian Grape and Wine Authority)」
で行われている。

主要産地

各州のブドウ栽培面積、ワイン生産量は以下の通りです。
南オーストラリア州が約50%を生産し、ダントツのトップです。

エリア ブドウ栽培面積(ha) ワイン生産量(t)
南オーストラリア州 66,895 984,000
ニューサウスウェールズ州 34,018 398,000
ヴィクトリア州 23,066 87,000
マレーダーリングと
スワンヒル
17,547 410,000
西オーストラリア州 9,013 40,000
タスマニア 1,505 11,000

※マレーダーリングとスワンヒル はニューサウスウェールズとヴィクトリア州にまたがる生産地

西オーストラリア州

 

 

Swan District

【特徴】

スワンヴァレーが英国、ユーゴスラビア、イタリア移民によって西オーストラリア州最初の産地として確立する。フリーマントル・ドクター(Fremantle Doctor)と呼ばれる海風により暑さは和らげられる。

白ワイン造りの伝統を持つ。酒精強化ワインも有名である。多くのワイナリーはマーガレットリヴァーやグレートサザンのブドウを用いる。

【気候】

地中海性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン、ヴェルデーリョ、シャルドネ、セミヨン

<黒ブドウ> : シラーズ、グルナッシュ、カベルネソーヴィニヨン

Parth Hills

【特徴】

ワイナリーは四方の谷に囲まれている。やや標高が高く、海風が暑さを和らげている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、シュナンブラン、セミヨン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロ

Margaret River

【特徴】

パースから270㎞。西オーストラリア州最有力のファインワインの産地。土地の雰囲気はボルドーというより、ボルゲリ、ナパを連想させる。100社以上が「セラードア」を持ち、レストランを併設している。

半島の上半分は暖かく黒ブドウが集中している。産地が広く環境が多様なため、6つのサブリージョン案がある。Yallingup,Carbunup,Wilyabrup,Treeton,Wallcliffe,Karridale。正式には認められていないが、生産者の間では、よく知られた区分となっている。

ジョンクラッドストーンズ博士が、ボルドーと似た気候であるとしたことでワイナリーが設立される。

Yallingup
Carbunup
Wilyabrup

優良なカベルネ・ソーヴィニヨンの造り手が集中する。温暖なエリアで紫や黒系の果実が豊かになる。

Treeton
Wallcliffe

やや冷涼であり、カベルネ・ソーヴィニヨンは赤い果実の特徴、清涼感がでてくる。

Karridale

南氷洋の影響を受け冷涼となり、また粘土・ローム土壌によりソーヴィニヨン・ブランなど白ブドウが中心となる。

 

【気候】

地中海性気候、1年中温暖

【土壌】

花崗岩、片麻岩由来の砂利混じりのローム・粘土、または砂質で水はけがよい。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロ

Great Southern

【特徴】

個性的なファインワインの産地。降雨が多く巨大なユーカリの森林におおわれている。ワイン産業はハロルド・オルモ博士の調査報告から始まった。

5つのサブリージョンがある。Albany,Denmark,Frankland River,Mount Barker,Porongurup。森林開発が制限されているため、交通ルートも限られ、陸の孤島のようになっている。

冷涼な気候のため、酸をしっかり持ったブドウができる。

ワインはユーカリ由来のスパイシーさや堅牢な骨格を持った土地の個性が反映されている。
海影響の少ないフランクランドリヴァーはシラーズの有力な産地である。スパイシーさとミントの香味を持つ。

またリースリング産地としても有名。「Frankland Estate Isolation Ridge Vineyard Riesling」は国内外で高い評価を受けている。

マウントバーカー
1965年、グレートサザンで最初にブドウが植えられた。リースリングの栽培に適している。「フォレスト・ヒル・ヴィンヤード」オーストラリアを代表する銘醸畑である。スパイシーで清涼感のある細身のものに仕上がる。長期熟成してもペトロール香が出ないことが特徴。牡蠣殻香といわれる強いミネラル感、都市によっては地下強いタンニンも感じられる。

デンマーク
南氷洋のからの海風の影響で冷涼な産地。ピノノワール、シャルドネ、スパークリングワインの生産者が集まる。

ポロングラップ
標高650mの岩山の名前。このふもとにブドウ畑が広がる。グレートサザン唯一の花崗岩質でピノノワール、リースリング、シャルドネを生産し、近年非常に高い評価を得ている。

【気候】

南氷洋の影響で冷涼な海洋性気候。内陸に向かうに従い大陸性気候。

【土壌】

「コーヒー・ロック」アイアンストーン(ラテライト)、鉄分を大量に含むコーヒー豆のような赤茶けた丸い岩石が寄り集まって固まっている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : シラーズ、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン(発)

<泡>    : リースリング、シラーズ、ピノノワール、シャルドネ

Peel

【特徴】

特徴:沿岸部は冷涼、秋冬に降雨、春夏は乾燥している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シュナンブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : シラーズ

Geographe

【特徴】

ユーカリの森林など美しい、自然がある。シラーズが優れている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、セミヨン

<黒ブドウ> : シラーズ、メルロ

Blackwood Valley

【特徴】

寒暖差の大きい、大陸性気候の産地である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

Manjimup

【特徴】

ユーカリの森林の周縁部。4つの小さなブドウ栽培地に分かれる。

「Peos Estate」が高品質、低価格なワインとして近年注目を浴びている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、メルロ

Pemberton

【特徴】

ユーカリの森林の周縁部。商業的ブドウ栽培は1982年から開始。海流の影響、標高が高く冷涼な気候。シャルドネ、ピノノワールで有名な産地である。多くはスパーリングワインに使用される。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : ピノノワール

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南オーストラリア州

 

Barossa Valley

【特徴】

シラーズの首都といわれる重要産地である。シラーズが栽培面積の5割以上を占める。イーデンヴァレーとはバロッサレンジと呼ばれる150-200mの断崖で隔てられている。主要な大手ワイナリーが本社を置く産地である。赤ワインは伝統的にアメリカンオークで熟成されてきたが、近年フレンチオークの使用が増えてきている。

100年以上の古樹が豊富である。Langmeil Wineryの1843年のシラーズがオーストラリア最古のワイン用ブドウだとされている。古樹を保存していくため、2009年に「Barossa Old Vine Charter(古木憲章)」が制定された。

Barossa Old Vine     :樹齢35年以上
Barossa Survivor Vine  :樹齢70年以上
Barossa Centenarian Vine:樹齢100年以上
Barossa Ancestor Vine   :樹齢125年以上

土壌は6種類に分けられる。「Barossa Grounds」というプログラム名でワインと土壌の関係を解説する試みが行われている。
・北部の赤い土壌➡凝縮感のあるリッチなスタイル、黒い果実、黒オリーブの香味
・南部リンドック地区、ローランドフラット地区の灰色粘土ローム質➡赤い果実ブルーベリー、優しいエレガントなスタイル

近年全房発酵によるシラーズのが人気を博している。

イーデンヴァレーと合わせたGI「バロッサ」があり、両方の産地のブドウが使われている。
シラーズ:ブラックチェリー、ブラックべり。プラムなどの香味が豊かでコーヒーやチョコレートの風味、熟したソフトなタンニンがあり、凝縮度の高いワインが造られる。

カベルネソーヴィニヨン:フレンチオークで熟成され、控えめで引き締まったスタイルのワインが造られる。

セミヨン:バロッサでは早摘みし、セミヨンの持つフレッシュさやクリーンさを持つワインが造られている。
リースリング:標高の高いところに優良な畑が存在する。風味豊かなワインが生産される。

国内で最もシラーズで有名な産地。パワフルで肉厚、骨格のしっかりしたしていることが特徴。
コクのある赤ワイン上質の酒勢強化ワイン芳醇な白ワイン生産に最適な環境である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : セミヨン、リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、グルナッシュ、カベルネソーヴィニヨン

Eden Valley

【特徴】

シラーズとリースリングの重要なワイン産地。マウントロフティ山地の上のほうにある産地。赤白はほぼ半々の割合で造られている。襟の広さの割にブドウ畑の面積は小さく、水分の確保が難しく新規参入が難しい状態である。

1864年植栽の古木のシラーズから国を代表するようなワインが生産されている。

リースリングで有名な「Pewsey Vale」はアイアンストーンや石英の上に植えられている。
標高が高く、風の影響を受け、岩がちな土壌のおかげで、薫り高い赤ワインを生む。

リースリングは南オーストラリア州の中でクレアヴァレーと肩を並べるくらいの品質を持つ。ライムの香りが特徴で、長い熟成能力を持つ。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、メルロ

Adelaide Hills

【特徴】

標高400-600mのワイン産地。大小さまざまな谷の合間にブドウ畑が点在する。高級スティルワインや瓶内二次発酵のスパークリングワインのファインワイン産地である。非常に冷涼なエリアで、白ワインが6割を占める。

ワイナリー数は90を超え、レストランを併設しているところも多く、週末にアデレードからの訪問者も多い。

バスケットレンジ地区にナチュラルワインの作り手が集まっている。作り手たちはこの地区を「ヒルズ」と呼ぶ。

高級スティルワインとスパークリングワインの産地として有名。ピノノワールの最高の産地の一つである。

【土壌】

表土はロームや砂、下層は左岸花崗岩、アイアンストーン(ラテライト)、シストが分布している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : ピノノール、シラーズ

Clare Valley

【特徴】

標高400-500m、海から離れており海の影響はあまり受けない産地である。6,7割が黒ブドウでシラーズとリースリングの重要な産地の一つである。イーデンヴァレーと並ぶリースリングの代表的な産地。

石灰岩質の土壌が広がり、その特徴がワインにも表れている。1851年から生産を続けるSevenhill Cellarsはカトリック系協会により運営されている。Wendoureeは1895年に設立され、樹齢100年以上のシラーズを使ったワイン作りをしている。販売はメールオーダーのみで、フレッシュ感、石灰岩由来の柔らかさもつワインが造られている。

土壌の違いによる特徴を販売に活かすために「Clare Valley Rocks」という活動名で産地ごとに地質の開設の標識を立てたり、パンフレットで説明を行ったりしている。

ウォーターヴェール地区の石灰岩質ではライムの香りが豊かで柔らかくジューシーな特徴を持ち、ポーリッシュ・ヒル・リヴァー地区の粘板岩質では香りは控えめで堅牢でフリンティさの特徴を持つ。

1980年代後半にポーリッシュ・ヒル・リヴァーワイン生産が始まる。ワイナリー設立前にジェフリー・グロセットが大学教授から無名の場所に植えられていたリースリングの畑を買い取るように頼まれたことがきっかけである。このワイナリーのリースリングの成功が競合他社を巻き込み、リースリングの有名産地となっていった。

【気候】

大陸性気候

【土壌】

石灰岩質、粘板岩質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

McLaren Vale

【特徴】

セントヴィンテンス湾に近い比較的平坦な地にブドウ畑の大部分が広がる。赤ワインの生産が大部分を占める。近年、イタリア、スペイン品種の栽培が増えてきている。
ジョン・レイネが1838年にReynellaでワインを作り始めた。

多様なマイクロクロメットがあり、多様なワインが産出される。

赤ワインはバイオレットなど紫色の花の香りが豊かで、パワフルな果実味が特徴である。
標高が高くなると土壌の影響で赤い果実のアロマ豊かなワインとなる。

6つの小地区がある。(このサブリージョンの暗記は優先度低)
Blewitt Springs,McLaren Vale,Seaview,McLaren Flat,Willunga and Sellicks Foothills

シラーズがメイン。サンジョヴェーゼ、ジンファンデル、ヴェルデーリョなどの新しい栽培も試みられている。

【気候】

海洋性気候➡大陸性気候

【土壌】

赤や茶色のローム土壌。標高が高くなるとシルトストーン、アイアンストーン、シスト、テラロッサなど

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、グルナッシュ、カベルネソーヴィニヨン

Langhorne Creek

【特徴】

西側をマウントロフティレンジズにさえぎられ、南はアレクサンドリア湖に面している。朝晩は湖の影響で風の温度を下げる。

比較的冷涼なエリアで、土壌は母岩が石灰岩、テラロッサに似た土壌がみられる。黒ブドウの栽培が8割を占め、シラーズ、カベルネソーヴィニヨンが大半である。

樹齢50年以上のカベルネソーヴィニヨンが多数存在する。赤ワインは酸があり、石灰岩由来の柔らかいテクスチャーと清涼感がある。大手ワイナリーは、これらの高品質なブドウを安価で手に入れることができる。

【土壌】

母岩が石灰岩、テラロッサに似た土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ヴェルデーリョ

<黒ブドウ> : ベルネソーヴィニヨン、シラーズ、グルナッシュ

Limestone Coast

【特徴】

南オーストラリア州の東側でヴィクトリア州と接する広域GI。この中に、クナワラ、パッドサウェー、ラットンブリー、ローブ、マウント・ベンソン・マウント・ガンビアが含まれる。テラロッサ土壌を持つ場合が多いことから、この名がついている。

【土壌】

テラロッサ土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : 

Coonawarra

【特徴】

オーストラリアを代表するカベルネソーヴィニヨンの銘醸地の一つである。南オーストラリア州の南東の端に位置し、1890年にスコットランドのジョン・リドックが最初のブドウを植え、Penolaという土地を開拓した。

有名産地であるがアデレードから離れているので、静かな雰囲気である。作り手間の交流はオーストラリア国内でも特に緊密である。

カベルネソーヴィニヨンの銘醸地であり、最上級に位置している。水はけのよい粘土質土壌「テラロッサ」も特徴の一つである。

【気候】

海洋性気候。湿度の低い涼しい夏の気候でほとんどのブドウが完全に熟す。春の霜で被害が出ることがある。

【土壌】

水はけのよい赤い粘土質の表土とその下層に石灰岩質ローム層のコンビネーションとなっている。白い石灰部分はph10と高い。クナワラ以外にもテラロッサ土壌は分布する。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラーズ

Padthaway

【特徴】

ブドウ栽培地域として確認されたのは、1963年。海洋性気候。近年白ワインの品質が向上し、生産も注力されている。

【気候】

海洋性気候

【土壌】

テラロッサ

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

Wrattonbully

【特徴】

クナワラとパッドサウェーの間にある新興生産地。テラロッサ土壌で比較的冷涼なエリアである。主要品種はカベルネソーヴィニヨンである。

【土壌】

ラロッサ土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン

Robe

【特徴】

2006年にGIに指定される。新しい産地ではあるが、急成長中で中ものワイン産地である。

【気候】

海洋性の冷涼な気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : 

Mount Gambier

【特徴】

2010年にGIに指定された。ライムストーンオーストの最南端に位置する。海洋性の冷涼な気候である。石灰岩。ピノ・ノワールとソーヴィニヨンブランが主に作られている。
【気候】

海洋性の冷涼な気候

【土壌】

石灰岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : ピノ・ノワール

Kangaroo Island

【特徴】

オーストラリアで3番目に大きな島。海洋性気候。夏の平均気温25℃と涼しい。ブドウ生育期に湿度が高いため、病害のリスクが高い産地である。

【気候】

海洋性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラーズ

Riverland

【特徴】

南オーストラリア州の北部に位置する。マレー川沿いにブドウ畑が広がる。量販ワインが大量に作られている。

南オーストラリア州の60%、オーストラリアの30%のブドウを生産する規模である。大陸性気候。赤茶色の砂質土壌。下層は石灰岩。

近年の気候変動により、干ばつが頻発し、生産コストが増えており、チリなどと価格競争に巻き込まれている。

【気候】

大陸性気候。

【土壌】

赤茶色の砂質土壌。下層は石灰岩。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、マスカット・ゴード・ブランコ、コロンバール、リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

 

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ビクトリア州

 

Yarra Valley

【特徴】

メルボルンから車で約1時間の距離にある。年から近いこともありワインツーリズムが充実している。ヴィクトリア州を代表する産地である。

ワイナリーの多くはセラードアとレストランを併設している。1836年に初めてブドウが植えられた。一時期、酒精強化ワインに押され、テーブルワインの生産に行き詰まり1921年に産地はいったん途絶えた。

1960年代にいくつかのワイナリーが設立され、ワインの品質も高かったことによりワイン産業が発達していった。

批評家のジェームス・ハリデー氏はヤラ・イエリングの存在に影響を受け、Warramate Hillsのふもとに1985年コールドストリーム・ヒルズを設立した。現在はトレジャリー・ワイン・エステーツの酸化となっている。

マウント・メアリーのMLFしないシャルドネはヤラ・ヴァレーのアイコン的存在となっている。

フランスのモエ・シャンドン社はこのエリアに瓶内二次発酵のスパークリングの生産拠点を作った。
近年イタリア、スペインの品種を栽培し、人気が出ている。

ブドウ畑は3つに分けられる。

「ヴァレー・フロア」

ヤラ・グレン、イエリング、コールドストリームからグイアールにかけた比較的平坦な地域。多くのワイナリーが存在している。比較的温暖でボルドー系黒ブドウ品種や、シラーズにとって極めて重要な地域である。またシャルドネ、ピノノワールにとっても重要である。土壌はグレーや茶褐色の植壌土が分布している。ワインは果実味豊かで、柔らかくふくよかなものみられる。

「アッパー・ヤラ・ヴァレー」

標高250-360mで比較的涼しい気候である。降雨量が多く、ヴァレー・フロアより、2,3週間成熟が遅い。土壌はシルトストーン、サンドストーン、頁岩が広く分布する。ワイナリーは少ないが、ピノノワールとシャルドネの有力な畑が多い。スタイルは堅牢、酸が高い、塩味を感じるものが造られる。若手の有力生産者が複数登場している。

「北部」

ディクソン・クリーク周辺は標高200-300m。土壌は花崗岩。シラーズ、シャルドネ、イタリア系が植えられている。

【気候】

海洋性気候。常に海からの強風。

【土壌】

玄武岩由来の赤土土壌。古代海の体積土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング

<黒ブドウ> : ピノノワール、シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

Mornington Peninsula

【特徴】

30ほどのワイナリーで構成されるGI。ここ10年くらいでタスマニアと並びピノ・ノワールの重要な生産地なった。

要因は2003年から始まった「Mornington Peninnsula International Pinot Noir Celebration」、モーニントンペニンシュラ・ヴィニュロンズ・アソシエイション(MPVA)が中心に地区特性を見極める研究を行ったり、ブルゴーニュ生産者との交流、高樹齢のブドウ、若い生産者の参入などがあげられる。

2017年からMPVA主催のピノ・ノワール品評会「Australian Pinot Noir Challenge」が開催されている。

1920年頃酒精強化ワインの影響で、ほとんどのぶどう畑が失われた。その後1970年代に入り、ブドウ栽培が再開され復活の道を歩んできた。

周囲は風光明媚な半島で、リゾート地として人気がある。メルボルンから近く、裕福層がセカンドハウスを持つなどして土地の価格が高騰している。そのためぶどう畑が広がりにくい状況となっている。

主要品種はピノ・ノワール。クローンはバズビー・クローン、シャルドネ250ha、ピノ・グリ120HA、シラーズ60haが使用されている。土壌環境などオレゴンのウィラメット・ヴァレー北部と環境が類似している。

【気候】

海洋性気候。常に海からの強風。

【土壌】

玄武岩由来の赤土土壌。古代海の体積土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : ピノ・ノワール、シラーズ

Geelong

【特徴】

ピノノワール、シャルドネの重要な産地である。気候的にシャルドネ、ピノノワールに最適。

1877年、フィロキセラが最初に発見されたのが、このジロングであった。

3つの小地区に分けられる。

  • The Bellarine
  • The Moorabool
  • The Surf Coast

【気候】

海洋性気候。気温は低く、日照時間が長く乾燥している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン、ピノグリ

<黒ブドウ> : ピノノワール、シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

Goulburn Valley

【特徴】

ゴールヴァーン・ヴァレーの南側は歴史あるエリアである。1860年にTahbilkは設立され、当時植えられたぶどうの樹から今での収穫されている。ミッチェルトン周辺はNagambie Lakesという小地区に分類される。

内陸地方の谷底の気候で、日中の寒暖差が大きいが湖や川の影響で多少緩和されている。

北部も歴史圧ワイン産地である。Troyan DarvenizaがMooroopnaにExcelsior Wineryを1868年に設立した。1890年までに海外で300以上の賞を受けている。

【気候】

内陸地方の谷底の気候

【土壌】

赤茶色の左室礫土壌、黄色や茶色の埴壌土、石英。砂状土壌はフィロキセラを食い止めてきた。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、マルサンヌ、リースリングソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ムールヴェードル

Pyranees

【特徴】

1848年に初めてぶどうが植えられた。現在ではカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズの重要な産地と知られるようになった。

非公式の小地区が4つある。Avoca,Kara Kra,Moonambel,Redbank。

温暖な気候のため、フルボディの辛口赤ワインの生産に適している。近年、白ワインとスパークリングワインが有名になってきている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、マルサンヌ

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワール

Beechworth

【特徴】

1856年にブドウの木が初めて植えられた。1980年代から本格的にワイナリーが設立し始めた。造られるワインは赤も代も強いミネラル感を持つ。

【土壌】

花崗岩質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、ピノノール

Bendigo

【特徴】

湿度は低く、日照時間は長くて適度な降雨量あり。芳醇なシラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンが造られる。

【気候】

湿度は低く、日照時間は長くて適度な降雨量あり。芳醇なシラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンが造られる。

【土壌】

酸性で肥沃度が低い。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ

Macedon Ranges

【特徴】

小規模で個性的な生産者が集まっている。プレミアム・スパークリングワインが造られる。痩せた土地の影響で生産量は少ない。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : ピノ・ノワール、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン

Heathcote

【特徴】

南北に貫く山脈が気候や土壌の影響を与えている。冷涼な東風が、ブドウの発育期のころに吹き、涼しくなる。

有力生産者がここで造られる凝縮感がり、深紫色のブラックフルーツの香味を持つブドウに惹かれ高級なシラーズを生産している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

King Valley

【特徴】

キングリヴァー流域のブドウ栽培地。オーストラリアで最も標高が高い産地の一つである。エリア内の南北の気候の差は激しい。よってワインのスタイルの差も大きい。標高の高いエリアはスパークリングワインを作るのに適している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロ

Rutherglen

【特徴】

マスカットとミュスカデルから造られる酒精強化ワインの産地として有名である。シラーズは厚みがあって、芳醇なフルボディワインである。

【気候】

大陸性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ミュスカデル、リースリング、セミヨン

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、マスカット・ア・プティ・グラン・ルージュ

Grampians

【特徴】

上品で力強さを兼ね備えた赤ワインが特徴である。オーストらりの大分水嶺のすそ野にブドウ畑が広がる。ヴィクトリア州東部よりかなり冷涼な気候となる。

ただしブドウ発育中の日照量が多いためしっかり成熟する。代表的な品種はシラーズである。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、ピノノワールなど

Henty

【特徴】

オーストリア大陸で最も冷涼なワイン産地で羊毛業で有名な農業地帯である。赤土を覆う玄武岩にブドウ畑が広がっている。スパークリングワインと繊細な香りの赤ワインを作っている。

1975年設立のCrowford Riverは特にリースリングで有名である。Langton’s Classificationでは、Outstandingの格付けがなされている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング

<黒ブドウ> : ピノノワール

Alpine Valleys

【特徴】

標高150-320m。分岐した川からできた4つの谷に広がるワイン産地。春と秋に霜の災害にあいやすい。

【気候】

大陸性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン

<黒ブドウ> : メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン

Murray Darling

【特徴】

マレー川に沿って、ヴィクトリア州に跨っている。量産用のブドウが栽培されている。ブドウ発育時期の雨は少ないが、灌漑用水は豊富である。ワインは非常に安定している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、マスカットゴールド、コロンバール、セミヨン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロなど

 

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ニューサウスウェールズ州

 

Hunter

【特徴】

最初のブドウの木は1825年に植えられた。この地区は以下の3つに分類される。

Pokolbin(Lower hunter Valley)
Broke Fordwich
Upper Hunter Valley

ローワーハンターのブドウ畑は、適度な斜面の広大な丘陵地に位置し、アッパーハンターのブドウ畑は、肥沃な黒沈泥ローム土の恵みを受ける川の近くに位置する。この地区の気候は温暖からやや熱いところまである。1-4月は降水量が多く、湿度があり雲に覆われている。

代表品種のセミヨンは降雨を避け、酸度が下がる前に収穫し、長期熟成を経て飲まれる。ハンター・セミヨンを称される。

ボルドーでは甘口ワインに使用されるセミヨンであるが、オーストラリアでは、辛口に仕上げられる。Tyrrell’s者の「VATI Semillon」が代表的なワインである。6-10年以上熟成したものは、柑橘系のほか、はちみつや焦げ香などの香りを持つ。

シラーズは60-100年の古木が豊富で長期熟成に耐えうるワインが造られる。他の産地と風味が異なり、土を感じせるような風味がある。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、セミヨン、ヴェルデーリョ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : シラーズが主、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロなど

Cowra

【特徴】

Cowra Estate社が1973年にブドウを最初に植え、発展してきた。白ワイン生産に適した産地で手ごろな価格で香味のしっかりしたシャルドネが特産である。夏は暑く乾燥し、平均気温24℃前後まで上がる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、セミヨン、ヴェルデーリョ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネフランなど

Mudgee

【特徴】

カウラより標高が高く、清涼感のある酸味が感じられるワインが造られる。マジーはアボリジニの言葉で「丘のある巣」という意味である。雨量が少なく昼夜の寒暖差が大きく、夏と秋は晴天が多く長い生育期間が取れる。収穫はハンターヴァレーより4週間遅い。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨンブラン、リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョンが主、メルロ、ピノノワールなど

Orange

【特徴】

マジーよりさらに数百メートル標高が高い。産地により気候条件は大きく異なる。これにより多様な品種が栽培されている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、マルサンヌ、リースリング

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョンが主、メルロなど

Canberra District

【特徴】

オーストラリア首都特別地域の周辺にブドウ畑が点在している。Lake George近くで1971年にエドガー・リーク博士がブドウを初めて植えた。

良質なリースリング、シャルドネ、シラーズ、カベルネソーヴィニヨンが生産され、地元消費、観光客向けにほとんどが消費されてしまう。「Clonakilla Shiraz Viognier」はローヌのコートロティに習って、シラーズにヴィオニエを混醸して作られる。この産地のアイコンワインである。

【気候】

内陸性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : リースリング、シャルドネ

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン

Hastings River

【特徴】

温暖な海に接し、湿度が非常に高く、雨も多い。夏は熱帯サイクロンの影響を受けることもある。1873年にヘンリー・ファンコート・ホワイトがブドウを初めて植えた。シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨンブラン。カビ病に強いフランスの交配種Chambourcin・シャンブリセンの栽培が盛んである。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : 

Tumbarumba

【特徴】

オーストラリアで最も遠隔地にあるワイン産地。1982年にブドウ栽培が始まる。25のブドウバカ絵があり、ピノノワールとシャルドネが75%を占める。高品質スパーリングワインに使用されている。天候が優れた年からはスティルワインも作られる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : ピノノワール

Riverina

【特徴】

量販用ワインの向けの重要なワイン産地。マランビシー川から灌漑用水を引いてブドウ栽培を行っている。高級ワインもあり、セミヨンの貴腐ワインや遅摘みのヴァラエタルワインが有名である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : セミヨン、シャルドネ、トレッビアーノ、コロンバール

<黒ブドウ> : シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、メルロが主、ルビー・カベルネなど

タスマニア島

Tasmania

【特徴】

ピノノワールとシャルドネの極めて重要な産地となりつつある。1823年にブドウが植えられた記録がある。商業規模のブドウ畑となったのは1970年代半ば以降のことである。

南オーストラリア州やヴィクトリア州の大手ワイナリーがスパーリングワインの原料胸中地としてブドウ栽培を行っている。Chandon Australia,Hardysが代表的である。そのペンフォールズなどの高級ワインの原料になっている。

ランセストンはマールボロとほぼ同緯度、ホバートはクライストチャーチとほぼ同緯度である。冷涼な海洋性気候である。

最大の産地はランセストン近郊のテイマー川流域のテイマー・ヴァレーである。50%の生産量を占める。

パイパーズリヴァーはスパーリングワインのブドウ畑の拠点となっている。ここのピノノワールはクローヴやユーカリの香りを持つ。ホバート近郊は冷涼であるため、ピノノワールは華やかなアロマで赤い果実のような特徴がある。

イーストコーストのピノノワールは骨格のしっかりした力強いものが造られている。

【気候】

冷涼な海洋性気候

【土壌】

火成岩、堆積岩で占められる。最も広く分布しているのは「ジュラシック・ドレライト」で1億7千万年前に形成された。

パイパーズリヴァー周辺は堆積岩で、主に砂岩やシルトである。表土は赤く、熱い粘土層で表土が厚いため、収穫年によっては成熟が難しくなる時がある。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン、メルロ

酒精強化ワイン

【特徴】

オーストラリアでは、1930-1960年代まで酒精強化ワインが全体の70%を占めていた。
主な産地はバロッサヴァレーとラザグレンである。

2010年ジェネリックワインの名称使用が産地呼称保護の観点から国内販売での使用が禁止された。
シェリー➡Apera(ドライ、ミディアムドライ、スイート、クリーム)
ポート➡Fortified(ヴィンテージ、トゥニー)
リキュールトカイ➡Topaque

Fortified(ヴィンテージ、トゥニー)
トゥニー:シラーズ、グルナッシュ、ムールヴェードルから、ポートと同様な作り方で生産される。
ヴィンテージ:主にシラーズが使われ、トゥニーより発酵期間が長く、樽熟成は1,2年と短め。

リキュールのカテゴリーは「リキュールマスカット」と合わせて、Rhtherglen、Classic、Grand、Rareの4等級が生産されている。

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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