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英国のワイン

英国
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私が受験したときは、英国はまだ教本に掲載されていませんでした。

温暖化の影響でイギリスでもワインの生産が増えている程度のことは、聞いたことがありましたが、それ以外は全く知識がありません。

本記事をまとめる中で私自身も勉強していきたいと思います。

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英国のワインについて

概要

  • 温暖化によりブドウの成熟度が上がり、ワイン用のブドウの栽培が容易になった。
  • 南部のスパークリングワインの評価が高い

歴史

  • 12世紀ヘンリー2世がフランス西部と英国を支配。ボルドーからワインが大量に供給される
  • 13~17世の小氷河期のため、ワイン産業が衰退
  • 1703年ポルトガルとメシュエン条約を結ぶ。ポートワインやマデイラの輸入量増加。
  • 19世紀半ば、フィロキセラ被害、うどん粉病の被害広がる

地理、気候他条件

  • 緯度的には高いところにあるが、メキシコ湾流のおかげで比較的温和な海洋性気候である
  • 温暖化の影響で年間平均気温10度を超える箇所が南部の大半を占めるようになった
  • ブドウの成長と霜の時期が重なり、霜害を多く受けるようになった

主要ブドウ品種

英国の主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 シャルドネ ピノノワール
2 バッカス ピノムニエ
3 セイヴェルブラン ロンド

ワイン法

Wine

欧州連合ワイン(英国以外のEU加盟国産ブドウを使用):European Union Wine

〇〇産ブドウ使用の英国産ワイン:Wine made in UK from grapes harvested in ○○

欧州連合の異なる国々のワインのブレンド:Blend of wines from different countries of the European Union

英国産ブドウのみ:Wine of United Kingdom

PGI(Protected Geographical Indication)

イングランドまたはウェールズで収穫したブドウを85%以上

表示は
「English Regional Wine」
「Welsh Regional Wine」

・最大収量:100hℓ/ha
・アルコール度数:8.5~15%

<スパークリングワイン規定>
・最大収量:100hℓ/ha
・最低9か月滓とともに瓶内熟成
・最低ガス圧:3.5バール
・アルコール度数:10%
・使用品種リストによブドウを使用

PDO(Protected Designation of Origin)

 

分類 説明
English Wine ・イングランドで収穫されたブドウのみ使用
・最大収量:80hℓ/ha
・アルコール度数:8.5~15%
・最低酸度4g/ℓ(酒石酸換算)
・シャルドネ、ピノノワール、ピノノワールプレコース、
ピノムニエ、ピノグリ、ピノブランを使用
Welsh Wine ・ウェールズで収穫されたブドウのみ使用
・最大収量:80hℓ/ha
・アルコール度数:8.5~15%
・最低酸度4g/ℓ(酒石酸換算)
・スパークリングワインは瓶内二次発酵
/最大収量:80hℓ/ha/最低9か月滓とともに瓶内熟成
/最低ガス圧:3.5バール/アルコール度数:10%
・シャルドネ、ピノノワール、ピノノワールプレコース、
ピノムニエ、ピノグリ、ピノブランを使用
Sussex Wine ・サセックス地方で収穫されたブドウのみ使用
・最大収量:12ton/ha
・アルコール度数:10~15%
・スパークリングワインは瓶内二次発酵
/最大収量:80hℓ/ha/最低12か月滓とともに瓶内熟成
/最低ガス圧:3.5バール/アルコール度数:11%
/表示ヴィンテージの85%以上使用
・シャルドネ、ピノノワール、ピノノワールプレコース、
ピノムニエ、ピノグリ、ピノブランを使用
Darnibole Wine ・別名「Darnibole Bacchus Wine」
・コーンウォール州のキャメル・ヴァレー・ヴィンヤード
の所有する畑Darnibole
・辛口白ワイン
・使用品種:バッカスのみ
・最大収量:8ton/ha
・アルコール度数:10~13%
・最低酸度:6~8.5g/ℓ(酒石酸換算)
・残糖分:7g/ℓ未満

British Wine

輸入ブドウや濃縮ブドウ果汁を原料にした英国産ワインのことを指す。価格品質共に低い。

※English Wineと間違えやすいので、しっかり覚えましょう!

最後に

教本では、概要的な説明のみで、生産地の詳細の説明もなく、何かつかみどころがない印象です。

トピック、歴史、ワイン法あたりをひとまず押さえておけばいいのかもしれません。

練習問題等などで、重要ポイントとなる箇所が分かれば、随時反映していきます。

 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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