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スペインのワイン

スペイン
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私のスペインワインは、コスパが良くデイリー向き。少し高級品になると、樽香をガンガン効かせた濃厚赤ワインなどの印象を持っています。

試飲会に行った際、スペインワインの高額クラスを飲み続けたら、ほぼ間違いなく濃厚でしっかり樽塾というものが大半でした。

あとはシェリーですね。ドライなシェリーをギンギンに冷やして飲むのが好きです。

試験と関係のない話題になりましたが、重要ポイントを押さえてクリアしていってください。

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学習のポイント

  • 主要ワイン生産地の位置の把握
  • 品質分類の整理(熟成期間等)
  • CAVAについて
  • シェリーについて

スペインのワインの歴史

  • 紀元前1100年ころからへレスや地中海沿岸でワイン作りが始まる。
  • 19世紀後半のフィロキセラ被害により、リオハなどでのワイン作りが盛んになる
  • 20世紀、市民戦争などでワイン産業の低迷時期

地理・気候条件

地理(地図)

 

 

気候条件

エリア 気候
地中海地方 地中海性気候
北部地方 大陸性気候
内陸部地方 大陸性気候
南部地方 地中海性気候、大陸性気候(内陸部)
大西洋地方 海洋性気候

スペインのワイン法

分類

【Vino de Mesa(ヴィノ・デ・メサ)】
格付けされていないぶどう畑で生産されたワインや、異なる地方のワインをブレンドして造る。

【Vino de la Tierra(ヴィノ・デ・ラ・ティエラ)】
認定された地域内で生産したぶどうを60%以上使用したワイン。

【D.O. Donominacion de Origen(デノミナシオン・デ・オリヘン)】
原産地呼称ワイン:原産地統制委員会が設置されている地区で栽培された認可品種のぶどうを原料とし、厳しい条件を満たしてつくられた上質ワイン。現在54の地域が指定されている。

【D.O.C. Donominacion de Origen Calificada(デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)】
特選原産地呼称ワイン:INDO(原産地呼称庁)の厳しい生産基準が設けられている地域でつくられた、スペインで最高クラスのワイン。現在D.O.C.として認められているのはリオハとプリオラトのみ。

熟成分類

分類 タイプ 熟成規定
ホーベン
シン・クリアンサ
  樽熟成1年以下、または全く樽熟成を行わないワイン
クリアンサ 樽または瓶で最低2年以上熟成、そのうち最低6カ月(リオハは1年)樽熟成
白・ロゼ 樽と瓶内で1年熟成、そのうち6カ月は樽熟成
レセルバ 樽・瓶熟成3年以上、そのうち樽熟成最低1年以上
白・ロゼ 樽・瓶熟成2年以上、そのうち樽熟成最低6カ月以上
グラン・レセルバ 樽熟成5年以上の後、そのうち樽熟成最低18カ月以上
白・ロゼ 樽・瓶熟成4年以上、そのうち樽熟成最低6カ月以上

主要ブドウ品種

 

スペインの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 アイレン テンプラリーニョ
2 マカベオ ボバル
3 パロミノフィノ ガルナッチャティンタ
4 ベルデホブランコ モナストレル
5 モスカテルアレハンドリア カベルネソーヴィニヨン

 

主要ワイン産地

地中海沿岸

【プリオラート】 
白ぶどう: マカベオ、パレリャーダ、チャレッロ
黒ぶどう:ガルナッチャ、テンプラリーニョ
タイプ : 白、赤
特 徴 :スーパースパニッシュ(4人組)により、世界的高品質ワインを生産。


【ペデネス】 
白ぶどう: シャルドネ
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、ピノノワール
タイプ : 白、赤
特 徴 :


 

【カヴァ】 
白ぶどう: シャルドネ
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、ピノノワール
タイプ : 白、赤
特 徴 :ペでネスでカヴァ(発泡性ワイン)の大半が生産される。

中央部

【リベラデルドェエロ】 
白ぶどう: ベルデホ、ゴデーリョ
黒ぶどう:テンプラリーニョ
タイプ : 白、赤
特 徴 :スペインを代表する産地


【トロ】 
白ぶどう: ベルデホ、ゴデーリョ
黒ぶどう:ティンタデトロ
タイプ : 白、赤、ロゼ
特 徴 :赤ワインがメイン。以前は高アルコール、高濃度というイメージであったが、近年は洗練されたワイン作りがなされる。


【ラマンチャ】 
白ぶどう: アイレン、マカベオ
黒ぶどう:センシベル(テンプラリーニョ)、ガルナッチャ
タイプ : 白、赤
特 徴 :多数のVPワインが産出される


 

北西部

【リオハ】 
白ぶどう: ヴィウラ、ガルナッチャ・ブランカ
黒ぶどう:テンプラニーリョ、ガルナッチャ
タイプ :
特 徴 :リオハはスペインの北部に位置し、地形や川、大西洋などの影響を受け、比較的涼しい夏と穏やかな冬、そして 年間を通して雨の多い独特の気象条件をもつ。
スペイン国内に2つあるDOCaワインの一つ。
赤ワインは長期熟成されるものが多く、なかには10年以上熟成されることもある。

2017年リオハのワイン規定が以下の通り、改定された。

分類 タイプ 熟成規定
ホーベン
シン・クリアンサ
  樽熟成1年以下、または全く樽熟成を行わないワイン
クリアンサ 樽(225ℓ)または瓶で最低2年以上熟成、そのうち最低1年樽熟成
白・ロゼ 樽(225ℓ)と瓶内で1年熟成、そのうち6カ月は樽熟成
レセルバ 樽・瓶熟成3年以上、そのうち樽熟成最低1年以上
白・ロゼ 樽・瓶熟成2年以上、そのうち樽熟成最低6カ月以上
グラン・レセルバ 樽熟成5年以上の後、そのうち樽熟成最低18カ月以上
白・ロゼ 樽・瓶熟成4年以上、そのうち樽熟成最低6カ月以上
ゾーン   リオハ・アラベサ、リオハ・アルタ、リオハ・オリエンタル
ムニシピオ   市町村の基礎自治体
ビニェードスシングラーレス   独自の自然条件の下、樹齢35年以上、最大収量32.5hℓ/ha(黒)、44.9hℓ/ha(白)、委員会での承認要。
エスプモソ・デ・カリダ   上質スパークリングワイン
瓶内二次発酵、瓶貯蔵熟成15か月以上、。レセルバは24か月以上。この上のクラス「グランアニャーダ」は36か月以上熟成、収穫年表示要。

【ナバーラ】 
白ぶどう: ガルナッチャブランカ、ビウラ、マルバシア
黒ぶどう:テンプラニーリョ、ガルナッチャ
タイプ : 白、赤、ロゼ
特 徴 :以前はロゼワインで有名な産地。


【ソモンターノ】 
白ぶどう: ビウラ、マルバシア
黒ぶどう:ガルナッチャ、カリニェナ
タイプ : 白、赤
特 徴 :近年は設備が近代化し、世界的に高評価を受けるワイン産地に。VPワイも生産される。


大西洋側

【リアスバイシャス】 
白ぶどう: アルヴァリーニョ、トレイシャドゥーラ
黒ぶどう:メンシア
タイプ : 白、赤
特 徴 :白ワインが有名。海辺に近いため、塩味を感じるワインとなる。


 

南部

【バレンシア】 
白ぶどう: マスカテルデアレハンドリア、アイレン
黒ぶどう:ボバル、モナストレル、テンプラリーニョ
タイプ : 白(、辛甘)、赤
特 徴 :


 

CAVA

世界を代表するスペイン産の高品質なスパークリングワイン
(カバは製法による分類(瓶内二次発酵)で、限定された地域の指定はありません。)

CAVAの使用ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 マカベオ(ビウラ) ガルナッチャ・ティンタ
2 チャレッロ モナストレル
3 パレリャーダ ピノ・ノワール

醸造方法
カバと名乗るためにはシャンパーニュと同じように瓶内第二次発酵によって造られ、一定の貯蔵年数が必要です。最低9カ月の貯蔵熟成が義務付けられています。しかし、一般的には1年から2年、高級品では3年から4年の貯蔵熟成が行われています。長く熟成させるほどに泡が細やかに、安定したものとなり、香りや風味も立ちやすくなります。 

シェリー

<シェリーとは>
シェリーの伝統的なつくり方は、パロミノなどを使用したワインにブランデーを添加した後、ソレラ・システム(樽を上から若い順に積み重ね、最下段の樽から製品となるシェリーを一部抜き、一つ上の樽から順番に補給していく)でブレンドしながら貯蔵する。シェリー特有の香りは、発酵中に生じるワインの表面に張るカビのような白い膜(産膜酵母)によって発生する。

以下の3つの産地が原産地呼称シェリーを名乗ることができる

  • ヘレス・デ・ラ・フトンテラ
  • サンルカール・デ・バラメーダ
  • エル・プエルト・デ・サンタマリア

製法


※選別:発酵後、各樽毎に品質チェックし、<フィノ、アモンティリャード>と<オロロソ>に分ける。フロールの付かない樽もアルコール度を18%まで上げ、オロロソとする。

アンダルシア地方は地中海に面し、スペインの最南端に位置する。つくられるワインのほとんどが酒精強化ワインで、特にヘレス・デ・ラ・フロンテラを中心とした地域は酒精強化ワインの代表ともいわれるシェリー発祥の地。また、マラガやモンティリャ・モリレスなどでも食前・食後酒を数多く生産している。

タイプ分類

銘 柄 特 徴
フィノ 軽く、色は薄い。すっきりと極めてドライ。
アモンティリャード フィノとオロロソの中間的な風味。フロールが消失したもの
オロロソ 17%まで酒精強化し、酸化させて豊かな香りとデリケートなコク、深みを持たせたもの。
パロ・コルタド アモンティリャードの香りとオロロッソのボティを持つ酸化熟成タイプ。17度以上に酒精強化する。
ペドロヒメネス 天日に干してから搾汁したものを原料とする極甘口タイプ。

最後に

スペインのワインも広範囲にたくさん覚えなければなりません。ある程度出題される個所は決まっているので、そこを押さえて、余力があればほかのことを覚えていけばいいかと思います。

過去問の傾向については、後日調べて紹介したいと思います。

 

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