筆記試験の振り返りに続き、
こちらでは第2日程のテイスティングと論述試験の振り返り、
および私の考える試験対策を紹介したいと思います。
テイスティング試験、論述試験の様子が少しでも分かっていただければ幸いです。
🍷テイスティング、論述試験の振り返り
テイスティング試験 (エキスパート)
筆記試験の通過(合格)の結果が分かり、休んでいたテイスティング、論述試験の対策を始めました。
試験対策については後述します。
当日、会場の雅叙園に到着し、検温を済ませ開場を待ちます。
開場の案内があり、入出すると5つのグラスが目に入ります。
ロゼ、白、白、赤、茶色
前年、その前の年は4種類だったので今年も同じかと思っていたのでちょっと焦りました。
しばらくするとオリエンテーションが始まり、試験開始となりました。
テイスティングの試験問題は↓
① 供出されロゼを飲んで楽しみ方、楽しむシチュエーションを述べよ。(800字)
解答→国名:フランス/ヴィンテージ:2018年/品種:グルナッシュ
② 供出され白ワインの製法について説明せよ。(字数制限なし)
解答→国名:南ア/ヴィンテージ:2016年/品種:シャルドネ
③ 供出された白ワインの産地の気候は?製法のスタイルは?合う料理は?(字数制限なし)
解答→国名:フランス/ヴィンテージ:2017年/品種:シュナンブラン
④ 供出された赤ワインをできるだけ詳しく説明せよ。(字数制限なし)
解答→国名:オーストラリア/ヴィンテージ:2014年/品種:カベルネソーヴィニヨン
⑤ 供出されたリキュールの名称?産出国?原料?
解答→国名:ドイツ/イエーガーマイスター
①
ロゼのフラッシュコメントと飲み方やシチュエーションを3例ほど記載しました。(BBQ、カジュアルレストラン、女子会)濃い目だったのでタヴェルと推測。
②
製法については、フォローアップセミナーで説明の仕方が解説されていたことを思い出しながら、順にブドウの栽培から出荷までを解答。内容が薄かったので、怪しいです。
樽の香りがしっかりとれたのでシャルドネと判断し、書き進めました。
③
私が不得意とするタイプの白ワインだったので、てこずりました。
コメントに一貫性、整合性が出せませんでした。
最後に解いたので時間がなく、短くなってしまい、この問題も怪しいです。
花の香りがなく、ミネラル感たっぷりだったのでシュナンブランと考え、そのベースで設問に回答。
時間がたち、いろんな香りがしてきたので迷いが増幅。
酸味もそれほど感じることができず迷いながら回答を書いていました。
舌がばかだったようです。
④
フルボディタイプの赤ワインで、内容的にはできたと思いますが、これに時間がかかりすぎてしまい、後々焦ることになってしまいました。
カベルネソーヴィニヨンだと思い、フルコメントしました。派手さを感じなくクラシックなスタイルかなと思い、NWでなくフランス産とコメント。これは余計でした。
⑤
リキュールが出題されました。
前年は出ていなかったので全くのノーマーク。普段リキュールを口にすることもないので、分からずじまい。何か書いたと思います。
試験対策
テイスティングについては、各品種の特徴を捉え、実感し、それらをフルコメントに展開していくという繰り返しになるかと思います。
コメントに関してはフォローアップセミナーで解説されもされていましたし、教本のテイスティングパートでも解説されているとおり、
「外観」「香り」「味わい」「サービス」
の順で、コメントを作っていきます。
自分の型を作ってそれに当てはめていくという作業です。
テイスティング試験は、聞いた話では品種全部外してもコメントの方向性が間違っていなければ、問題ないとのことです。
赤白ともタイプが似てくればコメントも似てきます。
よって軽い、思い、若い、熟成が進んでいる、アロマティック、海or山、旧世界or新世界などの分類を行い、タイプ別のコメントを作成します。
あとは品種ごとの特徴が盛り込めれば更に良くなります。
前年の試験情報、フォロアップセミナーなどから問題を想定して、ワインのタイプ別に数パターンのシチュエーション別の楽しみ方の解答を800字でまとめ、時間内で書き上げる練習をしていました。
シチュエーションはBBQ、ホームパーティー、レストラン、ビジネスなどを想定しました。
あとは品種が何であれ、タイプで分けたコメントを書くだけという状態にしていました。
その他、醸造方法については、赤白いくつかのタイプに分類して栽培から出荷までの工程を500字前後でまとめ、書き出す練習をしておけばよいかと思います。
ロゼワインがここ数年毎年出題されているので、フルコメント、料理、醸造方法(セニエ、直接圧搾)をまとめておくことをおすすめします。
試験本番は緊張も手伝って、思うようにペンが走りませんでした。
焦りが一番よくないと思うので、ある程度は想定外のことが起こることを前提で、各問題が中途半端にならないように気をつけたいところです。
今年の試験では、楽しみ方以外に文字数制限がなかったので、ある程度自由度がある中でコメントが可能です。
特徴がはっきりしているワインはコメントの文字数が増えるので、その点、歓迎すべき変更点だったと思います。
論述試験
テイスティング試験が終わり、数分後にオリエンテーションが始まり、論述試験開始となりました。
論述試験の出題は
① ワイン缶のメリットとその活用方法
② 5種類のワインが記載されており、どのようなホームパーティーを開催しますか?
①
ワイン缶については協会誌のソムリエールをチェックしている中で、ソムリエさんたちのインタビューでコメントされている記事を目にしたこと、ネット上でワイン間に関する記事なども見たことがあったので、情報収集だけはしていました。
デザイン性、小容量、容器が軽量などについて説明し、それぞれの活用方法を解答しました。
色々なテーマを準備していましたが、まさかのワイン缶。準備が全くゼロではなかったので助かりました。
②
赤白幅広いタイプが5種類記載されていたので、マリアージュの会として合わせる料理をそれぞれ理由を説明し、企画に関してプラスアルファの情報を追加して解答しました。
ワインリストは、フォローアップセミナーで紹介されたワインでした。
セミナーを受けていたので、幾分イメージしやすかったのかもしれません。
また、料理合わせ対策をしっかりやっていたので対応することができました。
フォロアップセミナー、重要ですね!
答えがあってないようなものなので、採点する方がどうとらえてくれるのか?
点数になっているのかどうか、よくわかりません。
合格したので大きくは外れていなかったということでしょうか?
✒試験対策
論述試験は日ごろワインに関するニュースをチェックしたり、協会誌、雑誌などを見て情報収集する癖をつけておけば、ある程度対応できるかと思います。
昨年はペットナット、その前はBrit Fizzが出題されていました。
これはその年のフォローアップセミナーで紹介されていたようです。
今年のフォローアップセミナーでは、自然派ワインについて詳しく解説されていたので、自然派ワインに関していくつかのパターンを考えて、500字程度にまとめ、準備していました。
ちなみにワイン缶については、たぶん触れられていなかったと思います。
2つ目問題は過去問では、あるタイプのワインをどのように普及させるか、ワイン愛好家をどのように増やすか、今年の問題のように企画力などを問われる問題が出題されています。
日ごろワインとどうやって楽しく接していくかを考えていれば、何かしらの解答ができると思います。
試験対策としては、そのようなアイデアをまとめておき、筆記の練習をしておき、本番では設問に対し、アレンジして解答するという流れで対処できます。
30分で2問、1000文字程度の書く必要があるので、あれこれ考えていては時間が足りません。
自身で考えたものを500字程度にまとめ、それらをひたすら書き出して練習。これに尽きます。
最後に
何とか今年、一発で合格することができてホッとしています。
達成感・充実感は半端ないものがあります。
この1年振り返ってみると、試験対策の勉強に捧げた1年間でした。
精神的にも疲れていたと思います。
今は開放感でいっぱいです。
今後はエクセレンス資格保有者として勉強をつづけ、ワインの楽しさを伝えていければと思っています。
各国のブログ記事については、今回勉強した経験を反映し、随時改定していきます。
スペルミスなど修正箇所がちょこちょこあるので。
来年以降取得を目指している方に有益情報が届けられたらと思っています。
(以上)
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