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オーストラリアのワイン★ポイント解説!★

オーストラリア
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オーストラリアといえばシラーズですね。その他国際品種のワインも高品質なものがたくさんあります。またアッサンブラージュも面白いワインが多い印象があります。

 資格取得後に、あるオーストラリアの生産者が来日したイベントに参加したことをきっかけにオーストラリアワインに興味を持つようになり、いろいろ調べて、たまに買って飲んでいます。

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学習のポイント

  • 主要産地の位置と特徴を覚える
  • 過去問でよく問われる項目があるので、出題傾向を掴み、そのポイントを抑える(後日、ポイントはまとめ予定)

オーストラリアのワインの歴史

  • 18世紀後半にワイン用のブドウが持ち込まれる
  • 1788年:イギリス海軍のアーサーフィリップが南アフリカ、ブラジルから持ち込む
  • 1825年:ジェームズ・バズビーにより本格的なブドウ園が開設される。
  • 1877年:ヴィクトリア州でフィロキセラ発見
  • 1993年:GI制定

地理・気候条件

地理(地図)

 

気候条件

  • 南東部から南西部の沿岸にかけて地中海性気候
  • 乾燥したエリアでは、水不足により灌漑施設が必要となり、コスト上昇の原因になっている

オーストラリアのワイン法

GI(Geographical Indications)
特定の地名を表示するワインには、その地方で収穫されたぶどうが少なくとも85%含まれていなくてはならないということだけである。

主要ブドウ品種

 

オーストラリアの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 シャルドネ シラーズ
2 ソービニヨンブラン カベルネ・ソーヴィニヨン
3 セミヨン メルロ
4 ピノグリ ピノ・ノワール
5 コロンバール プティ・ヴェルド

主要産地

各州のブドウ栽培面積、ワイン生産量は以下の通りです。
南オーストラリア州が約50%を生産し、ダントツのトップです。

エリア ブドウ栽培面積(ha) ワイン生産量(t)
南オーストラリア州 66,895 984,000
ニューサウスウェールズ州 34,018 398,000
ヴィクトリア州 23,066 87,000
マレーダーリングと
スワンヒル
17,547 410,000
西オーストラリア州 9,013 40,000
タスマニア 1,505 11,000

※マレーダーリングとスワンヒル はニューサウスウェールズとヴィクトリア州にまたがる生産地

西オーストラリア州

 

【スワインディストリクト】

白ぶどう::シュナンブラン、ヴェルデーリョ、シャルドネ
黒ぶどう:シラーズ、グルナッシュ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 :西オーストラリア最初の生産地。乾燥し、日照時間も長いがフリーマントルドクターと呼ばれる海風によって暑さがやわらげられている。


【マーガレットリヴァー】

白ぶどう:シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨンブラン
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロ
特 徴 :ジョンクラッドストーンズ博士が、ボルドーと似た気候であるとしたことでワイナリーが設立される。


【グレートサザン】

白ぶどう:シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、ピノノワール
特 徴 :広大な産地で、内陸性、海洋性の気候があり、土壌も肥沃な土地からやせた土地まで様々条件下でワインが作られている

南オーストラリア州

 

【バロッサヴァレー】

白ぶどう:セミヨン、リースリング
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、グルナッシュ
特 徴 :
国内で最もシラーズで有名な産地。パワフルで肉厚、骨格のしっかりしたしていることが特徴。
コクのある赤ワイン上質の酒勢強化ワイン芳醇な白ワイン生産に最適な環境である。


【イーデンヴァレー】

白ぶどう:リースリング、シャルドネ
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 :冷涼な気候のもと、リースリングがとくに有名


【クレアヴァレー】

白ぶどう:リースリング
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 :イーデンヴァレーと並ぶリースリングの代表的な産地。リースリングは、柑橘系の風味、ミネラル、長い余韻をもたらす繊細な自然の酸味が特徴である。


【マクラーレンヴェイル】

白ぶどう:シャルドネ
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、グルナッシュ
特 徴 :シラーズがメイン。サンジョヴェーゼ、ジンファンデル、ヴェルデーリョなどの新しい栽培も試みられている。


【アデレードヒルズ】

白ぶどう:シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン
黒ぶどう:ピノノワール、シラーズ
特 徴 :高級スティルワインとスパークリングワインの産地として有名。ピノノワールの最高の産地の一つである。


【クワナラ】

白ぶどう:シャルドネ、リースリング
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、シラーズ
特 徴:カベルネソーヴィニヨンの銘醸地であり、最上級に位置している。水はけのよい粘土質土壌「テラロッサ」も特徴の一つである。


ビクトリア州

 

【ヤラヴァレー】

白ぶどう:シャルドネ、リースリング
黒ぶどう:ピノノワール、シラーズ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 :オーストラリア国内で最高級のピノノワールが生産される。モエ・シャンドンのワイナリーがあり、スパークリングワインの拠点でもある。


【コウルバーンヴァレー】

白ぶどう:シャルドネ、マルサネ、リースリング、ソービニヨンブラン
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、ムールヴェードル
特 徴:1860年設立のタビルクは最もオーストラリアで最も長い歴史を持つワイナリーの一つである。


【ジーロング】

白ぶどう:シャルドネ、リースリング、ソービニヨンブラン、ピノグリ
黒ぶどう:ピノノワール、シラーズ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 :ピノノワールとシャルドネが有名な産地。海洋性気候で気温は低めだが、日照時間が長く乾燥した気候はシャルドネやピノの熟成に適している。ボルドーとブルゴーニュの間のような気候。


【ヤラヴァレー】

白ぶどう:シャルドネ、リースリング
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、グルナッシュ
特 徴 :オーストラリア国内で最高級のピノノワールが生産される。


【モーニントンペニンシュラ】

白ぶどう:シャルドネ、ピノグリ
黒ぶどう::ピノノワール、シラーズ
特 徴 :ヤラヴァレー同様、ピノノワールとシャルドネが有名な産地。


【マレーダーリング】

白ぶどう:シャルドネ、マスカットゴールド、コロンバール、セミヨン
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロ
特 徴:ヴィクトリア州東西にまたがる広大な産地。夏は長く、日照時間が長く、乾燥しているが、灌漑用水は豊富で、品質は非常に安定している。


ニューサウスウェールズ州

【ハンターヴァレー】

白ぶどう:シャルドネ、セミヨン、ヴェルデーリョ、ソーヴィニヨンブラン
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴:ハンターヴァレーの代表品種はシラーズとセミヨン。


【マジー】

白ぶどう:シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨンブラン、リースリング
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 :標高が高いので酸味を感じられるワインとなる


【リヴァーナ】

白ぶどう:シャルドネ、セミヨン、ヴェルデーリョ、ソーヴィニヨンブラン
黒ぶどう:シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、メルロ
特 徴 :量販用ワイン向けの重要なブドウ栽培地。高級ワインも作られており、セミヨンの貴腐ワインや遅積みのヴァラエタルワインが有名である。


タスマニア島

白ぶどう:シャルドネ、リースリング、ソービニヨンブラン
黒ぶどう:ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン
タイプ :白・赤
特 徴 :ピノノワールとシャルドネの生産が大半を占める。
「テイマー・ヴァレー」:タスマニア最大の生産地
「パイパーズ・ヴァレー」:スパークリングのブドウ畑の拠点

特殊ワイン

【酒精強化ワイン】
バロッサヴァレー(南オーストラリア州)とラザグレン(ヴィクトリア州)が主な生産地です。

2010年から呼称保護の観点から、オーストラリア国内での名称が変更されました。

  • シェリーは国内名称「アペラ」とされた。ドライ、ミディアムドライ、スイート、クリームの4つのカテゴリーに分けられます。
  • ポートは「フォーティーファイド」となり、ヴィンテージとトゥーニーの2つのカテゴリーとなります。
  • リキュールトカイは「トパーク」に変更。
    リキュールのカテゴリーは、ラザグレン、クラシック、グランド、レアの4等級が生産されています。

オーストラリアのワイン文化

BYO

BYO(Bring Your Own)

ワインをレストランに持ち込むスタイル名。アルコール販売許可のない飲食店が、始めたサービスの一つで、現在は免許の有無にかかわらず、国内で浸透しています。

日本でもBYOのサービスを提供している飲食店は多数あります。ただし、持ち込み量はお店によりかなり幅があります。

スクリューキャップ

2000年ヴィンテージからクレアヴァレーの生産者13社が白ワインにスクリューキャップの採用を決定しました。

その後、オーストラリア国内をはじめ、ニュージーランドやふらんす・ドイツでも採用されるようになっていきました。

主なメリットは以下の通り

  • 開けやすい
  • ブショネのリスクがなくなる
  • 品質の安定化
  • 垂直保存が可能
  • 湿度の影響を受けにくい

最後に

オーストラリアは生産地ごとに出題傾向がはっきりしているので、ポイント押さえて過去問や練習問題を繰り返していけばクリアできると思います。

酒精強化ワインの名称についても、出題されていましたので、しっかり覚えておく必要があります。

オーストラリア南半球
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