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エクセレンス 【チリ】

エクセレンス
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チリのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各DOPの詳細説明を追加しました。

フォローアップセミナーでも詳しく解説され、注目の産地がたくさんあります。

エレガント系のワイン造りが注目されており、冷涼産地は要チェックです。

本記事でポイントを確認して、教本で確認するというサイクルで勉強することをお勧めします。

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チリの概要

特徴

チリは「3Wの国」と呼ばれる。素晴らしい天候Weather、素晴らしい女性Women、素晴らしいワインWine。

チリワインは日本との関税の逓減があり、輸入量が延びトップの輸入量である。
ボトル辺り63円のメリットがあり、低価格ワインにおいては、大きなアドバンテージを持っている。

歴史

  • 16世紀半ばにブドウ栽培が始まる
  • 1818年:スペインから独立、鉱山企業によるスポンサーによりワイン産業が発展
  • 1851年にチリのブドウ栽培の父「Silvestre Ochagavia/シルヴェストーレ・オチャガビア」によりフランスからワイン用のブドウが持ち込まれる。
  • ヨーロッパのフィロキセラ被害を機に、チリに移住する人が増える。

地理的条件

地図

気候

  • 地中海性気候
  • 春から夏の終わりにかけて乾燥した状態
  • 日照時間が長い
  • 乾燥しているおかげで、ブドウの病害が少ない

涼しさを求めて

※準備中

土壌

アンデス麓:火山性土壌

中央部:肥沃な沖積土

海岸部:砂、石灰質土壌

主要ブドウ品種

チリの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 ソーヴィニヨンブラン カベルネ・ソーヴィニヨン
2 シャルドネ メルロー
3 モスカテルアレハンドリア カルメネール
4 ソーヴィニヨンヴェール シラー
5 セミヨン パイス
6   マルベック
7   カリニャン

 

カルメネール

※準備中

パイス

※準備中

カリニャン

※準備中

 

地元料理

先住民とスペインの各料理文化が融合。

Empanadaは薄皮はスペイン、具は先住民のPinuを詰めたものである。
チリにはアラブ風の料理がある。これはムーア人に占領されていたスペインから伝わった。

Choclo(トウモロコシ)を使った料理は先住民から伝わったもので、Pastel de choclo(トウモロコシのグラタン),Humitas(クリーム状のトウモロコシにバジルを加え、トウモロコシの葉で包んで蒸したもの)などが有名である。

アンデス山脈の雪解け水で灌漑された畑で野菜、果実が栽培されている。
牧畜も盛んでアルゼンチン同様、Asadoがよく食べられる。海に近いため新鮮な魚介類も多く使われる。

Ceviche(魚介類のマリネ)はチリの定番料理である。

チリのワイン法

【ワインの規定】

  • ヴィテイスヴィニフェラ系のブドウを使用
  • アルコール、補糖は禁止
  • アルコール分は11.5度以上

【DO(Denominacion de Origen)】

【ラベル表記規定】

項目 規定
産地 75%以上
品種 75%以上
ブレンド 多い順に3種まで表示可能
収穫年 75%以上
その他 白・赤タイプ/製造者情報/ワイン容量

 

【DOワインに表示可能な品質表示】

分類 規定
Superior 香味に独自性が認められる場合
Reserva アルコール度数が規定値より0.5度以上高く、
香味に独自性が認められる場合
Reserva Especial アルコール度数が規定値より0.5度以上高く、
香味に独自性が認められ、樽熟成したワイン
Reserva Privada アルコール度数が規定値より1度以上高く、
香味に独自性が認められたワイン
Gran Rreserva アルコール度数が規定値より1度以上高く、
香味に独自性が認められ、樽熟成したワイン

 

【新たらしい区分】

2011年に産地の特徴を海側、山側、その中間という分類が加わりました。重要

分類 規定・説明
Costa
コスタ
海岸線に位置するワイナリー
海流の影響で冷涼なエリアである
Entre Cordilleras
エントレ・コルディジェラス
海側富山側の中間に位置するワイナリー
肥沃な土地のおかげでブドウをはじめ多くの農産物が生産される
Andes
アンデス
アンデス山脈に位置するワイナリー
アンデス山脈の気候条件を取り入れ、ブドウが栽培される
アンデスから毎朝「ラコ」と呼ばれる冷たい風が吹き込まれる

 

主要産地

DO Atacama

DO Atacama

【特徴】

ピスコという蒸留酒を作るためモスカテル酒を栽培している。

ウアスコはアタカマ砂漠南部。フンボルト海流の影響で涼しく霧が多い。ソーヴィニヨンブランなどが多く栽培されている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン

DO Uasco Valley

【特徴】

アタカマ砂漠の南部。フンボルト海流の影響で涼しく霧のかかる日が多い。海から20kmの河岸段丘にブドウ畑が開かれている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : シラー

DO Coquimbo

DO Coquimbo Valley

【特徴】

サブリージョンは3つ。緯度が低く日照は強い。冷たい海風の影響で冷涼な気候である。ソービニヨンブラン、シャルドネ、ピノノワール、シラーなどの畑が急増中。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソービニヨンブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : ピノノワール、シラー

DO Elqui Valley

【特徴】

港町ラ・セレナとその内陸部。ナパヴァレーと地理的条件が似ている。内陸ほど温暖になっていく。標高2200mアルコウアスにブドウ畑がある。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ペドロヒメネス、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、シラー、カルメネーレ、ピノノワール

DO Limari Valley

【特徴】

リマリ川を挟み南北にブドウ畑が広がる。冷涼な気候で石灰質が多い土壌である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニョン、カルメネール、ピノノワール

DO Choapa Valley

【特徴】

アコンカグアからリマリまでの500㎞にも及ぶ海岸近くのエリアである。ブドウ畑はあまりない。

ブドウ栽培に適した土地が少ない

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : シラー

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DO Aconcagua

DO Aconcagua Valley

【特徴】

アンデス麓からアコンカグア川沿いの平地。240-300日はハレの日で、日照量は十分である。カベルネ・ソーヴィニョン、カルメネール、シラーなどしっかりした赤ワインが中心。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネ・ソーヴィニョン、カルメネール、シラー

DO Casablanca Valley

【特徴】

周囲を400mほどの丘陵に囲まれた傾斜地である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : ピノノワール、シラー

DO San Antonio Valley

【特徴】

冷たい海風の影響で冷涼。1990年代後半からブドウ畑開発ラッシュとなる。

注目はロ・アバルカ、サント・ドミンゴである。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニョン、カルメネール、メルロー、ピノノワール

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DO Central Valley

【特徴】

チリのブドウ栽培はセントラルヴァレーから始まる。ボルドー品種、パイスが主に栽培されてきた。近年テロワールに合わせた品種の栽培が盛んである。

マウレヴァレーの栽培家は各ワイナリーにブドウを供給してきた。この栽培形が独立し、海外から移住し、ワインづくりを始めた生産者たちと「MOVI:Movimiento de Vinateros Independientes」という生産者団体を組織している。雨量が少なく灌漑施設は必須。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー

DO Maipo Valley

【特徴】

首都州にある原産地呼称。マイポ川流域にブドウ畑が集中している。温暖で穏やかな地中海性気候。カベルネソーヴィニヨンが50%以上占める。サンティアゴのマクール、プエント・アルト、ブイン、ピルケなど有名な畑が多い。

ヨーロッパの優良品種の栽培の歴史が長く、カベルネソーヴィニヨンが中心

【気候】

地中海性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー

DO Rapel Valley

【特徴】

西側に海岸山脈。

カベルネソーヴィニヨン、カルメネーレが有名

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、カルメネーレ、メルロー

DO Cachapoal Valley

【特徴】

西側にラペル湖。海化の影響が少ない。ペウモはカルメネールなどしっかりとし赤ワインを生産している。アンデス側のレンゴはカベルネソーヴィニヨンが有名。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カルメネール、カベルネソーヴィニヨン

DO Colchagua Valley

【特徴】

伝統的にカベルネソーヴィニヨン、メルロが栽培されていた。近年はシラー、カルメネールも栽培されている。冷涼な沿岸部では、ソーヴィニヨンブランの栽培が増えている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、メルロ、シラー、カルメネール

DO Curico Valley

【特徴】

マタキト川とラクロ川に挟まれた中央平原と海岸山脈選りにブドウ畑が多い。やや湿潤な地中海性気候で太平洋高気圧の影響を受ける。カベルネソーヴィニヨンの古木が多い。

ソーヴィニヨンブランの栽培面積は国内最大

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、カルメネーレ、メルロー

DO Maule Valley

【特徴】

チリ最大のブドウ産地。やや湿潤な地中海性気候。DOトゥトゥベン・ヴァレーのカウケネス産カリニャンが有名である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、パイス

DO South

DO South Valley

【特徴】

降水量が多く、灌漑設備は少ない。パイスの生産がほとんど。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : パイス

DO Itata Valley

【特徴】

パイス、モスカテル・デ・アレハンドリアが主であったが、近年シャルドネなどの栽培が広がってきた。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : モスカテル・デ・アレハンドリア

<黒ブドウ> : パイス

DO Bio Bio Valley

【特徴】

海岸山脈の東側。ピノノワール、シャルドネ、ソービニヨンブラン、リースリング、ゲヴェルツトラミネールの栽培が増えている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソービニヨンブラン、リースリング、ゲヴェルツトラミネール

<黒ブドウ> : ピノノワール

DO Malleco Valley

【特徴】

冷涼湿潤な気候。シャルドネからフレッシュで複雑味のあるワインを生産している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : 

DO Secano Interior

【特徴】

クリコ、マウレ、ビオビオ、イタタの非灌漑地で栽培したパイスサンソーに適用される呼称

DO Austral

【特徴】

2011年に認定された呼称。シャルドネ、ピノノワールなどが栽培されている。
オソルノの湖水地方ラゴ・ランコにはソービニヨンブラン、リースリングも栽培されている。
2016年さらに南のチロエ島にアルバリーニョが植栽された。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリング

<黒ブドウ> : ピノノワール

DO Osorno Valley

【特徴】

ラゴランコとリオブエノ渓谷の近く。ワインは素晴らしいミネラルの特徴を持ち、エレガントで力強く、アルコール度数が少なく爽やかな酸味があり、また高品質のスパークリングワインも生産されている。

【土壌】

粘土混じりの火山性土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、リースリング

<黒ブドウ> : ピノノワール、ムニエ、シラー

DO Cauntin Valley

【特徴】

チリ最南端。数ヘクタールの小さな産地

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、ヴィオニエ

<黒ブドウ> : カベルネソーヴィニヨン、ピノノワール、シラー

 

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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