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エクセレンス 【イタリア南部】

エクセレンス
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イタリア南部のエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各DOPの詳細説明を追加しました。

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イタリア南部各州のワイン

上記、6つの州について説明を進めていきます。

Campania

Campania_DOCG
DOCG名 タイプ ぶどう品種・特徴他
Greco di Tufo 【白・発(白)】 グレーコ(85%以上)、
瓶内二次発酵のスプマンテあり
Fiano di Avellino 【白・発(白)】 フィアーノ(85%以上)、標高500m冷涼
Aglianico del Taburno 【赤・ロゼ】 アリアニコ。古代ローマ以前より生産。
Taurasi 【赤】 アリアニコ。
南イタリアの代表的なワイン

 

【特徴】

州都はナポリ。各種遺跡が多く存在する。自然の景観も美しく、アマルフィ海岸、青の洞窟、ヴェスヴィウス火山など見どころが多い。温暖な気候と火山性土壌のおかげでワイン作りに適した環境である。

【歴史】

ギリシャの植民地マグナ・グラエキアとして古代から栄えていた。

当時は世界で最も裕福な地方であった。様々な国の支配が続き1861年にイタリア王国に併合された。一時政策の失敗から急速に衰退した時期があった。

【文化・経済】

様々な文化の伝統と蓄積を誇るのがナポリである。

カンパーニャ人は陽気でいかにも南部の人らしい。非常に新設、寛大であるが、公共性、規則遵守などの概念に欠けるところがある。

犯罪組織カモッラの強い影響、行政の腐敗などにより貧困な状態である。美しい自然環境や観光名所のおかげで多くの観光客が訪れる。

【気候】

海岸部 : 地中海性気候、内陸部:大陸性気候

【土壌】

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Greco : 果皮が厚く、酸とミネラルが力強いワインとなる。
Fiano : フラワリーなアロマを持つ、優美な白ワインとなる。
Falanghina : 華やかなアロマを持つフレッシュな白ワインを生む。
Coda di Volpe : 酸の少ない、軽めの白ワインとなる。

<黒ブドウ>

Aglianico : 色が濃く、タンニンも強い、フルボディのワインとなる。
Piedirosso : 赤い果実のトーンがあり、タンニンも酸も強すぎない味わいの赤ワインとなる。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Parmigiana di melanzane(ナス、モッツアレラ、
トマト、ソース、バジリコ、を重ねて焼いた料理)
パスタ・スープ Pizza Margherita(トマト、水牛のモッツァレッラ、
バジリコのシンプルなピッツァ)
Spaghetti Aglio , Olio e Pepernocino(ニンニク、
オリーブオイル、トウガラシのシンプルなスパゲッティ)
Spaghetti alle Vongole(アサリのスパゲッティ)
Spaghetti alla Puttanesca(アンチョビ、ケッパー、
オリーブをトマトソースであえたスパゲッティ)
魚介料理 Plipo alla Luciana(トマト、ニンニク、
トウガラシでタコを長時間煮込んだサンタルチアの料理)
肉料理 Bistecca alla Pizzaiola(ニンニク、オレガノ、
ケッパーのトマトソースをかけた仔牛のステーキ)
Sartu di Riso(ミートボール、鶏の内臓、
モッツアレラ、野菜と米と混ぜて方に入れて焼いた宮廷料理)
その他  
食材  
チーズ Mozzarella di Bufala Campana(DOPチーズ、
水牛乳、パスタフィラータ/フレッシュ)

カゼルタ/ナポリ県

【気候】

地中海性気候

【土壌】

火山性土壌、石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Falanghina,Pallagrello Bianco,Biancolella

<黒ブドウ>Aglianico,Piedirosso,Pallagrello Nero,Casavecchia

【主要DOC】

【Falerno del Massico】
ファランギーナによる、鮮やかなアロマを持つ優美な白ワイン。アリアニコによる凝縮感のある赤ワイン

【Vesuvio】
火山性土壌。赤はピエディロッソ、シャシノーゾ品種、白はコーダ・ディ・ヴォルペ、ヴェルガーナ品種が使用される。親しみやすい早飲みタイプ。La cryma chrisit➔キリストの涙

【Ischia】
ビアンコレッラを使用。爽やかで塩味を感じる白ワイン。魚介類と相性が良い。

ベネウェント/アヴェリーノ県

【気候】

地中海性気候

【土壌】

火山性土壌、石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Fiano,Greco,Falanghina,Coda di Volpe

<黒ブドウ>Aglianico

【主要DOCG】

【Greco di Tufo】
アリアニコ主体、酸とタンニンがしっかりとあり、スパイシーな味わいである。長期熟成能力を有する。

【Fiano di Avellino】
フラワリーな香り、非常に繊細で優美な白ワイン

【Greco di tufo
凝塊石灰岩(トゥーフォ)でグレーコ品種を使って作られる白ワイン。凝縮した果実味と、非常に強い酸が特徴である。熟成するとはちっ蜜のトーンが明確に出てくる。

【Aglianico del Taburno】
アリアニコ主体、タウラジにひけをとらない

サレルノ県

【気候】

地中海性気候

【土壌】

石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Fiano

<黒ブドウ>Aglianico

【主要DOC】

【Cilento】
トロピカルフルーツを感じるフィアーノ。完璧に熟したフルーティーなアリアティコ。

【Costa d’Amalfi】
アマルフィ海岸の絶壁に段々畑がある。ワインは個性的である。

 

Pulia

Pulia_DOCG
DOCG名 タイプ ぶどう品種・特徴他
Primitivo di Manduria 赤(甘) プリミティーボ85%以上
人工的濃縮は認められていない。
Castel del Monte Bombino Nero ロゼ ボンビーノ・ネーロ。濃いめのロゼ
Castel del Monte Nero di Troia Riserva 【赤】 ネーロ・ディ・トロイア
Castel del Monte Rosso Riserva 【赤】 ネーロ・ディ・トロイア

【特徴】

イタリア半島、南東部。広い平野を有し、ブドウのほかオリーブ、穀物、野菜など大農産地である。

昔はバルクワインの一大生産地であったが、最近は品質向上に努めている。固有品種も多く、パンパヌート、ヴェルデーカ、ボンビーノ・ビアンコ、ネーロ・ディトロイア、ススマニエッロなど。

【歴史】

マグナ・グラエキアの一部としてギリシャの元で栄えていた。様々な民族の支配を受けた後、ナポリ王国の一部となり、大土地所有制度が発達した。

【文化・経済】

古代ローマ時代は東洋への窓口として栄えた。17世紀に開花したレッチェのバロック建築も有名である。

プーリアの人々は、南部らしくのんびりした人が多い。農業は重要な産業である。サービス業も伸びてきている。

【気候】

地中海性気候

【土壌】

バーソ県:ムルジャ丘陵、石灰土壌
タラント、ブリディジ、レッチェ:石灰土壌、
サレント島:赤茶の石灰質土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Bombino Blanco : 生産量を押さえると堅固な白ワインを生む。
Verdeca : 柑橘類のアロマを持つフレッシュで軽めの白ワインとなる。
Trebbiano Toscano : フレッシュで早飲みタイプのワインとなる。
Chardonnay : 

<黒ブドウ>

Primitivo : ジンファンデルと同じ。アルコール度数が高く、濃厚な果実味とビロードのような味わいを持つ。
Negroamaro : 色が濃く、タンニンが強い赤ワインとなる。
Nero di Troia : 色が濃く、アルコールもタンニンも豊かなワインとなる。
Bombino Nero : ロゼにも適している。
Malvasia Nera di Lecce : ネグロ・アマーロにブレンドされることもある。

【地元料理】

分類 料 理
前菜  
パスタ・スープ Orecchiette con Cime di Rapa(小さな耳の形をしたオレッキエッテパスタを菜の花に似た野菜であえた料理)
Riso e Patate(米とじゃがいもを煮たスープとリゾットの中間のような料理)
魚介料理  
肉料理 Agnello al Forno(塩、ニンニク、ローズマリーだけのシンプルな仔羊のロースト)
その他  
食材  
チーズ Canestrato Pugliese(DOPチーズ、羊乳、非加熱圧搾、かごの模様が特徴)
Caciocavallo Silano(DOPチーズ、牛乳、パスタフィラータ、ひょうたん形)

 

バーリ県

【気候】

地中海性気候

【土壌】

ムルジャ丘陵地帯は石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Pampanuto,Bombino Bianco

<黒ブドウ>Nero di Troia,Aglianico

【主要DOCG】

【Castel del Monte Bombino Nero】
ロゼワインのDOCG

【Castel del Monte Nero di Troia Riserva】
果実味、タンニンがしっかりとしたワイン

【Castel del Monte Rosso Riserva】
果実味、タンニンがしっかりとした赤ワイン

【主要DOC】

【Castel del Monte】
白はパンヌート、赤とロゼはネーロディトロイア中心。フードフレンドリーなワインスタイルである。

【Moscato di trani】
トラーニで造られる上品な白ワイン

タラント/ブリンディジ/レッチェ県

【気候】

地中海性気候

【土壌】

石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Malvasia Bianca,Bombino Bianca

<黒ブドウ>Negroamaro,Primitivo,Malvasia Nera di Lecce

【主要DOCG】

【Primitivo di Manduria Dolce Naaturale】
濃厚な味わいと高いアルコール度数で世界的に人気である。

【Primitivo di Manduria】
【Salice Salentino】

【主要DOC】

【Castel del Monte】
【Brindisi】

Basilicata

Bacilicata_DOCG
DOCG名 タイプ ぶどう品種・特徴他
Aglianico del Vulture Superiore 【赤】 アリアニコ、古代ギリシャより古い歴史あり

 

【特徴】

イタリア南部。ギリシャの直ミンチ時代から、この地のワインは有名であった。その時代にアリアニコがもたらされた。

【歴史】

ギリシャ人の元で栄え、その後ローマ帝国に併合された。各国の支配を受けた後、ナポリ王国の一部となった。隔離されているため、経済発展が遅れている。

【文化・経済】

マテーラの洞窟住居は有名で、世界遺産に登録されている。バジリカータの人々は典型的な山の民族で、寡黙で疑い深く、なかなかよそ者を受け入れてくれないが、一度友人になると義理堅く、深い状を持った人たちである。
農業が重要な産業で、近年食品産業も成長している。

【気候】

海岸部:地中海性気候、内陸部:大陸性気候

【土壌】

ブルトゥレ:火山性土壌
南部:石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Malvasia Bianca di Basilicata : アロマティックなマルヴァジア。
Greco : グレーコ・ディ・トゥーフォとグレーコ・ビアンコの2種に分かれる。

<黒ブドウ>

Aglianico : 色が濃く、タンニンも強い、フルボディのワインとなる。
Primitivo : ジンファンデルと同じ。アルコール度数が高く、濃厚な果実味とビロードのような味わいを持つ。

【主要DOCG】

【Aglianico del Vulture Superiore】
南部を代表する赤ワイン。しっかりとした酸とタンニンがあり、堅固なスタイルであるが、みずみずしい味わいもあわせ持つ。スペリオーレが2011年にDOCGへ昇格した。

【主要DOC】

【Aglianico del Vulture】
死火山ブルトゥーレ山の麓。アリアニコは晩熟であるため11月の収穫になる。みずみずしくミネラル分あふれるワインである。

【Terre dell’Alta Val d’Agri】

【Matera】
マルヴァジア、ビアンカの白、サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルヴァジアネーラ・ディ・バジリカータ、プリミティーボの赤ワインの総称。

【Grottino di Roccanova】

 

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Salame Pezzente(豚の内臓を使ったサラミ)
Soppressata(粗挽き豚肉のサラミ)
パスタ・スープ  
魚介料理 Baccala con I Peperoni Cruschi(乾燥させた赤トウガラシを茹でた塩漬け鱈と合わせた料理)
肉料理 Pignata(羊肉、サラミ、トマト、ジャガイモ、玉ねぎなどを鍋に入れ、粘土で密封して暖炉で煮る料理)
その他  
食材  
チーズ Pecorino di Filiano(DOPチーズ、羊乳、半加熱圧搾)
Caciocavallo Silano(DOPチーズ、牛乳、パスタフィラータ、洋ナシ形)

 

Calabria

 

【特徴】

イタリア最南端。昔ギリシャ人がイタリアを「エノートリア」と呼んだのは、カラブリアのイオニア海沿岸のことである。固有品種の宝庫。

白ブドウはグレーコ・ビアンコ、モントニコ、黒ブドウはガリオッポ、マリオッコ、グレーコ・ネーロなど。過去品質の問題もあったが、近年は改善されてきている。

【歴史】

ギリシャ時代は非常に繁栄していた。

【文化・経済】

いろんな文明が入ってきた。地理的に隔離されていることもあり、閉鎖的ではあるが、親切な人もいる。オリーブをはじめ農業が盛んである。また羊や、山羊の飼育も盛んである。

【気候】

海岸部:地中海性気候、内陸部:大陸性気候

【土壌】

石灰土壌、粘土、砂

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Greco Bianco : アーモンドのアロマを持つ。甘口ワインに適している。
Malvasia Bianca : アロマティックなものとそうでないものに分かれる。

<黒ブドウ>

Gaglioppo : タンニンが強く、包み込むような味わいを持つ。
Greco Nero : ゴリオッポとブレンドされることもある。
Nerello Mascarese : 色は薄めで、酸とタンニンがしっかりしている。

【主要DOC】

【Terre di Cosenza】

【Savuto】

【Cirò】
赤、ロゼはガリッポ、白はグレーコ・ビアンコがベース。赤が有名。
チェリーのアロマ、包み込むような味わい、ビロードのようなタンニンを持つワインである。

【Scavigna】

【Melissa】

【Greco di Bianco】
優美な甘口ワイン

 

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Nduja(トウガラシの入ったサラミ)
パスタ・スープ Maccheroni alla Pastora(リコッタであえたペンネに似た手打ちのパスタ)
魚介料理 Sarde alla Menta(ミント風味のイワシの南蛮漬け)
Tortiera di Alici(ケッパー、胡椒で味付けしたイワシのグラタン)
Tonno Bollito(茹でたマグロにオリーブオイル、パセリ、黒コショウをかけたシンプルな料理)
Capretto allo Spiedo(シンプルに串焼きにした子山羊料理)
肉料理  
その他  
食材  
チーズ Caciocavallo Silano(DOPチーズ、牛乳、パスタフィラータ、洋ナシ形)

Sicilia

Sicilia_DOCG
DOCG名 タイプ ぶどう品種・特徴他
Cerasuolo di Vittoria 【赤】 ネロダーヴォラ、フラッパート。
アブルッツォ州のチェラスオーロはロゼだが、
この地方では赤ワインを意味する。クラシコあり

【特徴】

イタリア最大の州である。地理的に各種文明が入ってきた。

ヴィニフェラ系のブドウはシチリアを経由し、本土に広がっていった。

固有品種の宝庫で白ブドウはインツォリア、カッチカンテ、グリッロ、グレカニコ、カタラット、ミネッラなど黒ブドウはネーロ・ダーヴォラ、ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、フラッパート、ペリコーネなど。

1990年代後半から高品質ワインを目指すワイナリーが増えてきてシチリアワインがおこった。島内は多様なテロワールにより、様々ワインが造られている。

【歴史】

ギリシャ人、フェニキア人、カルタゴ人が頻繁に往来していた。カルタゴの支配の後、ローマ帝国の一部となる。当時穀物栽培が盛んで「ローマの穀物倉庫」と呼ばれていた。各国の支配を受け、最終的にイタリア王国の一部となった。

【文化・経済】

シチリア人は猜疑心が強く、外部への警戒心が強い。

農業は重要な産業で、特にパスタの硬質小麦が優れている。柑橘類、トマトなど非常に優れいている。マグロ業や漁業も盛んである。

【気候】

地中海性気候

【土壌】

真っ白な石灰土壌、鉄分を含む赤い土壌、火山性土壌など
東部:エトナ火山性土壌、ヴィットリア赤い粘土、砂、凝灰岩
西部:石灰土壌、粘土、砂

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Catarratto : アルコール度数が高く、フレッシュなワインを生む。
Annsonica(Inzolia) : フラワリーなアロマを持つ優美な白ワインを生む。
Grecanico : アロマティックだが、デリケートな味わいの白ワインとなる。
Zibibbo : アロマティック品種。パッシートが有名
Carricante : エトナの固有品種。酸が非常に強く、長期熟成に適している。

<黒ブドウ>

Nero d’Avola : 赤い果実亜プラムのアロマを持つ、力強い赤ワインを生む
Nerello Mascarese : 色は薄めで、酸とタンニンがしっかりしている。
Frappato : フラワリーなアロマを持つ、軽めの赤ワインとなる。

【主要DOP/DOCG】

【Cerasuolo di Vittoria】
【チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア 】

【主要DOP/DOCG】

【Malvasia delle Lipari】

【Faro】

【Alcamo】

【Etona】

【Marsala】

【Moscato di Pantelleria】

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Arancino di Riso(大きなお米のコロッケ)
Insalata di Arance(オレンジにオリーブオイル、
塩、胡椒をかけたサラダ)
Caponata(トマト、ナスなどの野菜の
煮込み料理)
パスタ・スープ Pasta con Sarde(鱈、干しブドウ、松の実、
フェンネルであえたパスタ)
Pasta alla Norma(茄子とトマトのソースに
熟成させたリコッタサラータをかけたパスタ)
魚介料理 Cous Cous di Pesce(トラパに周辺で食べられる
魚介のソースをかけたクスクス)
肉料理 Farsumagru(仔牛肉にサルシッチャ、モルタデッラ、
ゆで卵、パンチェッタ、カチョカヴァッロ、
ペコリーノ、グリーンピースなどを詰めて巻き、
トマトソースで煮込んだ料理)
その他 Caanoli(筒状の揚げた生地にリコッタと
柑橘類の皮の砂糖漬けを添えたお菓子)
Cassata Siciliana(スポンジケーキにリコッタ、
アーモンドペースト、ドライフルーツを
重ねた非常に甘いケーキ)
食材  
チーズ Pecorino Siciliano(DOPチーズ、羊乳、非加熱圧搾)
Ragusano(DOPチーズ、牛乳、パスタフィラータ、四角柱形)

 

東部

【気候】

地中海性気候。標高が高いところはアルプス的気候

【土壌】

エトナは火山性土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Carricante,Catarratto,Inzolia,Grillo

<黒ブドウ>Nerello Mascalese,Nerello Cappuccio,Nero d’Avola,Frappato

【主要DOCG】

【Cerasuolo di Vittoria】
【チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア 】

【Cerasuolo di Vittoria】
力強いネーロダーボラ50-70%にフラワリーなフラッパーとがブレンドされる。

【主要DOC】

【Etona】
火山性土壌。フレッシュでミネラル豊富なエレガントなワイン。白のガリカンテは非常に酸が強い。長期熟成するとリースリングのようになる。ネレッロマスカレー、ネレッロカップッチェはタンニンがしっかりあり、色は濃くない。赤はみずみずしく繊細で長期熟成能力を持つワインである。

【Faro】
ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロカップッチェベース。エトナより優しい味わい。

【Eloro】
ネロダーボラの産地。シロッコが吹き荒れる乾燥したパキーノ周辺。凝縮した果実、フレッシュな酸、ほのかに塩味のある偉大なワイン。

【Moscato di Noto】
興味深い甘口ブドウ

西部

【気候】

地中海性気候

【土壌】

石灰土壌に粘土、砂が混じる

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Catarratto,Grillo,Inzolia,Grecanico

<黒ブドウ>Nero d’Avola,Perricone

【主要DOC】

【Malvasia delle Lipari】
リパリ島。素晴らしい甘口ワイン。アプリコット、柑橘系、ハーブのアロマを持つ複雑なワイン。

【Alcamo】
カタラットの白ワインが有名。フレッシュでかすかな苦味と塩っぽさがあり、爽やかなワインで魚介類との相性が最高に良い。

【Marsala】
酒精強化ワイン。別途解説。

【Moscato di Pantelleria】
パンテッレリア島。火山性の真っ黒な島。高級バカンス地。
ジビッポの甘口ワイン。干したナツメヤシ、イチジク、柑橘系の香り。

Sardegna

サルデーニャ州DOCG
DOCG名 タイプ ぶどう品種・特徴他
Vermentino di Gallura 【白】 ヴェルメンティーノ。
スペリオーレあり。
魚介類に適す。

【特徴】

シチリアに次ぐ2番目に大きな島。サルデーニャ人の性格は閉鎖的で「誇り高き孤立」を選んだ。

ワイン作りにも影響しており、近代化には比較的無関心であった。独自のワイン文化が継続されている。

【歴史】

ユニークな石造り建築ヌゲーラ遺跡を残した民族がすんでいた。いろんな国の支配を受けてきた。

1720年以降はサヴォイア家の所有となり、ピエモンテとともにサルディーニャ王国を形成し、イタリア共和国の自治州となった。

【文化・経済】

海岸部は開けているが、内陸部は閉鎖的な文化である。イタリア語のほか北部はコルシカ語、北西部はカタローニア語が話されている。

第二次大戦後、イタリア半島の生活レベルに近づいてきた。今は農業、観光業が重要な産業である。コスタ・スメラルダは高級リゾート地として有名である。またコルクの産地としても知られている。

【気候】

海岸部:地中海性気候、内陸部:大陸性気候

【土壌】

オルピアーテンヒン県:花崗岩土壌、石灰土壌
オリスターノ:石灰土壌
カリアリ:石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Vermentino : 繊細で黄桃のアロマを持ち、後味に苦みを感じる。
Vernaccia di Oristano : オリスターノで栽培されるヴェルナッチャ
Nasco : 麝香を感じさせるアロマを持つ。甘口ワインになることが多い。

<黒ブドウ>

Cannonau : 果実味や豊かで、かすかにスパイシーな赤ワインを生む。
Carignano : カリニャンと同じ。
Giro : フルーティーでタンニンのしっかりした赤ワインとなる。
Monica : サッサリ県で栽培されている。

【地元料理】

分類 料 理
前菜  
パスタ・スープ Malloreddus(トマト、サルシッチャ、ペコリーノの
濃厚なソースであえたセモリナ粉のニョッキ)
Su Farru(小麦とチーズのスープ)
魚介料理 Arragosta Arrosta(伊勢海老のロースト)
Arragosta alla Griglia(伊勢海老の炭火焼)
肉料理 Porceddu(子豚の丸焼き)
その他 Pane Carasau/Carta da Musica
(楽譜と呼ばれる非常に薄い紙のようなパン)
食材  
チーズ Fiore Sardo(DOPチーズ、羊乳、非加熱圧搾)
Pecorino Sardo(DOPチーズ、羊乳、半加熱圧搾)
Pecorino Romano(DOPチーズ、羊乳、加熱圧搾、
現在生産の中心はサルデーニャ島)

 

オルビアーテンピオ/サッサリ県

【気候】

地中海性気候/暑い

【土壌】

ガッルーラ地方は花崗岩土壌/その他石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Vermentino

<黒ブドウ>Cannnonau

【主要DOCG】

【Vermentino di Gallura】
島の北東部、ガッルーラ地方。花崗岩土壌によりしっかりとしたアルコール度数、深みのある味わい、塩っぽさがあるワインが作られる。

【主要DOC】

【Moscato di Sorso-Sennori】
サッカリ周辺。香り高く濃厚な甘口ワイン

オリスターノ県

【気候】

地中海性気候/暑い

【土壌】

石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Vermentino,Malvasia,Vernaccia di Oristano

<黒ブドウ>Cannnonau

【主要DOP/DOCG】

<Malvasia di Bosa>
瞑想ワイン。極上のシェリーのような優美さを持つ。酸化、熟成したワインでヘーゼルナッツ、グリーンオリーブ、ハーブのアロマを持つ。映画「モンドヴィーノ」で取り上げられ、有名になる。

<Vernaccia di Oristano>
シェリーに似て、フロールを発生させ、緩やかに酸化熟成するワイン。

【主要DOC】

【Malvasia di Bosa】

カリアリ県

【気候】

地中海性気候/暑い

【土壌】

石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Vermentino

<黒ブドウ>Carignano,Cannnonau

【主要DOC】

【Carignano del Sulcis】
堅固かつみずみすしい赤ワインが作られている。

 

 

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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