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エクセレンス フランス【ジュラ・サヴォア】

エクセレンス
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ジュラ・サヴォアのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各AOPの詳細説明を追加しました。

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ジュラの概要

特徴

ジュラ山脈の西に位置する。ブルゴーニュ地方と近似性が見られるものの産膜酵母下で酸化的に熟成させたヴァン・ジョーヌや陰干しぶどうから作られるヴァン・ド・パイユなど特徴的なワインも造られる。
ワイン産地としては、フランス最小の生産量である。ビオロジック栽培を実践している農家の多さも特徴の一つである。

歴史

フィロキセラで壊滅的な被害を受け、現在復活したものの10分の1の2000ha(AOC)にとどまっている。

文化・経済

ルイ・パスツールが幼少期過ごした産地である。パスツールが研究に使用した畑「クロ・デ・ロジェール」は現在も保存されている。
プジョーやアルストムの工場がある。ワイン産業は輸出量の25%を占めている。

地理的条件

地図

気候

  • ジュラは半大陸性気候で、夏は暑く乾燥している
  • サヴォワは大陸性気候である

土壌

多くは灰色泥灰岩。そのた参加した鉄やマンガンと混じり合った粘土石灰が表土を覆っている土地もある。

主要ブドウ品種

 

ジュラの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 サヴァニャン プールサール
2 シャルドネ トゥルソー
3 ピノブラン ピノノワール

 

地元料理


料理名 説 明
Coq au Vin Jaune 雄鶏の黄ワイン煮
Ecrevise Sauce Nautua ざりがにのナンチュアソース
Fondue Jurassienne コンテとアルボアの白ワインを使った
チーズフォンデュ
Comtê AOP、セミハードチーズ
Morbier AOP、セミハードチーズ
Mont d’Or AOP、ウォッシュ、エピセアの樹皮で巻かれる
Bleu de Gex AOP、青かびチーズ

 

Juraの主要産地

Arbois

【特徴】

ジュラ北部。12の村に認められたAOC。

Pupillin村で収穫、醸造されたワインはArbois Pupillinを付記できる。ピュピアンは石灰質の小石が多く、その下に強い粘土質の泥灰岩土壌となっており、プールサールに向いている。

シャルドネ、サヴァニャンが白の栽培面積の80%を占める。赤はプールサール、トゥルソー、ピノノワールの主要品種が栽培面積の80%を占める。ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユも認められている。

【気候】

【土壌】

ピュピアンは石灰質の小石が多く、その下に強い粘土質の泥灰岩土壌となっており、プールサールに向いている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : サヴァニャン・ブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : プールサール、トゥルソー、ピノノワール

【タイプ】

白、赤、ロゼ、ヴァンジョーヌ、ヴァンドパイユ

Chateau-Chalon

【特徴】

シャトー・シャロン村を含む4つの村に認められたAOC。ヴァン・ジョーヌにのみ認められたAOC。

シャトーシャロン以外の糖度は161g/ℓ、シャトーシャロンは204g/ℓ以上と規定されている。他のヴァン・ジョーヌに比べて繊細で上品な味わいなものが多い。

生産管理も厳しく行われ、毎年管理委員会が収穫直前にチェックし、品質基準をクリアしているかどうかを判断する。基準に達しない年は、全く生産されない。

【気候】

【土壌】

リアス灰色泥灰岩、石灰岩の小石

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : サヴァニャン・ブラン

<黒ブドウ> : 

【タイプ】

ヴァンジョーヌ

L’Etoile

【特徴】

レトワール村を囲む5つの丘が星のように見えること、土壌に星の形をした化石が見られることなどが村名の由来である。

白のみ認められている。作付け比率はサヴァニャン、シャルドネを80%以上とする。補助品種にプールサールが認められている。シャルドネが主流で酸化熟成タイプが多い。

【気候】

【土壌】

泥灰岩土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : サヴァニャン・ブラン、シャルドネ

<黒ブドウ> : 

【タイプ】

白、ヴァンジョーヌ、ヴァンドパイユ

Cremant du Jura

【特徴】

広域AOC。アルボワ、レトワール、シャトーシャロンも含まれる。

【気候】

 

【土壌】

 

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ

<黒ブドウ> : プールサール、ピノノワール

【タイプ】

発泡ロゼ、発泡白

Marc du Jura

【特徴】

2015年承認されたAOC。ジュラ地方のAOCワインの絞り滓から造られた蒸留酒。

シャルドネ、サヴァニャン、ピノ・ノワール、プールサール、トゥルソーから最低3品種が混ぜられる。サヴァニャンは必ず使用。

最大600㍑の樽で24ヶ月の熟成。

【タイプ】

蒸留酒

Cotes du Jura

【特徴】

ジュラ県105の村を包括するAOC。

赤、白、ロゼ、ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユが認められている。品種構成などの規定はアルヴォアに準ずる。

【気候】

【土壌】

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、サヴァニャン

<黒ブドウ> : ピノ・ノワール、プールサール、トゥルソー

【タイプ】

赤、白、ロゼ、ヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユ

Vin de Joune

サヴァニャンから作ったワインを酵母の膜の下で6年間(6年目の12月15日まで)熟成させる。

独特の風味がつき、黄色(ジョーヌ)を帯びたワインとなる。

製法としては、スペインのシェリーと似ており、熟成中に産膜酵母による独特の風味がくわえられる。Clavelinと呼ばれる620mlのボトルに詰められる。

7年目の1月1日以降、消費者に向けて出荷できる。

Vin de Paille

遅積みブドウをすのこの上で6週間以上乾燥させ、糖分を凝縮したブドウをワインの原料とする。

ブドウ品種はサヴァニャン、シャルドネ、プールサール、トゥルソーの4品種。

圧搾時の糖度は320-420g/㍑

熟成は木樽で2~5年間(3年間は販売できない、また18か月以上の木樽熟成が義務付けられています。)
ワインは「Pots・ポ」という375mℓに詰められます。

Savoie

特徴

アルプス山脈麓に位置する。レマン湖からのローヌ川沿いにブドウ畑が広がる。冷涼な気候を反映し、白ワインが70%を占める。

歴史

1860年にフランスに併合されると南フランスのワインとの競合にさらされ、またフィロキセラ被害で追い打ちをかけられた。

文化・経済

産業の中心は観光業。総生産の50%を占める。ワインも観光客による地元消費がメインで、輸出量は全体の5%である。

地理的条件

地図

気候

海洋性気候。地中海性気候の影響を受ける場所もある。

土壌

沖積土壌、氷堆石、モラス土壌など

主要ブドウ品種

 

サヴォアの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 シャスラ モンデューズ
2 アルテス(ルーセット) ガメイノワール
3 アリゴテ  
4 ジャケール  

 

地元料理

 


料理名 説 明
Fondue Savoyarde ボーフォールやエメンタールを
使ったチーズフォンデュ
Tartiflette ルブロションを溶かして乗せた
ジャガイモと玉ねぎのグラタン
Farcement ドライフルーツとジャガイモを
ベーコンで包んで焼いた料理
Beaufort AOP、セミハードチーズ
Reblochon de Savoie AOP、セミハードチーズ
Tomme de Savoie IGP、セミソフトチーズ

 

Seyssel(セイセル)

【特徴】

ローヌ川両岸にブドウ畑はあり、左岸は粘土混じりの氷堆石、右岸は砂礫質の氷堆石となる。

品種は白はアルテス、モレットのみのワインはSeyssel Moletteを名乗ることができる。発泡白のセイセル・ムスーはアルテス、シャスラ、モレットが認められている。

アルテス最低10%、モレット最低75%含まれていなければならない。澱との接触期間は9か月以上である。

【土壌】

左岸は粘土混じりの氷堆石、右岸は砂礫質の氷堆石となる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : アルテス、モレット

【タイプ】

白、発泡白

Ayze

【特徴】

アルヴ渓谷に位置する。白、発泡性白の産地

。グランジェを主要品種とする。作付け50%以上が必要。アルテスとルーセットはそれぞれ30%以下にしなければならない。発泡白はグランジェ70%以上、アルテス20%以下でなければならない。

【気候】

大陸性気候+山岳性気候の中間

【土壌】

石灰岩の石ころ、粘土石灰質のモラス、酸化アルミニウムを含む赤い粘土など。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : グランジェ、アルテス、ルーセット

【タイプ】

白、発泡性白

Chautagne・Jongieux

【特徴】

ブルジェ湖畔に広がる、赤と白の産地。

ショターニュは沖積土壌で温暖な気候。ジョンジューは粘土が強く、モラスも含まれ、気候は大陸性気候+地中海性気候の中間である。

白はジャケールの作付けが80%以上である必要がある。赤はガメイ、モンドゥーズ、ピノノワールを主要品種とし、作付けで90%以上を占める必要がある。

【気候】

大陸性気候+地中海性気候の中間

【土壌】

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ジャケール

<黒ブドウ> : ガメイ、モンドゥーズ、ピノノワール

【タイプ】

白、赤

Crepy
Marignan
Ripaille
Marin

【特徴】

レマン湖南のほとりに点在する。

クレピー、マリニャンは石灰岩、氷堆石由来土壌。リパイユ、マランは砂礫質。

主要品種のシャスラが作付けの80%以上を占める必要がある。単一、補助品種とのブレンドが認められている。

【気候】

【土壌】

クレピー、マリニャンは石灰岩、氷堆石由来土壌。リパイユ、マランは砂礫質。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャスラ

【タイプ】

Crémant

【特徴】

発泡性白の呼称。2014年収穫からこの表示が可能。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : アリゴテ、アルテス、シャルドネ、ジャケール
         オートサヴォア県のみ、シャスラ、モレットが許可される。

<黒ブドウ> : ガメイ、モンドゥーズ、ピノ・ノワール

【タイプ】

発泡性白

Bugey

【特徴】

セイセルのすぐ西。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : シャルドネ、アリゴテ、アルテス

<黒ブドウ> : ガメイ、モンドゥーズ、ピノ・ノワール

【タイプ】

白、赤、ロゼ、発泡性白、発泡ロゼ

Montagnieu

【特徴】

モンドゥーズ100%の赤と発泡性白が認められている。発泡性ワインは瓶内二次発酵、瓶内熟成12ヶ月以上。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : アルテス、シャルドネ

<黒ブドウ> : モンドゥーズ

【タイプ】

赤、発泡性白

 

 

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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