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エクセレンス フランス【プロヴァンス・コルス】

エクセレンス
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プロヴァンス、コルス島のエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各AOPの詳細説明を追加しました。

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Provanceの概要

特徴

ローヌ川左岸からニースに広がる産地。ロゼワインが生産量の89%を占める。

歴史

フランス最古のブドウ栽培、醸造の歴史を持つ。フォカイア人が紀元前600年頃マルセイユを植民地とし、ブドウを持ち込んだ。

文化・経済

マルセイユはパリに次2番めの都市である。ルノワール、マティス、ピカソらが晩年を過ごした地でもある。

国内3位の経済圏であり、造船、食品加工、石鹸製造などの産業が発展した。ワインの輸出量は全生産量からすると30%で多くはないが、2000年初期から2016年にかけてロゼに限っては5倍近く伸びている。

地理的条件

地図

 

 

気候

  • 地中海性気候
  • ミストラル(乾燥した強い北風)により病害から守られている

土壌

西武、中部:石灰質や粘土、東部が結晶化した岩石やシスト

主要ブドウ品種

 

プロヴァンスの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 クレレット グルナッシュ
2 ユニブラン サンソー
3 セミヨン ムールヴェードル

 

地元料理

 


地元料理 説 明
Bouillavaisse 魚介類のスープ仕立て
Ratatouille 野菜の蒸し煮
Salade Niçoise ニース風サラダ。レタス、トマト、かたゆで卵、アンチョビ、黒オリーブなど
Gigot d’Agneau en Croûte 仔羊のもも肉のパイ包み
Banon AOP、山羊乳、シェーブル、栗の葉に包んで熟成
Tapenade アンチョビ、黒オリーブ、ケッパーのペースト

 

Provance

 

Bandol

【特徴】

日照時間は3000時間を超え非常に長いしかし地中海からの影響で高い気温が和らげられる。このような環境の中でムールヴェードルは完全に熟すことができる

ムールヴェードルを主体とした力強く、長期熟成に耐えうる赤ワインの生産地である。しかし生産量の73%はロゼ、赤ワインは22%である。

レスタンクと呼ばれるテラス上の段々畑で栽培されている。
泥灰質と石灰質の土壌で非常に痩せている。

主体のムールヴェードルを50-95%、補助品種のカリニャンとシラーはそれぞれ10%以下に抑えなければならない。

ロゼはムールヴェードルを20-95%、補助品種のブールブーラン、カリニャン、クレレット、シラー、ユニブランは各10%以下、合計で20%を超えてはいけない。

白はクレレットの比率が50-95%、補助品種のマルサンヌ、ソーヴィニヨン・ブラン・、セミヨン、ヴェルメンティーノは各10%以下、合計で20%を超えてはいけない。

【土壌】

泥灰質と石灰質の土壌で非常に痩せている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : クレレット、ユニブラン

<黒ブドウ> : ムールヴェードル、グルナッシュ

Palette

【特徴】

栽培面積わずか51haの小さなAOC。生産者も4軒しかない。

地中海性気候であるが、ミストラルの影響、北向きの斜面によりぶどうの成熟を遅らせるとともに酸の維持に役立っている。

赤55%、ロゼ15%、白30%の比率である。

赤・ロゼはサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードルが主要品種で全体の50%以上でなかればならない。一つの品種比率が80%を超えてはならない。

白はアレニャン、ブールブーラン、クレレット、クレレットローズを主要品種とし、全体の55%以上締める必要がある。補助品種テレ・グリは20%以下。その数種類が補助品種として認められている。

【土壌】

石灰岩の石転がる石灰風化物の土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ピカルダン、ブールブーラン、クレレット

<黒ブドウ> :  サンソー、ムールヴェードル、グルナッシュ

Cassis

【特徴】

1936年、最初に認定されたAOC。マルセイユの東に位置する。

バンドール同様、石を積んだ壁により土の流亡を防ぐ、段々畑のレスタンクとなっている。

海風の影響でワインに独特のヨード感がもたらせれる。白ワインの比率が高く、67%にもなる。

主要品種はクレレットとマルサンヌである。ロゼはサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル、これらの品種で79%以上を締める必要がある。赤はサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードルをメインに70%以上となる必要がある。テレノワールは全体の5%以下。

【気候】

地中海性気候。海からの風が夏の暑さを和らげてくれる。

【土壌】

鉄分を多く含む、石灰岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : クレレットとマルサンヌ

<黒ブドウ> : サンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル、テレノワール

Cote de  Peovence

【特徴】

この地区最大のAOC。ロゼが89%を占める。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : クレレット、ユニブラン、セミヨン

<黒ブドウ> : サンソー、ムールヴェードル、グルナッシュ

Bellet

【特徴】

ニースの裏山にある小さなワイン産地。

赤の主要品種はブラケとフェラ・ネラ、2品種で60%以上、補助品種のサンソーは15%以下でグルナッシュも補助品種に認められている。

ロゼは主要品種はブラケとフェラ・ネラ、2品種で60%以上、補助品種のサンソーは15%以下。クレレット、ヴェルメンティーノは合わせて10%以下、ブランケロン、ブールブーラン、マイヨルカン、ユニブランは合わせて5%以下。

白は主要品種ヴェルメンティーノが60%以上でブランケロン、ブールブーラン、マイヨルカン、ユニブランは合わせて5%以下。

【土壌】

土壌はプーダングと呼ばれる、丸まった玉砂利が交じる細かなな砂の塊。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴェルメンティーノ、ブランケロン、ブールブーラン、マイヨルカン、ユニブラン

<黒ブドウ> : ブラケ、フェラ・ネラ、サンソー

Pierrevert

【特徴】

1998年にAOCへ昇格。内陸型の地中海性気候。昼夜の温度さは大きい。

赤の主要品種はグルナッシュとシラー、白の主要品種はクレレット、グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ピクプール、ルーサンヌ、ユニ・ブラン、ヴェルメンティーノ、ヴィオニエで、ロゼはサンソー、グルナッシュ、シラー

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : 

Les Baux de Peovence

【特徴】

プロヴァンス最西端。赤が48%、ロゼが45%、白は7%。前栽培農家が有機農法を実践していて、有機農法の規定をAOCに盛り込むようにINAOに働きかけている。

【気候】

地中海性気候

【土壌】

小石が転がる崩石土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> 
主要品種:クレレット、グルナッシュ・ブラン、ヴェルメンティーノ
補助品種:ルーサンヌ

<黒ブドウ> 
主要品種:グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー
補助品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、カリニャン、サンソー

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Corse

特徴

地中海で4番目の大きさ。ナポレオンの生誕地として有名。

歴史

文化・経済

フランス語の他コルシカ語も話される。民族音楽もよく知られている。
現在は観光業に注力している。ワインは観光客に消費されることが多いが、全体の約20%が輸出されている。

地理的条件

地図

気候

  • 地中海性気候
  • ミストラル(乾燥した強い北風)により病害から守られている

土壌

西側は花崗岩質、東側はシスト土壌

主要ブドウ品種

 

コルシカ島の主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 ヴェルメンティーノ スキアカレロ
2 ユニブラン ニエルキオ

 

地元料理

 


料理名 説 明
Aziminu コルシカ風ブイヤベース
Civet de Sanglier イノシシの煮込み
Brocciu AOP、羊乳主体+山羊乳、ホエイフレッシュタイプ
Jambon Sec de Corse AOP認定生ハム
Coppa di Corsica AOP認定、豚肉加工食品
Lonzo de Corse AOP認定、豚肉加工食品

Corse 主要AOC

Patrimonio/Muscat du Cap Corse

【特徴】

島の北東に位置する。コルシカ島初のAOC。白はヴェルメンティーノのみ、赤はニエルッチョ主体で赤は95%以上、ロゼは75%以上の使用規定がある。

ニエルキオサンジョベーゼを主体とするワインでホルスの中では最も早くAOCに認められた。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴェルマンティーノ、ユニブラン

<黒ブドウ> : ニエルキオ(サンジョヴェーゼ)、スキアカレロ

Ajaccio

【特徴】

島の西岸、ナポレオンの生誕地。ナポレオンの生誕地として知られるアジャクシオ 。スキアカレロの原産地。

【土壌】

花崗岩質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> 
ヴェルメンティーノ、ビアンク・ジュンティレ、コディヴァルダ、ジェノヴェーゼ

<黒ブドウ> : バルバロッサ

Muscat du Cap Corse

【特徴】

島の北東に位置する。コルシカ島初のAOC。白はヴェルメンティーノのみ、赤はニエルッチョ主体で赤は95%以上、ロゼは75%以上の使用規定がある。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴェルメンティーノ

<黒ブドウ> : ニエルッチョ

Corse 

【特徴】

1972年にAOCに認定。コルシカを包括する地方名AOC。

ヴァンドコルスは東部沿岸のワインに用いられる。

赤はグルナッシュ、ニエルッチョ、シャカレッロを主要品種とし、50%を占め、ニエルッチョ、シャカレッロの合計が33%を超えなければならない。

白はヴェルメンティーノで75%以上、ユニ・ブランは25%以下、その他10%以下でなければならない。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴェルメンティーノ、ユニ・ブラン

<黒ブドウ> : グルナッシュ、ニエルッチョ、シャカレッロ

Corse Calvi

【特徴】

島の北西、城塞で有名な街。32箇所の村に認められてACO。

Corse Figari

【特徴】

島の最南端。フィガリ湾から風が強く吹き込み、夏の暑さを和らげてくれる。

【気候】

地中海性気候

【土壌】

花崗岩質の土壌

Corse Sartene

【特徴】

島の南西部沿岸。アジャクシオの対岸に位置する。

【気候】

地中海性気候

【土壌】

花崗岩質

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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