南アフリカのワインは世界的には非常に有名な産地ではありますが、私自身、日ごろなかなか見ることもなく、あまり身近に感じていませんでした。
いつものように通販サイトをチェックしていると専門店では、多数ラインナップされていました。お手頃価格で品質の良いものが多数あるようです。記事をまとめながら、好みのワイン産地を探してみたいと思います。
学習のポイント
- ワイン法の確認
- 主要産地名と位置の確認
- ぶどう品種の確認
南アフリカワインの歴史
- 1655年:東インド会社のリーベックがブドウ栽培を開始
- 1659年:南アフリカ初のワインが造られる
- 1973年:原産地呼称制度WOが制定される
- 2010年:サスティナビリティを保証するシールの導入
地理・気候条件
地理(地図)
気候条件
- 地中海性気候
- 南極からのベンゲラ海流により冷涼な気候
- 春から夏にかけて吹く「ケープドクター」という乾燥して強い風により、外注、病害の被害が最小限に食い止められている
ワイン法
KWV:南アフリカワイン醸造者協同組合
原産地呼称制度:WO(Wine of Origin)
瓶内二次発酵スパークリングワインはCap Classique(キャップクラシック)の表記
2010年ヴィンテージより、IPW(南アフリカサスティナブル認証制度)の保証シールを添付する
【ラベル表記ルール】
項 目 | 規 定 |
WO | 100% |
品種名 | 85%以上 |
収穫年 | 85%以上 |
主要ブドウ品種
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | シュナンブラン | カベルネ・ソーヴィニヨン |
2 | コロンバール | シラー |
3 | ソーヴィニヨンブラン | ピノタージュ (ピノノワール×サンソー) |
4 | シャルドネ | メルロー |
5 | マスカット・オブ・ アレキサンドリア |
ルビーカベルネ |
単一品種のほかブレンドワインも多く生産されています。
ブレンドタイプ | 説 明 |
ボルドーブレンド(主流) | ボルドー種のブレンド |
ローヌブレンド | シラー+(グルナッシュ、ムールヴェードル、ヴィオニエ) |
地中海ブレンド | シュナンブラン主体 |
ケープブレンド | ピノタージュを30~70%使用/シュナンブランをブレンド |
主要産地
沿岸地域
【ステレンボッシュ】
白ぶどう:シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン
黒ぶどう:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ピノタージュ
タイプ :白、赤
特 徴 :国内最高品質。ブティックワイナリーが多い。
【パール】
白ぶどう:シャルドネ、シュナンブラン(スティーン)
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、ピノタージュ
タイプ :白、赤
特 徴 :ワインメーカー「KWV」の本拠地
【ケープタウン】
白ぶどう:ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ
黒ぶどう:ピノタージュ、カベルネソーヴィニヨン
タイプ :白(辛、甘)、赤
特 徴 :エリア内のコンスタンシアはワイン発祥の地
【スワートランド】
白ぶどう:シュナンブラン、シャルドネ、ソービニヨンブラン
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、ピノタージュ
タイプ :白、赤
特 徴 :スワートランド=黒い大地(レノスタルボスという黒い植物)
ブレード・リヴァー・ヴァレー地域
【ロバートソン】
白ぶどう:コロンバール、シャルドネ
黒ぶどう:カベルネソーヴィニヨン、シラー
タイプ :白、赤、白(発)
特 徴 :スパークリングワインの評価も高い
【ブレートクルーフ】
白ぶどう:シュナンブラン、コロンバール、シャルドネ
黒ぶどう:ピノタージュ、シラー、カベルネソーヴィニヨン
タイプ :白、赤
特 徴 :西ケープ州第3位のブドウ栽培面積
ケープ・サウス・コースト地域
【エルギン】
白ぶどう:ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、リースリング
黒ぶどう:ピノノワール
タイプ :白、赤
特 徴 :最南端で冷涼な気候
最後に
南アフリカをはじめニューワールドのワインをもっと注目しなければいけないなとまで思うようになりました。
品質については申し分なさそうですし、無茶苦茶安いわけでないですが、お手頃価格で高品質ワインを手に入れることができるわけなので、注目するメリットは大きいなと感じています。
冒頭でも触れましたが、ネット通販ではいろんな種類のワインが販売されていました。あまり買おうと思ったことがないので、知らなかっただけのようです。
ENOTECA、ヤフー、楽天などでいろんなタイプを選ぶことができるので、南アフリカ他ニューワールドの代表的な品種のワインを購入して飲んでみたいと思います。
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