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エクセレンス 【ポルトガル】

エクセレンス
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ポルトガルのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各AOPの詳細説明を追加しました。

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ポルトガルの概要

特徴

ポルトガルの主要産業はオリーブ小麦ワインコルクなどを代表する農業で特にポルトガルの コルクは使用内室製品の一つである。

世界のコルクの約半分が 生産されていて、

15000人以上がこの産業に従事しているコルクメーカー の アモリン社は 世界最大のメーカーで、

TCA のリスクを取り除いたコルクを開発するなど、技術的な面においても世界を代表するコルクメーカーである。

ポルトガルの酒精強化ワインポート家まで入らは スペインのシェリーとともに世界三大酒精強化ワインと称されている。

歴史

  • BC600-500:フェニキア人により始まる
  • 1420~:マデイラ島に入植開始。ブドウやサトウキビが栽培される
  • 1700~:ポートワインの製造が本格的に始まる
  • 1756:ポンパル伯爵により原産地管理法が制定される。(世界初のワイン法)
  • 1986: EU に加盟。 ポルトガル復興政策としてワイン産業が莫大な投資を受けることで、急速に品質向上。

地理的条件

地図

気候

  • 地中海性気候
  • 海側と内陸部の気候条件は大きく変わる

土壌

北部、内陸部:花崗岩、片岩、粘板岩

南部、海岸:石灰質、粘土、砂

主要ブドウ品種

 

ポルトガルの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 フェルナンピレス ティンタロリス
2 ローレイロ トゥリガフランカ
3 アリント トゥリガナショナル
4 シリア カステラン
5 アルバリーニョ トレインカデイラ
6 マルヴァジアフィナ バガ

地元料理

産地別に説明

ワイン法

以下の3つの区分に分類される

EU ポルトガル 説明
地理的表示なし Vinho 特に規定なし
IGP VR(Vinho Regional) 地理的表示保護ワイン
DOP DOC(Denominação de Origem) 原産地名称保護ワイン
品種、収穫量等の規定あり

 

北部のワイン

【特徴】

ポルトガル北西部。スペイン国境ミーニョ川一帯に広がる栽培地区。地名は「緑」という意味で、自然豊かな土地である。夏の避暑地としてここに別荘を持つ人も少なくない。1926年にCVRVV(ヴィーニョベルデ地域生産委員会)が創立。この10年間で輸出が2.5倍に増えている。

【歴史】

2200年の歴史を持つ。1908年にワイン産地として定められ、ポルトガル初の輸出ワインとなった。早飲みタイプが多いが、アルコール度数の高いしっかりしたワインも近年生産されている。

【文化・経済】

ギマラインスは初代国王誕生の地で世界遺産にも登録されている。ブラガは祈りの町といわれ協会が数多くある。中世から近世にかけて宗教都市として栄えた。

【気候】

洋性気候。大陸性気候

【土壌】

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Alvarinho,Avesso,Arinto,Azal,Loureiro,Trajadura

<黒ブドウ> : Amara,Alvarelhão,Borraçal,Vinhão

【地元料理】

 

地元料理 説 明
Caldo Verde 刻んだケールとスモークソーセージのスープ
Lampreia ヤツメウナギ。リゾットやフライで
Cabrito 薪窯でローストした子山羊
Sarrabulho 豚、鶏、子山羊をクミンで香りつけ士たちの
ソースで煮込んだ料理
Arroz de Pato 鴨ご飯
Arroz de Cavidela 鶏の血入りの臓物リゾット

 

Minho【Vinho Verde】 

Vihno Verde

【特徴】

ヴェルデは若々しいという意味もあり、若いうちに飲む爽やかなタイプのワインが多いが、近年アルコール度数が高いしっかりしたワインも作られている。白ワインが大半を占めるが、赤やロゼも少し造られている。

ブドウの仕立てはEnforcadoという気をつるに絡ませるもの、Arjõesという木から木へと枝を伸ばすもの、Ramadasという花崗岩の支柱に木を絡ませるものなどが使われていたが、品質の良いブドウができる垣根仕立ても多く採用されてきている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Alvarinho,Avesso,Arinto,Azal,Loureiro,Trajadura

<黒ブドウ> : Amara,Alvarelhão,Borraçal,Vinhão

Moncao and Melgaco,Lima,Cavado,Ave,Basto,Sousa,Amarante,Baiao,Paiva

【特徴】

モンサン・イ・メルガッソは大陸関港の傾向が強い気候で、アルバリーニョ種に向いている。このブドウからボディがあり、熟成に耐えうることのできる白ワインが造られる。

モンサン・イ・メルガッソの南部にあるリマ、カヴァド、アーヴは海洋性気候でブドウの成熟気が長くなり、ロウレイロ種に適し、フレッシュな酸と柑橘果実やふらわりーなアロマが豊かな白ワインが作られる。

山岳部のバストは大陸性気候で軽やかな白や赤ワインが作られる。アザル種のワインはこの地が最も品質が良い。

アマランテ、バイアォンは大陸性気候でアヴェッソ、アリント、アザルからミネラル感のある白ワインが造られる。

アマランテ、ソウザ、パイヴァは大陸性気候の傾向が強い気候で、白ワインのほかヴィニャン、エスパデイロからの赤やロゼが有名な産地である。

Transmontano

【特徴】

ミーニョ地方の東に位置する。自然の風景が国内でも最も美しい地方の一つ。ミネラルウォーターの源泉としても有名。

【気候】

厳しい大陸性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Côdega de Larinho,Fernão Pires,Gouveio,Malvasia Fina,Rabigato,Sìria,Viosnho

<黒ブドウ> : Bastardo,Tinta Roriz,Touriga Franca,Touriga Nacional,Trincadeira

【地元料理】

地元料理 説 明
Porco Bísaro 豚の希少品種
Posta Mirandesa 長い角を持った若い仔牛の塊肉ステーキ
Cozido à Portuguesa 様々な肉と野菜の煮込み
Chouriço スモークソーセージ
Alheira 家禽類とパンのスモーク腸詰め

 

Trás-os-Montes

【特徴】

多くの小規模生産者は協同組合にブドウを下ろしている。各サブリージョンで様々なタイプのワインが造られている。

Chaves,Valpacos,Planalto Mirandes

 

Duriense

【特徴】

酒精強化ワインのポートの産地としてしか知られていなかったがドウロというワインが急速に評価を上げている。

ドウロ川沿いにブドウ畑が広がる。支流の渓谷を利用してブドウが栽培されている。ドウロ川の下流から上流に向かって、バイショ・コルゴ、シマ・コルゴ、ドウロ・スーペリオールの3つに区別される。

シマ・コルゴはポートワイン作りにおいて最も品質高いブドウが産出される地域である。

【歴史】

ポルトはポルトガル第2の都市。ドウロ川上流のワイン産地は、絶景によりワイン産地として世界遺産に登録されている。

【気候】

大陸性気候

【土壌】

片眼、花崗岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Viosinho,Malvasia Fina,Gouveio,Rabigato,Esgana Cão

<黒ブドウ> : Touriga Nacional,Tinta Roriz,Touriga Franca,Tinta Barroca,Tinto Cão,Tinta Amarela(Trincadeira),
Tinta Francisca,Sousão,Castelão

【地元料理】

地元料理 説 明
Porco Bisaro 豚の希少品種
Tripas 臓物の煮込み
Chouriço スモーク生ハム
Alheira 家禽類とパンのスモーク腸詰め
Papas de Milho トウモロコシ粉のおじや
Francesinha 厚切りパンの上に数種類のハムや腸詰、
ステーキなどをのせ、チーズをかけて焼き、
辛口トマトベースのソースを添えた料理
Polvo Frito タコの天ぷら

 

Porto

【特徴】

ポートの畑はカダストロと呼ばれる台帳に基づくポイント制度で分類され、土壌、気候について場所、密植度、仕立て法、品種、樹齢の5項目の合計12項目に分類し、6つのランク分けを行っている。

タイプ 特徴
Ruby 
ルビー
平均3年間樽熟成後に瓶詰
Vintage Port
➡特に作柄の良かったブドウから作られた長期熟成ポート

LBV
(Late Bottled Vintage Port)
➡ヴィンテージポートより若干品質が下のクラス

Single Quinta Vintage Port
➡①Vintage Portと同じ手法により造られる。良年の単一畑のぶどうから造られるタイプ②飲み頃になるまでシッパーによって熟成され出荷されるタイプ

Tawny 
トウニー
小さい樽で熟成させ、酸化が促進し、黄褐色(トゥニー)となる。
Twany with an Indication of Age➡10,20,30,40年物がある
Colheita➡ヴィンテージポートで樽熟7年以上
Garrafeira Port➡一定期間、demihohnsで熟成したもの
White 
ホワイト
白ぶどうを低温で長期間発酵してからグレープスピリッツを添加した、辛口タイプ

 

Douro

【特徴】

2003年に結成された5人のドウロボーイズをはじめとする若い生産者たちの活動により、赤ワインの産地として世界の注目を浴びている。

併せてフレッシュでミネラル感のある白ワインやロゼワインも評価が高まっている。バルカ・ヴェーリャは幻のポルトガルワインと呼ばれている。

白とロゼは収穫年の11月15日以降、赤は収穫翌年5月15日以降に瓶詰めが許可される。

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中部のワイン

Terras de Cister

【特徴】

地名は「シトー派の土地」という意味。タヴァラ・ヴァローザで修道士たちがワインを作り始める。

【気候】

大陸性気候(冬は寒く、多湿、夏は暑く乾燥している)

【土壌】

花崗岩、片岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Malvasia Fina,Cercial,Gouveio,Pical,Fernão Pires

<黒ブドウ> : Aragonez,Tinta Varroca,Touriga Franca,Touriga Nacional

【地元料理】

地元料理 説 明
Rojões 角切りバラ肉の炒め煮
Trresmos 脂肪のついた豚の皮部分をカリカリに
素揚げしたもの
Vinha d’Alhos 赤ワインと大量のニンニクでマリネし、
調理した豚肉
Bolas 熟成生ハム、イワシ、干したら、
ヴィーニャダーリョスをパン生地に
挟んで焼いたスナック
Basulaque 臓物と胃袋で作られるミント風味の料理。
現在は生ハム、腸詰め、鶏肉なども使われる
Pao-de-lo 軽いスポンジ状のケーキ。カステラの起源
Biscoitos de Teixeira レモン風味の甘く柔らかい焼き菓子
もっとも重要な栗の産地

 

Távora-Varosa

【特徴】

特徴:冷涼な気候を活かし、スパークリングワイン造りが適している。1989年にポルトガルで初めてスパークリングワインの産地として認定された。スパークリングワイン以外のワインはこの地域でのみ販売されている。

Terras de Dão

【特徴】

VRテラス・ド・ダォンはダォンの北とラフォインスの東に加え、DOCダォンとDOCラフォインスをカバーしている。幅の狭い古い段々畑と石垣の伝統的なブドウ栽培地は世界遺産として登録されている。

【歴史】

1908年にワイン産地として公式に認めらる。一時、政府の介入により協同組合のシステムが導入され、品質が低下したことがあった。

【気候】

ダォンは夏は相対的に晴れて乾燥している大陸性気候。ラフォインスは海洋性気候+大陸性気候

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

Dão
(白)Encruzado,Bical,Cercial Branco,Malvasia Fina(黒)Touriga Nacional,Alfrocheiro,Jaen,Aragonez,Rufete
(黒)Touriga Nacional.Alfrocheiro,Jaen,Aragones

Lafões
(白)Arinto,Cercial.Esgana Cão,Rabo de Ovelha
(黒)Amarak,Jaen

【地元料理】

地元料理 説 明
Sopa da Beira 野菜とスモークソーセージのスープ
Arroz de pato 米とカモ肉、その他の肉を重ねて
ローストした料理
Rancho a Moda de Viseu 野菜と肉の煮込み
Migasa à Lagareiro 干し鱈または塩タコにトウモロコシのパンと
豆、キャベツ、オリーブオイルを炒め和えにした
ミガスという副菜を組み合わせた料理
Morcela 豚の血と様々な肉に米またはパンを
混ぜたソーセージ
Rojoes 豚バラ塊肉のソテー
Queijo da Serra da Estrela DOPチーズ、羊乳、セミソフト、
中身はスプレット状に柔らかい
Requeijao Serra da Estrela DOPチーズ、羊乳、ホエイフレッシュ
Beira Alta、Bravo de Esmolfe種のリンゴ

 

Dão / Bairrada

Dão

【特徴】

ヴィウセを中心とする。ダォン川沿に20,000haのぶどう畑が広がっている。

以前は白、赤とも古い木樽で過度の熟成させることによりエレガントさが損なわれていたが、最近は比較的新しいオーク樽で短い熟成や、樽熟成しないなどにより、本来のワインのクオリティーが引き出されるようになった。

バランスの良い赤ワインが生産の80%を占める。赤はトウリガナショナルを主体とし、白はエンクルサード種が浄化され始めている。近年は単一品種のワインも増えてきている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Encruzado,Bical,Cercial Branco,Malvasia Fina(黒)Touriga Nacional,Alfrocheiro,Jaen,Aragonez,Rufete

<黒ブドウ> : Touriga Nacional.Alfrocheiro,Jaen,Aragones

Lafões

【特徴】

ダォンとヴィーニョ・ヴェルデの間に位置する。中小規模の生産者が多い。軽いスタイルの赤ワイン、爽やかな白ワインを生産している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Arinto,Cercial.Esgana Cão,Rabo de Ovelha

<黒ブドウ> : Amarak,Jaen

Beira Atlantico

【特徴】

沿岸エリアにDOCバイラーダが位置する。

【歴史】

第3の都市コインブラは大学と密接結びついている。コインブラ大学は多くの政治家、文化人を輩出。一部キャンパスが世界遺産に登録されている。最後の国王マヌエル2世が作った宮殿は、現在ホテルとして利用されている。ホテルは自らワインを選び、独自の熟成を行っている。

【気候】

湿度の高い穏やかん海洋性気候

【土壌】

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Maria Gomes(Fernao Pires),
Bical,Arinto,Cercial

<黒ブドウ> : Baga,Touriga Nacional,Tinta Roriz

【地元料理】

地元料理 説 明
Leitao 柔らかく、皮がパリパリの子豚のロースト
Chanfana 仔山羊か仔羊を赤ワインとニンニクで数時間
蒸し煮にした料理
Migas de Lous 豆、トウモロコシパンのフレーク、カブの輪切りを重ね、
オリーブオイルをまぶした料理
Ovos Moles de Aveiro 卵黄とシロップを煮詰めた飴をオステイアと
呼ばれる薄皮に詰めたお菓子
Queijada de Tentugal テントゥガルのチーズタルト
Quijo Rabacal DOPチーズ、羊乳2山羊父の混入、非加熱圧搾

 

Bairrada

【特徴】

1979年12月にDOCに認定される。地名は粘土Bairroに由来している。

赤ワインが85%を占める。タンニンが強い、しっかりしたバガ種が主要品種である。ネッビオーロ種のワインに例えられることがある。

その他国際品種、ポルトガル地元品種も認められている。瓶内二次発酵のスパークリングワインの65%を生産している。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Maria Gomes(Fernao Pires),Bical,Arinto,Cercial

<黒ブドウ> : Baga,Touriga Nacional,Tinta Roriz

Terra da Beira

【特徴】

北はフィゲイラ・デ・カステロ・ロドリコから南はカステロ・ブランコまで、東はスペイン国境から西はエストレーラ山脈まで。

【気候】

大陸性気候

【土壌】

花崗岩土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Sìria,Fonte Cal,Malvasia,Fernão Pires

<黒ブドウ> : Touriga Nacional.Alfrocheiro,Trincadeira,Touriga Franca,Rufete,Bastardo,Tinta Roriz

【地元料理】

地元料理 説 明
Caldo de Grao ひよこ豆のスープ
Farinheira 小麦粉を使った腸詰
Morcela 血の腸詰め
Buchos de Porco Recheados 豚の胃袋にニンニクと豚の煮込みを詰めた料理
Queijo da Serra da Esrela 羊乳から作られるソフトタイプのチーズ
Requeijao da Beira baixa DOPチーズ、羊乳、ホエイフレッシュ

Beira Interior

【特徴】

北部のPinhel,Castel Rodrigo、南野より穏やかなCova da Bairaの3つのサブリージョンを持つ。標高が高く、赤白ワイン以外にロゼ、スパークリングワインも良質なものが造られている。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Sìria,Fonte Cal,Malvasia,Fernão Pires

<黒ブドウ> : Touriga Nacional.Alfrocheiro,Trincadeira,Touriga Franca,Rufete,Bastardo,Tinta Roriz

Pinhel
Castel Rodrigo
Cova da Baira

 

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Lisboa 

 

【特徴】

大規模エリアの一つ。国内で最も多くのDOCがある。Vinhoと表記のある日常消費ワインも大量に生産している。

【歴史】

リスボンはかつてはヨーロッパ随一の美しさと讃えられた。1755年の第自身で壊滅状態に。VRリスボンには4つの世界遺産が登録されている。バターリャ修道院、ジェロニモス修道院、ベレンの塔、シントラ。

【気候】

海洋性気候

【土壌】

石灰岩、粘土質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Arinto,,Fernão Pires,Malvasia,Rabo de Ovelha,Vital

<黒ブドウ> : Arabonez,Castelão,Ramisco,Tinta Miúda,Touriga Nacional

【地元料理】

地元料理 説 明
Caldeirada Rica de Peixe ブイヤベース
Frango a Piri-Piri リーブオイルとピリ辛ソースで
グリルしたチキン
Pêra Rocha 大きくジューシーで薫り高い梨
Queijadas de Sintra フレッシュチーズ、卵黄、アーモンド粉、
シナモンでできたタルト
Pastéis de Fiejao インゲン豆、砂糖、アーモンドペーストに
卵黄を合わせたタルト

 

Alenquer

【特徴】

モンテジュント山脈により大西洋からの強風から守られている。熱心な生産者のグループがあり、この地方の最も良いフルボディの赤ワインを生産している。

Arruda

【特徴】

アレンケール同様な地理条件。主に黒ぶどう品種が栽培されている。

Bucelas

【特徴】

スティル、スパークリングワイン共、白ワインのみ生産されている。国内最良と言われる白ワインがアリント種から造られる。

Carcavelos

【特徴】

昔から甘口の酒精強化ワインの産地として知られる。3-5年樽熟されたワインはトゥニーポートと同様なナッツのような香りの特徴を持つ。

Colares

【特徴】

ロカ岬あたりに位置する。白はマルヴァジア種をベースとし、赤はラミスコ種からタンニンや酸が強い熟成のポテンシャルを持つワインが生産されている。

ブドウが砂地の5mしたまで音を伸ばすため、フィロキセラの心配がなく、説木しない樹が今も生き続けている。

Encostas d’Aire

【特徴】

ダイレ山脈の斜面に位置する産地。軽くフレッシュな白、赤ワインを生産している。

Lourinhã

【特徴】

アグアルデンテと呼ばれるブランデーの産地

Óbidos

【特徴】

冷涼な気候のもと、フレッシュな白ワイン、スパークリングワイン、軽やかな赤ワインを生産している。

Torres Vedras

【特徴】

モンテジュンド山脈の海側。冷涼な気候でヴィーニョ・レーヴで知られるアルコールの低いワインや軽いワインが造られる。

Tejo

【特徴】

テージョ川沿いの産地。闘牛やポルトガルの競走馬の産地としても有名。

【歴史】

1147年リスボン北東のサンタレンをイスラム教徒から奪回したテンプル騎士団は、褒美にこの地をもらう。そこに城壁と教会を建てた。現在世界遺産登録されているトマールの修道院である。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Fernão Pires,Tringadeira-das-Pratas

<黒ブドウ> : Aragonez(Tinta Roriz),Castelão,Moreto,Negra Mol,Rufete

【地元料理】

地元料理 説 明
Sopa da Pedra 野菜、ニンニク、ジャガイモ、生ハム、
腸詰めなどが入った具沢山のスープ
Favas com Chouri ç o ソラマメとスモークセージの煮込み
Cabrito Assado ニンニクとローストした子山羊
Aco ç da パン粥
Magusto パンとキャベツのソテー
Queijo de Tomar チーズ、羊乳、セミソフト、中身はスプレット状に
柔らかい、小型の円盤系
Fios de Ovos 煮たてた砂糖湯に卵黄をい登城して流して
作る伝統菓子
牛肉料理 (闘牛の肉)
テージョ川の鰻とアロサ  

 

Tejo

【特徴】

近年、量より質を求める動きから、標高が高く乾燥した、砂質土壌のシャルネッカと粘土質土壌のバイロの2つへ植樹が集中した。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Fernão Pires,Tringadeira-das-Pratas

<黒ブドウ> : Aragonez(Tinta Roriz),Castelão,Moreto,Negra Mol,Rufete

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南部のワイン

Peninsula de Setubal

【特徴】

テージョ川を挟み、リスボンの対岸に位置するセトゥーバル半島には、ビーチ、ゴルフ場、自然公園などがある。ワインのスタイルは多様である。

【歴史】

セトゥーバルはポルトガル第4の都市。パルメラでは毎年9月の第1週末にブドウの収穫祭が行われる。

【気候】

大西洋の影響を大きく受ける地中海性気候

【土壌】

砂質土壌、石灰質、粘土石灰質

【主要ブドウ品種 Setúbal】

<白ブドウ> : Antao Vaz,Arinto,Fernão Pires,Malvasia Fina,Moscatel Galego Branco,Moscatel de Setúbal

<黒ブドウ> : Aragonez,Bastardo,Castelao,Touriga Franca,Touriga Nacional,,Trincadeira,Moscatel Roxo

【主要ブドウ品種 Palmela】

<白ブドウ> : Alvarinho,Antão Vaz,Arinto,Fernão Pires,Loureiro,Malvasia Fina,Moscatel Galego Branco,Moscatel de Setúbal

<黒ブドウ> : 

【地元料理】

地元料理 説 明
Queijo de Azeitao DOPチーズ、羊乳、セミソフト
Salmonete ヒメジの一種。最もおいしいといわれる
魚の一つ
Sardinhas イワシ。セトゥーバルは最高のイワシの
炭焼きスポット
牡蠣 テージョ川、サド川の河口で養殖
松の実 国内最大の産地の一つ
Arroz de Marisco シーフードリゾット
Arroz Doce ライスプディング

 

Setúbal

【特徴】

1907年に公式に認められた産地。

DOC規定はモスカテル・デ・セトゥーバルまたはモスカテル・ロッショを67%以上含まなければならない。前述のブドウ品種を85%以上含むワインは品種名を表示できる。果皮とともに数か月醸され、オーク樽で18カ月以上熟成される。

Palmela

【特徴】

1999年にDOC昇格。この産地はカステラォン種がよく適応し、バランスの良いすぐれた赤ワインが作られる。

Alentejano

【特徴】

ポルトガル南部の大部分を占める。農業全般に適した土地である。このエリアは世界有数のコルクの産地して知られている。PDOとPGIは1989年に設立されたCVRA(アレンテージョ地域生産委員会)によって認定等が行われる。

【歴史】

エヴォラは学芸の都市として知られる。スペイン国境から12kmのエルヴァスは世界最大の星形要塞に囲まれた旧市街地と周辺にある要塞部分は、世界遺産に登録されている。

【文化・経済】

 

【気候】

大陸性気候+地中海性気候

【土壌】

 

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Arinto,Antão Vaz,Roupeiro,Fernão Pires

<黒ブドウ> : Aragonez,Trincadeira,Castelão,Alfrocheiro,Alicante Bouschet

【地元料理】

地元料理 説 明
Carne de Porco a Alentejana 豚肉に野菜とアサリを合わせて調理し、
コリアンダーで風味付けした料理
A ç orda,Migas 野菜や肉、シーフードと一緒に細かくちぎった
パンを和えたもの
Sopa de Ca ç ãn メジロザメのスープ。パン、ガーリック、
コリアンダー、ロイヤルペニーミントを加えて作る
Encharcada シロップに卵黄そうめんを和えたシナモン風味
のスイーツ
黒豚 肉と臓物、生ハム。ドングリを食べて
育った黒豚はDOP認定

 

Alentejo

【特徴】

1989年に初めてサブリージョンの規定を獲得した。サブリージョンの中でPortalegre周辺とスペイン国境に向かう方面が特に注目されている。

Algarve

【特徴】

過去50年、ブドウ畑はゴルフ場などのリゾート施設に変わり減ってしまったが、近年沿岸部でブドウの植樹がはじめられた。

【歴史】

ラゴスはかつての首都であった。

【気候】

地中海性気候。内陸部は大陸性気候の影響を受ける。

【土壌】

砂質、粘土質、石化質、砂岩等

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Siria,Arinto,Malvasia Fina

<黒ブドウ> : Negra Moke,Trincadeira,Castelão

【地元料理】

地元料理 説 明
Cataplana シーフード、肉、野菜を金属製の鍋に入れ
密封して加熱調理する料理
Fango a Piri-Piri マリネしたチキンのグリルにシンプルな
ピリ辛ソースを添えて
Xerem アラブ起源のトウモロコシ粉のおじや
Doces de Amendoa アーモンド粉のマジパンで動物や果物を
かたどった柑橘風味のお菓子
Morgado de Figo
/Queijo de Figo
アーモンドフレーク、チョコレート、
レモン、シナモンを合わせて煮た
干しイチジクのペースト

 

Lagos

【特徴】

唯一の醸造共同組合がある。

Portimão

【特徴】

大西洋とMonchique山脈の間に位置する。

Tavira

【特徴】

Guadiana川を境にスペインと接するエリア

諸島のワイン

Terras Madeirenses

【特徴】

リスボンから南西に1000km。ワインがVRテラス・マデイレンセス、酒精強化されたものがDOCマデイラと呼ぶ。

マデイラ島の海岸線は断崖でそこを開梱し段々畑にして、ブドウ栽培が行われている。火山性土壌に由来する高い酸があることと、品種特性を活かすために辛口から甘口まで各種タイプのワインが作られている。

【歴史】

開拓者たちが1419年に定住し始めた頃からワインが生産されてきた。

大航海時代赤道を横切る長い航海で特有のフレーバーとなったワインがマデイラワインのもとになる。酒精強化は18世紀になってから行われるようになる。

航海時代終了後の需要減により、島という環境で貯蔵に関する問題が生じ、一部蒸留し、酒精強化に用いることで貯蔵効率を上げた。その後加熱工程が開発され、航海のときに得られるような風味をもたらすことができるようになった。

【文化・経済】

4000万年前からの照葉樹林が残っており、世界遺産に登録されている。マデイラ刺繍が有名である。

【気候】

亜熱帯性気候

【土壌】

玄武岩主体

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Verdelho,Malvasia Fina(Boal),Sercial,Malvasia,Folgasãn(Terrantez)

<黒ブドウ> : Bastardo,Tinta Barroca,Tinta Negra,Touriga Francesa,Touriga Nacional

【主要ブドウ品種 DOCマデイラ】

<白ブドウ> : Sercial,Boal,Malvasia,Terrantez,Verdelho

<黒ブドウ> : Tinta Negra

【地元料理】

地元料理 説 明
Bolo do Caco サツマイモを含んだパン
Espetadas 肉、魚、野菜等を串刺しにしたBBQ
Carne Vinha d’Alhos ワイン、ヴィネガー、ローリエ、
オリーブオイル、胡椒、ニンニクでマリネし
聴した豚肉
Bolo de Mel ドライフルーツやクルミ、スパイスを用い、
サトウキビの糖蜜で甘みを付けたクリスマスケーキ)
マグロ マデイラ近海魚の王様
太刀魚 マデイラ周辺で最もポピュラーな魚

 

Madeira

【特徴】

マデイラ島では、Poiosと呼ばれる急斜面にある石垣で形成された細い段々畑でブドウが栽培されている。Levadaと呼ばれる。

<canteiro>
木樽に入ったワインを倉庫で太陽熱により加熱する

<Estufa>
タンク内に管を通し、温水を流し加熱する方法

 

タイプ 特徴
Sercial 冷涼な気候のもとで栽培される白ブドウ
酸味を生かして辛口タイプで芳香のあるワイン
Verdelho 北部で栽培される白ブドウ
中辛口で味わい豊かなワイン
Boal 南部で生産される白ブドウ品種
中甘口タイプのワイン
Malvasia 甘口タイプで濃縮感のあるリッチな味わい
Tinta Negara Mole 収量の80%を占める最も多い品種
3年熟成に用いられる。ブレンド用としても用いられる
Terrantez 生産量が極めて少ない白ブドウ品種
ヴェルデーリョとボアルの中間的特徴

Madeirenese

【特徴】

隣のポルト・サント島とともに2つ目のDOCとなるスティルワインのマデイレンセを獲得。フレッシュなワインが造られる。

Acores

【特徴】

アソーレス諸島はリスボンと同じ緯度。西へ1500㎞。9つの島からなる諸島。VRアソーレスではフレッシュな白ワインが大半を占める。ハイブリッド種からヴィーニョ・デ・シエイロというワインが造られ、地元で人気がある。

【歴史】

新世界航路の中継地。1990年代に古典品種が植えられた。テルセイラ島のアングラ・ド・エロイズモは世界遺産に登録されている。

【文化・経済】

【気候】

大西洋気候

【土壌】

火山岩主体

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : Arinto,Verdelho,Terrantez

<黒ブドウ> : Aragonez(Tinta Roriz),Castelão,Rufete,Saborinho

【地元料理】

地元料理 説 明
Torresmos 豚肉の皮部分をカリカリに上げたスナック
Cozido das Furnas サミゲル等の河口近くの熱い地面を掘った穴に、
様々なタイプの肉、腸詰め、野菜を入れた鍋を埋め、
調理する
Massa Souvada ブリオッシュに似た、レモン風味のほのかに甘いパン
Queijo do Pico DOPチーズ、牛乳、非加熱圧搾、ピコ島産
Queijo de Sao Jorge DOPチーズ、牛乳、非加熱圧搾、サンジョルジェ島産
Lapas カサガイ。夏場が旬
ランプ肉 テルセイラ島の名物
マグロ 夏に豊富。一本釣りで捕獲
パイナップル サンミゲル島の温室栽培の主要作物
   

 

Graciosa

【特徴】

軽やかな白ワインが、ヴェルデーリョ、アリント、テランテス、フェルナォン・ピレス、マルヴァジア・フィナから醸造組合により少量造ら得る。

Biscoitos

【特徴】

特徴:テルセイラ島の酒精強化ワイン

Pico

【特徴】

諸島で2番目に大きな火山島。最初に入植した修道士たちが苦労して、溶岩台地を開墾しブドウ栽培を始めた。

ブドウの木は溶岩流の穴や裂け目に植えられ、強い日差しと水はけがよいことから糖分が高まり、火山岩のミネラルを吸収したブドウが得られる。

強風でブドウの木が折れないように「Currais」と呼ぶ、黒い火山岩でできた小さな石垣で畑を囲んでいる。その長さは地球2周分とも呼ばれている。

フィロキセラ被害以降、畑は激減した。剪定、収穫は手作業、搾汁は足踏みで行われる。

酒精強化されたワインは発酵終了後アメリカンオークで3年完熟される。アルコール度数は最低16度。Lajidoはロシア皇帝、英国宮廷で愛された中辛口タイプの酒精強化ワインである。

 

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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