日本ではなかなかお目にかかれないスイスワインですが、ほとんど国内消費されているため、当然の状況のようです。
ワイン文化の盛んな国なのだそうですが、全く知りませんでした。四方をワイン大国に囲まれた国なので、各国の特徴が反映されています。
ひとまず基本的なことを覚え、過去問などからポイントを絞って(後日)いきたいと思います。
学習のポイント
- 主要産地の特徴の把握
- 各言語エリア別のワイン法の理解
スイスのワインの歴史
- 紀元前58年:ローマ軍によりブドウ栽培、ワイン作りが始まる
- 812年:カール大帝が農業振興政策によりサイン産業が発達
地理・気候条件
地理(地図)
気候条件
北部 : 寒帯性気候
南部 : 地中海性気候
西部 : 海洋性気候
東部 : 大陸性気候
スイスのワイン法
分類
以下の3つの放棄により規制、管理されています。
①連邦農業法 | 生産規制、栽培地登録、輸出入規制 |
②ブドウ栽培とワインに 関する輸入法 |
ブドウ栽培、果実の規定 |
③食料に関する規定 | ブレンド、添加物を含む、精査や貯蔵方法 |
【Vins de table】
最低糖度:白→13.6°/黒→14.4°
【Vins de pays】
最低糖度:白→14.4°/黒→15.2°
収穫量 :白→1.8kg/m2/黒→1.6kg/m2
【A.O.C. (Vins d’Appellation d’Origine Controlee)】
AOCはスイス内に78あり、フランス語圏、ドイツ語圏、イタリア語圏で微妙に規定値が変わる。
★フランス語圏
最低糖度:白→15.2°/黒→17°
収穫量 :白→1.4kg/m2/黒→1.2kg/m2
★ドイツ語圏
最低糖度:白→15.8°/黒→17°
収穫量 :白→1.4kg/m2/黒→1.2kg/m2
★イタリア語圏
最低糖度:白→15.8°/黒→17.6°
収穫量 :白→1.2kg/m2/黒→1.2kg/m2
主要ブドウ品種
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | シャスラ | ピノノワール |
2 | ミュラートゥルガウ | ガメイ |
3 | シャルドネ | メルロ |
4 | シルヴァナー | ガマレ |
5 | ピノグリ | ガラノワール |
主要ワイン産地
ヴァレー州
- スイス国内の40%を生産する最大生産地
- 白ワインのファンダン(その他エリアではシャスラ)が有名
- 甘口ヨハネスブルグ(その他エリアではシルヴァーナ)が有名
- 赤ドールはピノノワールとガメイ85%以上使用(基準未達はゴロンとして販売)
ヴォー州
- スイス第2の産地で、優良銘柄が数多くある
- 白のシャスラが60%でメイン品種である
- レマン湖北岸 3つの太陽→太陽、水面反射、石垣蓄熱
ティチーノ
- イタリア語圏のティチーノはDOCの表示。
- メルロを中心に高品質ワインが生産されている
- 気候は地中海性気候
- ノストラノ(固有品種ボンドーラ+ヨーロッパ品種の混醸)
ジュネーブ州
- スイスで初めてAOCを導入
- 白:シャスラ、赤:ガメイが主要ブドウ品種となっている
- ジュネーブでは、シャスラは「ペルラン」と呼ばれる
ヌーシャルテ州
- 白はシャスラを中心に、赤はピノノワール、ガマレ、ガラノワールなどが指定されている
- ヌーシャルテ発祥のロゼ「ウイユドペルドゥリ」は単一コミューンのピノノワールの90%の使用と多品種の混醸が認められているが、単一品種を使用する生産者多数。
最後に
スイスワインは各生産地が隣接する国のワイン文化の影響を受けて、それぞれ特徴あるワイン作りが行われていることが分かりました。
日本で入手できる方法を調べたら、以下で販売されていました。
知見を深めるためにもエクセレンス受験までには数種類飲んで、どんな特徴があるのかつかんでおきたいと思います。
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