日本のエクセレント対策として、各地の情報と新たに追加された箇所をフォローしています。
日本ワインの歴史
- 718年、甲州ブドウ、行基による大善寺説
- 1186年、甲州ブドウ、雨宮勘解由(あめみやかげゆ)説
- 1627年 九州小倉藩でワイン造り重要
- 1874年、山田宥教と詫間憲久が甲府で本格的ワイン作り開始
- 1893年、川上善兵衛が新潟にワイナリー「岩の原葡萄園」設立
- 2018年、ワインラベルの表示に関する法制度施行
気候条件について
- 日本は、南北に長く気候条件も大きく異なる
- 内陸性気候または海洋性気候
日本のワイン法
酒税法上の定義
酒類の定義 : アルコール分1度以上の飲料
ワインの位置づけ : 醸造酒類の果実酒
果実酒とは?
- 果実(及び水)を原料として、発酵させたもの
- 果実(及び水)に糖類を加えて、発酵させたもの
- 果実原料酒類に糖類を加えて発酵させたもの
- 上記のいずれかの酒類にブランデー、アルコール、政令で定められたスピリッツ、糖類、香料を加えたもの
表示ルール
【日本ワインの表示ルール】
項目 | 規定 |
地名 | 表示する収穫地のぶどうを85%以上使用 |
品種 | 単一品種 →単一品種85%以上使用 2種類使用 →2種で85%以上使用。多い順に表示 3種類以上使用→合計85%以上使用。多い順に表示 |
収穫年 | 同一収穫年のぶどうを85%以上使用 |
裏ラベル | 日本ワイン/品目/原材料名/製造者/ 内容量/アルコール分 |
ワイン産地が地理的表示の指定を受ける要件
- 酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性が明確であること
- その酒類の特性を維持するための管理が行われていること
- その他(業者間の同意、範囲の重複条件、名称)
ぶどう品種
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | 甲州 | マスカットベリーA |
2 | ナイアガラ | コンコード |
3 | デラウェア | メルロー |
4 | シャルドネ | キャンベルアーリー |
5 | ケルナー | カベルネ・ソーヴィニヨン |
甲州の交配
Vitis Vinifera x Vitis Davidii
マスカット・ベリー・Aの交配
ベーリー(Bailey)×マスカット・ハンブルグ(Muscat Hamburgh)
日本のワイン産地
着色した都道府県でワインが造られています。
日本ワインの生産量のランキングは下表のとおりです。(全体の18.6%が日本ワイン)
順位 | 都道府県 | 割合(%) |
1 | 山梨 | 33 |
2 | 長野 | 22 |
3 | 北海道 | 15 |
4 | 山形 | 7 |
5 | 岩手 | 4 |
6 | 新潟 | 3 |
主な日本のワイン産地
山梨県
【ワイナリー所在市町村】
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | 甲州 | マスカットベリーA |
2 | デラウェア | メルロ |
3 | シャルドネ | 巨峰 |
ポイント
- 生産量、ワイナリー数ともに日本一
- 2013年「山梨」を地理的表示に指定
- 盆地のため、昼夜の寒暖差が大きい
- 主要ぶどう品種は、甲州とマスカットベリーA
長野県
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | ナイアガラ | コンコード |
2 | シャルドネ | メルロー |
3 | 竜眼 | 巨峰 |
千曲川ワインバレー
- 佐久市から中之島での千曲川流域
- 東御市のワイナリー設立が活発化
- 標高差が大きく、気候条件により各種ぶどうが栽培される
日本アルプスワインバレー
- 松本盆地が中心
- ナイアガラ、コンコードが主要品種。近年ヨーロッパ品種も増加傾向
桔梗ヶ原ワインバレー
- 塩尻市全域
- 長野県のワイン造り発祥の地
- コンコード、ナイアガラ、メルロが主に栽培されている
- 2018年、メルシャンがワイナリー設立
天竜川ワインバレー
- 伊那盆地を中心とする
- シードルの生産が活発化
- ヤマブドウと山ソーヴィニヨンが主要品種
山形県
【ワイナリー所在市町村】
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | デラウェア | マスカットベリーA |
2 | ナイアガラ | メルロー |
3 | シャルドネ | カベルネ・ソーヴィニヨン |
ポイント
- 上山市と南陽市がワイン特区に指定
- 酒井ワイナリーは東北最古のワイナリー
北海道
北海道のワイナリー所在市町村は以下の地図の通りです。
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | ナイアガラ | キャンベルアーリー |
2 | ケルナー | ツヴァイゲルト |
3 | ポートランド | セイセル |
ポイント
- ブドウ栽培の中心は「空知地方」「後志地方」
- 冷涼な気候のもと、ドイツ系白用品種が多い
- 北海道の地ぶどうに「山幸」「清舞」がある
岩手
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | ナイアガラ | キャンベルアーリー |
2 | リースリング・リオン | ヤマブドウ |
3 | シャルドネ | メルロ |
ポイント
- 明治以前に山葡萄を発行させ、酒として飲まれていた
- 2011年の震災以降、ワイン産業が活性化
- ワイン生産量は日本第5位(全体の約4%)
- リースリング・リオン、キャンベルアーリーが主要品種
- 10軒のワイナリー(北上川、県北、沿岸部南部)
新潟
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | シャルドネ | メルロ |
2 | セイベル9110 | マスカットベリーA |
3 | ケルナー | カベルネ・ソーヴィニヨン |
- 日本ワインの貢献者、川上善兵衛が岩の原葡萄園を開設
- 日本第6位の生産量(全体の3%)
新潟ワインコースト
新潟砂丘の300m内に5軒のワイナリーが集積し、注目されている
「カーブドッチワイナリー」「フェルミエ」「ドメーヌ・ショオ」「カンティーナ・ジーオセット」「ルサンクワイナリー」以上5つのワイナリー。
カーブドッチで育った醸造家が次々にワイナリを立ち上げました。
近畿
- 大阪のワイン造りは長い歴史を持つ
- 大阪以外では、京都、兵庫、滋賀でワインが作られている
中国・四国
- 鳥取、島根、岡山、広島、山口にワイナリーがある
- 島根は山梨に次ぐ、甲州の生産地
九州
- 主に福岡、大分、宮崎、熊本でワインが作られる
- 主要品種はキャンベルアーリー、マスカットベリーA、シャルドネ。その他アルバリーニョ、小公子なども栽培される。
(以上)
※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)
コメント