PR

ポルトガルのワイン

ポルトガル
スポンサーリンク

ポルトガルといえば、ポートワインが真っ先に頭に浮かびますが、実際にはポルトガルのスティルワインに巡り合うことが少ないかもしれません。

業界向けの試飲会にお邪魔したとき、いろんなタイプのワインを試飲しましたが、ブースの面積比で見ると、ヴィーニョベルデ押しでしたね。

試験対策的には、そんなに範囲が広くなく、基本事項を押さえて、過去問練習で難なくクリアできると思います。

スポンサーリンク

学習のポイント

  • 主要ワイン幸の特徴と位置の把握
  • ポートワインの製法、特徴
  • マデイラの製法と特徴

ポルトガルワイン概要

  • 世界一のコルク生産(約50%)

ポルトガルワインの歴史

  • BC600-500:フェニキア人により始まる
  • 1420~:マデイラ島に入植開始。ブドウやサトウキビが栽培される
  • 1700~:ポートワインの製造が本格的に始まる
  • 1756:ポンパル伯爵により原産地管理法が制定される。(世界初のワイン法)

地理・気候条件

地理(地図)

 

気候条件

  • 地中海性気候
  • 海側と内陸部の気候条件は大きく変わる

ワイン法

以下の3つの区分に分類される

EU ポルトガル 説明
地理的表示なし Vinho 特に規定なし
IGP VR(Vinho Regional) 地理的表示保護ワイン
DOP DOC(Denominacao de Origem) 原産地名称保護ワイン
品種、収穫量等の規定あり

主要ブドウ品種

 

ポルトガルの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 フェルナンピレス ティンタロリス
2 ローレイロ トゥリガフランカ
3 アリント トゥリガナショナル
4 シリア カステラン
5 アルバリーニョ トレインカデイラ
6 マルヴァジアフィナ バガ

 

主要産地

【ヴィーニョベルデ】 
白ぶどう: アルヴァリーニョ、アヴェッソ
黒ぶどう:-
タイプ : 白
特 徴 :若々しいという意味を持つ。早飲みタイプが多いが、アルコール度数の高いしっかりしたワインも近年生産されている。


【ドウロ】 
白ぶどう: ヴィオジーニョ、マルヴァジアフィナ
黒ぶどう:トゥリガナショナル、ティンタロリス
タイプ : 白、赤
特 徴 :この地区のスティルワインを生産


【ポルト】 
白ぶどう: ヴィオジーニョ、マルヴァジアフィナ
黒ぶどう:トゥリガナショナル、ティンタロリス
タイプ : 酒精強化
特 徴 :ブドウは段々畑で栽培され、カダストロという格付けがなされている


【ダォン】 
白ぶどう:エンクルサード、ビカル 
黒ぶどう:トゥリガナショナル、アルフロシェイロ、ジャエン
タイプ : 白、赤
特 徴 :-


【バイラーダ】 
白ぶどう:マリアゴメス、ビカル 
黒ぶどう:バガ、トゥリガナショナル、ティンタロリス
タイプ : 白(発)、赤
特 徴 :スパークリングワインは国内の65%を生産


酒精強化ワイン

ポートワイン

 

タイプ 特徴
 ルビー 平均3年間樽熟成後に瓶詰
ヴィンテージポート
➡特に作柄の良かったブドウから作られた長期熟成ポート
LBV(Late Bottled Vintage Port)
➡ヴィンテージポートより若干品質が下のクラス
 トウニー 小さい樽で熟成させ、酸化が促進し、黄褐色(トゥニー)となる。
エイジドトゥニー➡10,20,30,40年物がある
コリヘイタ➡ヴィンテージポートで樽塾7年以上
 ホワイト 白ぶどうを低温で長期間発酵してからグレープスピリッツを添加した、辛口タイプ

 

マデイラ

<カンテイロ>
木樽に入ったワインを倉庫で太陽熱により加熱する

 

<エストゥファ>
タンク内に管を通し、温水を流し加熱する方法

 

タイプ 特徴
セルシアル セルシアルはマデイラ島の標高600〜700mの冷涼な地域で栽培される白ブドウ品種で、マデイラワインの中でも最も辛口タイプに仕上がることで知られています。酸味と収斂味が非常に強く、ポルトガルでは「犬泣かせ」とも呼ばれるほどです。
発酵終了直前に酒精強化が行われるため、ライトで芳香に富み、キレの良い酸味が特徴的です。色調はトパーズのようなゴールドで、ナッツやドライフルーツ、シトラスの香りが感じられ、食前酒や魚介類の前菜、ドライフルーツやスパイシーなチーズとの相性も抜群です。
ヴェルディーリョ ヴェルディーリョは標高400〜600mの比較的涼しい北部地域で栽培される白ブドウ品種です。
ほどよい酸味と、しっかりとしたスモーキーなニュアンスが特徴で、味わいは中辛口に分類されます。発酵後半に酒精強化が行われるため、微かな蜂蜜風味とともに、豊かな味わいが楽しめます。
19〜20世紀にはマデイラ島の主要品種であり、かつてはブドウ畑の2/3を占めていた歴史もあります。
ボアル ボアルは主に島南部の標高300〜400mの温暖な地域で栽培される白ブドウ品種です。
発酵中、ブドウの糖度が半分程度残っている段階で酒精強化されるため、芳醇でバランスの良い中甘口のマデイラワインが造られます。
酸味と甘味のバランスが良く、豊かな味わいが特徴です。大粒で食用にも向く品種ですが、栽培量が少なく希少性があります。
マルヴァジア マルヴァジアはマデイラ島で最初に植えられたとされる白ブドウ品種で、ギリシャのクレタ島原産です。
主に海岸沿いの暑い地域で栽培され、発酵の初期に酒精強化が行われることで、濃褐色でリッチかつ濃縮感のある甘口ワインが生まれます。
マデイラワインの中でも最もリッチで濃度の高いワインとなり、「マルムジー」とも呼ばれています。長期熟成にも耐え、豊かな香りと深い甘味が特徴です。
ティンタネグラモーレ ティンタ・ネグラ・モーレは、マデイラ島で最も多く栽培されている黒ブドウ品種で、総生産量の80〜85%を占めます。18世紀に導入され、標高の高低を問わず島のほぼ全域で栽培されています。
酸度や糖度の違いにより、辛口から甘口まで幅広いスタイルのマデイラワインが造られるマルチな品種です。主に3年熟成タイプやブレンド用に使われますが、単一品種の上質なワインも生産されます。
果皮が薄く、小粒で、豊かな果実味と複雑な風味が特徴です。
テランテス テランテスは生産量が非常に少ない希少な白ブドウ品種で、かつてはマデイラ島で広く栽培されていましたが、現在は絶滅危惧種とされています。
中辛口から中甘口の繊細なタイプのワインが造られ、その美味しさは「食べるためでも人に与えるためでもなく、ワインを造るために神はテランテスを造られた」というポルトガルのことわざがあるほどです。
熟成したテランテスのワインは高級品として珍重され、繊細で複雑な味わいが魅力です。

 

最後に

ポルトガルはヴィーニョベルデ、ポートワイン、マデイラを押さえておけば問題ありません。

飲みに行った時の二次会なででばーに行った際に一度マデイラなどを試してはいかがでしょうか?

 

コメント

error: Content is protected !!