エクセレンス　【アメリカ西部（カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州）】

アメリカ西部のエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各DOPの詳細説明を追加しました。

アメリカの概要

特徴

３億人を越える世界第３位の人口を有する。消費量は世界一である。

中高級ワインの消費も多く重要なマーケットのひとつである。

ほとんどの州でワイン作りが行われている。約12300件のワイナリーがある。カリフォルニアには、約40％のワイナリーが集中する。

歴史

1769　：　ローマカトリック教会フランシスコ修道会の修道士たちがミサ用ワイン造り開始
1920　：　禁酒法施行（～1933）
1934　：　ワイン・インスティテュート設立。
　　　　　カリフォルニア大学デイヴィス校にブドウ栽培・ワイン醸造科設立
1873　：　フィロキセラがソノマで最初に発見された
1978　：　ワイン法制定
1983　：　ワイン法改定

地理的条件

地図

産地別に説明

気候

太平洋側は海流の影響で海に近いほど冷涼な気候で、内陸部に向かい平均気温が上昇していく
大西洋側は夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しい

土壌

産地毎に説明

主要ブドウ品種

**アメリカの主要ブドウ品種**
No	白ブドウ	黒ブドウ
1	シャルドネ	ジンファンデル
2	フレンチコロンバール	カベルネ・ソーヴィニョン
3	シュナンブラン	メルロ
4	ソーヴィニヨンブラン	グルナッシュ
5	マスカットオブアレキサンダー	バルベーラ

アメリカのワイン法

ＡＶＡ(American Viticultural Areas)：米国政府認定ブドウ栽培地域
➡　一定の地理、気候でのブドウ栽培条件をもとみなされるエリアの境界線を示す

1983年制定のワイン法によるラベル表示に関する規制は以下の通り

【ラベル表示規制】よく出る

規定項目	国	カリフォルニア州	オレゴン州
品種	７５％以上	７５％以上	９０％以上
産地（州）	７５％以上	１００％以上	９５％以上
産地（郡）	７５％以上	７５％以上	９５％以上
産地（AVA）	８５％以上	８５％以上	９５％以上
産地（畑）	９５％以上	９５％以上	９５％以上
収穫年（AVA表示）	９５％以上	９５％以上	９５％以上
収穫年（AVA以外）	８５％以上	８５％以上	９５％以上

※カリフォルニア州とオレゴン州は独自の規定を持つ

【アルコール度数】

スティルワイン	７～１３％　誤差±１．５％　１４％を超える場合はその旨を表示
スパークリングワイン	１０～１３．９％　誤差±１．５％
フォーティファイドワイン	１８～２１％

【エステイト・ボトルドの表示】

ワイナリーとブドウ畑が同一ブドウ栽培エリアに位置しているワインに表示可。
１００％そのワイナリーのあるAVAで栽培されたブドウを使い、そのワイナリーで醸造・瓶詰めされたものに限る
ワイナリーとブドウ畑が同一ブドウ栽培エリアにない場合、上記の他の条件を満たしていれば「プロプライアター・グロウン」または「ヴィントナー・グロウン」を表示可

アメリカのワインタイプ

＜Proprietary＞
ラベルにブドウ品種を記されてないワイナリーのブランドワインを指す。

＜Meritage＞(Merit + Heritage)
数品種をブレンドしたワイン。
（赤はカベルネソーヴィニヨン、メルロ、カベルネフラン、マルベック、プチヴェルド、サンマケール、グロベルド、カルメネールを2品種以上。白はソービニヨンブラン、セミヨン、ミュスカデルを2品種以上）

＜Fume Blanc＞
樽熟していないソービニヨンブラン

＜CartWine・カルトワイン＞
著名なワインコンサルタント、ワインメーカー主導スーパースターのワインを指す。ほとんどがCS主体のワイン。

＜ジェネリックワイン＞
数種類のぶどうをブレンドした日常消費用ワイン。

＜ヴァラエタルワイン＞
ラベルにぶどうの品種を表示したワイン。単一品種を75％以上使用していることが最低条件。また、必ず併記される産地名も、州名の場合は100％、郡名は75％、AVA（ワイン指定栽培地域）名は85％以上の使用量がなければ記載できない。

カリフォルニア州のワイン

Napa

**カリフォルニアの主要ブドウ品種**
No	白ブドウ	黒ブドウ
1	シャルドネ	カベルネ・ソーヴィニョン
2	フレンチコロンバール	ジンファンデル
3	ソーヴィニヨンブラン	メルロ
4	ピノグリ	ピノノワール
5	シュナンブラン	シラー

【特徴】

南部から北部に向かって平均気温は上昇し、ブドウ栽培に大きな影響を与えています。

【歴史】

【サスティナビリティ】

カリフォルニアでは健康や環境への意識が高く1990年にオーガニックに関するガイドラインを制定し、オーガニック製品の40%をカリフォルニアが占めている。

サスティナブルの要素は以下のものがある。
★自然環境
・農薬を使用せず、害虫の天敵となるものを生息させたり、フェロモンによって繁殖できないようにすることなど。
・水の使用削減と利用後のリサイクル
・省エネルギー
・二酸化炭素排出量の削減
・生態系の維持

★社会的健全性
・従業員の健全な生活の維持
・社会貢献

★経済的健全性
・ビジネスとしての継続性を重んじ、経営の健全性を維持する。
・従業員への適切な賃金の支払いや取引先に対する支払いを含めた社会的責任を全うできるよう健全な経営を行う。

【気候】

海からの影響により、マイクロクライメットが生まれる。

【土壌】

ローム質、火山灰堆石土、石灰土、粘土、砂利

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、ピノノワール

【地元料理】

ヘルシーな食への志向も強く、オーガニックの素材を使った料理への関心が高い。

1970年代にバークレーにオープンしたレストラン「ジェ・パニーズ」は地元の有機農産物を使ったヘルシーな料理が特徴。

1990年頃からサンフランシスコを中心に、高品質ワインをバイザグラスでサービスされ消費拡大に貢献した。

ナパ、ソノマのミシュラン星付きレストランが10件あり、ヨーントビルの「フレンチ・ランドリー」は最も予約の取れないレストランとして知られている。

【地図】

Coomvsville

【特徴】

2011年AVA。ヴァカ山脈のふもとを含む。

【気候】

海からの影響が強く他の地区に比べて、夏の平均気温が５℃低い。

【土壌】

火山灰の上に土砂が堆積した水はけのよい土地。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　(主)カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ピノノワール

Oak Knoll District of Napa Valley

【特徴】

【気候】

海からの影響大。夏場日中33℃くらいまで上がるが、夜は10度前後まで下がる。

【土壌】

小石交じりの火山性土壌

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン

Yountville

【特徴】

【気候】

温暖であるが、海からの影響があり、北部より涼しい。

【土壌】

小石交じりの粘土質ローム土と沖積土。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ

Stags Leap District

【特徴】

東側はヴァカ山脈の岩山の断崖がそそり立つ。その岩山が太陽を輻射してブドウを熱する。やや海に近いので夕方からは気温が下がる。

【気候】

海に近いため、夕方から涼風が吹いてきて、急速に気温が下がる。

【土壌】

小石の混ざったローム質土壌。固い粘土の岩盤がある。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン

Oakville

【特徴】

夜間と早朝に出る霧の影響で酸味のしっかりしたカベルネ・ソーヴィニョンが作られる。

【土壌】

西側➔小石混じりの堆積ローム質、東側➔火山性の重い土壌

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　ソーヴィニヨンブラン

＜黒ブドウ＞　：カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネフラン、メルロ　

Rutherford

【特徴】

日中の寒暖差が大きく、水はけのよい土壌から「ラザフォードダスト」と表現される独特の風味が生まれる。

ラザフォード・ベンチという西側の丘陵地は強い西日が当たらず、海からの影響で冷涼であるため高品質なカベルネ・ソーヴィニョンが作られる。

【土壌】

小石や砂の多い堆積土、沖積土

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン

St. Helena

【特徴】

西側の山により霧や涼風の影響を受けにくいので、温暖である。ヴァレー北部は山腹斜面の熱の照り返しがあり、夏場は35-37℃まで気温が上がる。

【土壌】

：南西側➔砂利や粘土を含む堆積土、北東側➔火山性土壌

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

【特徴】

サンパブロ湾からの冷たい空気の影響を受ける。日中は比較的涼しく、夜間は比較的暖かい。傾斜の強い畑が多く、日照量に恵まれる。

【気候】

【土壌】

砂混じりのローム層

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ジンファンデル

Spring Mountain

【特徴】

ヴァレーの北部、マヤカス山脈東側斜面。畑は霧が流れるラインより上に位置し、フロアより夜は暖かく、日中は涼しい。

【土壌】

風化した砂岩、頁岩

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネフラン、メルロ

Diamond Mountain District

【特徴】

ヴァレー北端。急傾斜の畑が多い。

【気候】

北西側の山脈の切れ目から太平洋側の冷たい空気が入り込んでくるため、気候は穏やかである。

【土壌】

火山性土壌

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネフラン

Sonoma

【特徴】

ナパの2倍以上。400以上のワイナリー。冷涼な気候を活かしたピノ・ノワールが高い品質ということで注目を浴びている。

【気候】

サンパブロ湾から北上するに従い、気温は徐々に上昇。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　ピノノワール

＜黒ブドウ＞　：　ピノノワール、カベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデル

Sonoma Coast

【特徴】

海岸線標高450mを超える尾根にぶどう畑が点在する。冷涼で寒暖差が大きい。フォッグラインの上にあることから豊富な日照量を得られる。

ピノ・ノワール、シャルドネは以前から定評があるが、近年シラーの評価も高まっている。

ウェストソノマが2019年に承認予定。2017年にPetaluma Gap AVAが新設された。

ペタルマギャップは冷涼な気候の影響で可否が熱くなり、凝縮度の高い、濃い色調をもったワインになる。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　ピノ・ノワール

Russian River Valley

【特徴】

西側にペタルマギャップがあり海から冷たい空気が流れ込む。

ペタルマギャップに最も近い地区は特に冷涼な気候のため、Green Valley of Russian River Valley AVAとしてサブリージョンに認定された。

Alexander Valley

【特徴】

マヤカス山脈に近く温暖な気候。

ナパヴァレーと並ぶ高品質カベルネ・ソーヴィニヨンの産地。またシャルドネも定評がある。斜面上では、ジンファンデル、メルロ、など複雑で凝縮した味わいのワインができる。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、メルロ

Knights Valley

【特徴】

アレキサンダーヴァレーの東側。火山性の土壌から良質のカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネが生産されている。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニヨン

Dry Creek Valley

【特徴】

周囲をヴァレーや高い山に囲まれ複雑な地形を有する。全般的に温暖で、砂利質と粘土質が混ざった水はけの良い土壌から凝縮したジンファンデルやカベルネ・ソーヴィニヨン、が最も成功している。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　ソーヴィニヨン・ブラン

＜黒ブドウ＞　：　ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨン

Sonoma Mountain

【特徴】

ソノマヴァレー西部にある小規模AVA。日照に恵まれているため、カベルネ・ソーヴィニヨンが主体。ピノ・ノワール、シャルドネ、シラーも優良なものができる。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラー

Carneros/Los carneros

【特徴】

サンパブロ湾に近く、冷たい海の影響を受ける。冷涼な気候を活かしたピノ・ノワール、シャルドネ、それらを使用したスパークリングワインなど高品質ワインが生産される。

【土壌】

粘土質、有機物が乏しいため樹勢は制限される。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　ピノ・ノワール

【メンドシーノカウンティ】

【特徴】

山地が多く総面積の60%が森林。フェッツァー家1980年代から有機栽培に取り組み、その影響でメンドシーノカウンティの25%がオーガニック認証を受けている。

アンダーソンヴァレーはスパークリングで有名

【気候】

ロシアンリバー沿いは温暖。北東部は大陸性気候。

アンダーソンヴァレーはスパークリングで有名

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ、リースリング

＜黒ブドウ＞　：　ピノノワール

【特徴】

サンタクルーズ山脈主体の広域なAVA。霧のかからない、日照量の多いところを選んでワイナリーができた。

【土壌】

粘板岩、石灰岩

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデル、ピノノワール

Santa Cruz Mountains

【特徴】

サンタクルーズ山脈主体の広域なAVA。霧のかからない、日照量の多いところを選んでワイナリーができた。

【気候】

【土壌】

粘板岩、石灰岩

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデル、ピノノワール

Livermore Valley

【特徴】

カリフォルニア初のヴァラエタルワインが生まれる。ここの苗気のクローンがカリフォルニアの多くの地域で使用されている。特にシャルドネの「ウェンテ・クローン」はカリフォルニアの全シャルドネの90%以上がこのクローンから派生したものである。

【気候】

比較的温暖な気候

【土壌】

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　ソーヴィニヨンブラン

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニョン

Mount Harlan

【特徴】

ジョシュ・ジェンセンはブルゴーニュでワイン造りを学び、帰国し、ブルゴーニュと同じ地質を探し、カレーラをこの地に創設した。

海風の影響で冷涼であるが、霧のかからない標高のため日照量は恵まれている。

AVAはカレーラのみである。

【気候】

【土壌】

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　

Monterey

【特徴】

広大なAVA。海の影響で冷涼な気候である。雨は少なく非常に乾燥している。そのためカリフォルニアの他地域に比べ育成期間が2週間ほど長い。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

【特徴】

ンタルチア山脈の西側。海の影響を受け、非常に冷涼な気候である。高品質なピノ・ノワールとシャルドネが作られている。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　ピノ・ノワール

Arroyo Grande Valley

【特徴】

エドナヴァレーの東に隣接。霧より標高が高いと日照量は多くカベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデルに適していて、低いところは冷涼であるため、ピノ・ノワール、シャルドネに適している。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル

Santa Maria Valley

【特徴】

サンタバーバラ・カウンティ北西側。非常に風が強く、冷涼であるため高品質なピノ・ノワール、シャルドネの産地として有名。ジム・クレンデネンは1982年にオー・ボン・クリマを設立。

【土壌】

砂質ローム、粘土質ローム

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　ピノ・ノワール

Santa Ynez Valley

【特徴】

東西に長く、気候が大きく分かれるため、４つのサブリージョンがある。

西部のサンタ・リタ・ヒルズAVAは太平洋に近く冷涼で、石灰質土壌から高品質なシャルドネとピノ・ノワールが造られている。中央部から東部は温暖であるので、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラーが栽培されている。

【土壌】

石灰質土壌

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ

＜黒ブドウ＞　：　ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー

Sierra Foothills AVA

【特徴】

シェラネバダ山脈の西側。８つのカウンティにまたがる広大なAVA。1840年代から50年代のゴールドラッシュの舞台となったエリアで、その頃ブドウ栽培が始まった。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　ジンファンデル

California Shenandoah

【特徴】

アマドア・カウンティにある最も歴史の長いワイナリーが集まっている。日照に恵まれた樹齢の高い畑が多く、非常ん微深みのある味わいのジンファンデルでよく知られている。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　ジンファンデル

Central Valley

【特徴】

肥沃で広大な農業地帯。日常消費用ブランドワインのほとんどが産出され、カリフォルニアという州名表示ワインとなる。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　

Lodai

【特徴】

サンフランシスコ湾とシェラネバダ山脈の間に位置する。

７つのサブAVAが認定されている。フィロキセラが生息できないので自根の畑にはジンファンデル、アルバリーニョ、サンソーなどがドライファーミングで栽培されている。

東部は山脈から流れ出たミネラル多い粘土質ローム層で優良な赤ワインが生産される。ジンファンデルは代表する品種でカリフォルニアのジンファンデルの40%を占める。

サスティナブル農法に取り組む農家が多い。2005年LODI RULEとして正式な認証制度として制定された。現在10,000のぶどう畑で、この認証制度が採用されている。

【土壌】

砂質ローム土壌

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ、ソービニヨンブラン、アルバリーニョ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネソーヴィニヨン、ジンファンデル、メルロ

South Coast AVA

【特徴】

レインボー峡谷を通って入ってくる冷たい空気の影響を受けるテメキュラ周辺を覗いては、暑く乾燥している。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　シャルドネ、ピノ・グリ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、テンプラリーニョ

Temecula Valley

【特徴】

サンディエゴとロサンゼルスの間のテメキュラヴァレーは日中温暖で、夜間は山から吹き下ろす風で金を下がる。ピアス病でかなりのぶどう畑が被害を受けたが、植え替え後、よりこの地に適したブドウが栽培され高品質ワインが作られている。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　

オレゴン州ワインの概要

特徴

ブドウ畑は海岸山脈とカスケード山脈の間にあるうぃらめっとヴァレーとその南部のエリアに位置する。冷涼な気候から生まれる高品質なピノノワールが世界的な注目を集めている。

歴史

1830年代農業に適した土地を求めて、多くの移民がオレゴンへ移動してきた。

19世紀後半ゴールドラッシュで人口が動座するが、禁酒法、フィロキセラ被害によりワイン産業も衰退。1961年ワイン産業が復活してきたころ、リチャードソマーはオレゴンに移り住みカリフォルニアから持ってきたピノノワールやリースリングを栽培し、ヒルクレスト。ヴァインヤードを設立した。

1965-1968年に「オレゴン、ピノノワールの父」と呼ばれるデイヴィッド・レットがうぃらめっとヴァレーに最初のピノノワールリース凛などの栽培を始め、アイリー・ヴィンヤーズ設立した。

1987年から毎年7月にインターナショナル・ピノノワール・セレブレーションがウィラメットヴァレーのマクミンヴィルで開催されている。世界中から生産者や愛好家が集う。

文化・経済

再生可能絵ネル木を重視した環境づくりが進んでいる。

ワインもサスティナビリティーを重んじた活動が行われている。ナイキ、アディダスなどのスポーツウェア産業やインテルなどのハイテク産業もある。

地理的条件

地図

気候

海洋性気候。ワシントン州との境を流れるコンビアヴァレー沿いは非常に乾燥した大陸性気候

土壌

－

主要ブドウ品種

**オレゴン州の主要ブドウ品種**
No	白ブドウ	黒ブドウ
1	ピノグリ	ピノノワール
2	シャルドネ	カベルネ・ソーヴィニョン
3	リースリング	シラー

主要産地

Willamette Valley

【特徴】

オレゴン州北端。南北240km、東西97kmにわたる広大なAVA。最も冷涼なエリアで高品質なピノノワールが生産される。

【土壌】

火山性土壌の上にミズーラ洪水がもたらした砂利、岩、シルト等が堆積する複雑な土壌。赤みを帯びた火山性土壌のジョリー。

ローム、古代海底の堆積土壌のウィラケンジー、シルト・レス土壌のロレルウッドが存在する。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　ピノグリ、リースリング

＜黒ブドウ＞　：　ピノノワール

Chehalem Mountains

特徴：太平洋から72km内陸。シェヘイラム山脈の斜面にブドウ畑がある。高品質なピノノワールを生産ん

Yamhill-Carlton District

特徴：太平洋から72km内陸。シェヘイラム山脈の斜面にブドウ畑がある。高品質なピノノワールを生産

Ribbon Ridge

特徴：シェヘイラム山脈の尾根の一つ。周囲の山脈によって冷たい風から守られているため、穏やかで乾燥した気候

Doundee Hills

特徴：ポートランドから45km東南。ウィラメットヴァレー初のピノノワールが植えられたエリア。標高が高く、やや温暖で霜害も少ない。

McMinnville

特徴：ポートランドから南西65km。600mの暑さの海洋性玄武岩の母岩により、地下水の組成に影響を与え、それがワインに独特の個性とフレーバーを与えている。

土壌：海洋性堆積ローム質、沈泥質土壌、その上の集積質土壌

Eola-Amity Hills

特徴：セーラムの北西。山脈が切れるところから冷たい海風が流れ込みブドウに引き締まった酸が形成される。水はけのよい土地のため、粒が小さく凝縮度の高いブドウが生まれる。

土壌：火山性玄武岩、海洋性堆積土壌

Van Duzer Corridor AVA

特徴：2018年12月にAVA承認。ウィラメット・ヴァレー内、海岸山脈の東側山麓で表の低いところに畑がある。山脈にAVAと同じ名前の切れ目があり、海からの冷たい風が吹き抜けるため、気温が周囲より低くなる。ハンギングタイムが長くなり、酸は減少するが、果皮が厚く、フェノール類が多いブドウが得られる。

土壌：海洋性沖積ロームと沈泥、玄武岩からなり水はけが良い土壌

Southern Oregon

【特徴】

オレゴン州南部。海岸山脈からカスケード山脈の間の南北200km、東西95kmに及ぶエリア。ウィラメットヴァレーより温暖で乾燥している。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーに適しているが、標高が高いところではピノノワール、ピノグリに向いている。

【土壌】

火山性の堆積岩、粘土質、ローム質、ジョリー土壌、花崗岩質等複雑に入り組む

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　ピノグリ

＜黒ブドウ＞　：　カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー、ピノノワール

Umpqua Valley

ウィラメットヴァレーの南側から南北100km、東西40kmのAVA。北部は冷涼でピノノワール。南部はより温暖でカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーが栽培されている。

Elkton Oregon

Red Hills Douglas Couty

Rogue Valley

高品質なシラーやカベルネソーヴィニヨンの産地。

シラーは世界的に高評価を得ている。オレゴン州とワシントン州に跨る。

【主要ブドウ品種】

＜白ブドウ＞　：　

＜黒ブドウ＞　：　シラー、メルロ、カベルネソーヴィニヨン

The Rocks District of Milton Freewater

Walla Walla Valleyのサブリージョン。オレゴン側100%。ブドウが熟しやすい環境。

Snake River Vlley

【特徴】

オレゴン側でのブドウ栽培地はない。

ワシントン州の概要

特徴

アメリカワインの4%を生産。恵まれた気候から生まれるワインは、品質、コストとも世界的に高い評価をうけている。

歴史

1903年灌漑が始まり、ぶどう栽培も始まる。

1920年開始の禁酒法が撤廃されてからピュージェットサウンドに最初のワイナリーができる。

1967年に主導的生産者のシャトー・サン・ミッシェルがカリフォルニア伝説的ロシア人醸造家アンドレ・チェリチェフをコンサルタントとして招いたことで近代的ワイン醸造技術がもたらされた。

文化・経済

スタバ発祥の地。ボーイング社、マイクロソフト社の本拠地。任天堂のアメリカ本社もある。個人所得税がないという珍しい州。ワイナリーは過去10年で2倍に増えている。

地理的条件

地図

気候

ピュージェットサウンドは海洋性気候。コロンビアヴァレーは大陸性気候

土壌

砂質の多い土壌

主要ブドウ品種

**ワシントン州の主要ブドウ品種**
No	白ブドウ	黒ブドウ
1	シャルドネ	カベルネ・ソーヴィニョン
2	ホワイトリースリング	メルロ
3	ソーヴィニヨンブラン	シラー
4	ピノグリ	カベルネフラン
5	ゲヴェルツトラミネール	マルベック

地元料理

主要ぶどう品種：(白)リースリング、シャルドネ、ピノグリ、ソーヴィニヨンブラン(黒)カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、シラー

**ワシントン州の主要ブドウ品種**
No	白ブドウ	黒ブドウ
1	シャルドネ	カベルネ・ソーヴィニョン
2	ホワイトリースリング	メルロ
3	ソーヴィニヨンブラン	シラー
4	ピノグリ	カベルネフラン
5	ゲヴェルツトラミネール	マルベック