スイスのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、各AOPの詳細説明を追加しました。
スイスの概要
特徴
スイスはEUに加盟していない。
ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロマンシェ語の4つの言語が話されている。多くを産地が占め、高低差も大きく、スイスワインの多様性に寄与している。
2017年は雹の影響で26%も減少したが、夏の暑さと乾燥した気候により糖度の高いブドウが集荷カウされた。ワインは赤白とも約50%で、ロゼが3%程度造られている。
歴史
- 紀元前58年:ローマ軍によりブドウ栽培、ワイン作りが始まる
- 812年:カール大帝が農業振興政策によりサイン産業が発達
地理的条件
地図
気候
北部 : 寒帯性気候
南部 : 地中海性気候
西部 : 海洋性気候
東部 : 大陸性気候
土壌
産地毎に異なる
主要ブドウ品種
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | シャスラ | ピノノワール |
2 | ミュラートゥルガウ | ガメイ |
3 | シャルドネ | メルロ |
4 | シルヴァナー | ガマレ |
5 | ピノグリ | ガラノワール |
スイスのワイン法
分類
以下の3つの放棄により規制、管理されています。
①連邦農業法 | 生産規制、栽培地登録、輸出入規制 |
②ブドウ栽培とワインに 関する輸入法 |
ブドウ栽培、果実の規定 |
③食料に関する規定 | ブレンド、添加物を含む、精査や貯蔵方法 |
【Vins de table】
最低糖度:白→13.6°/黒→14.4°
【Vins de pays】
最低糖度:白→14.4°/黒→15.2°
収穫量 :白→1.8kg/m2/黒→1.6kg/m2
【A.O.C. (Vins d’Appellation d’Origine Controlee)】
AOCはスイス内に62あり、フランス語圏、ドイツ語圏、イタリア語圏で微妙に規定値が変わる。
★フランス語圏
最低糖度:白→15.2°/黒→17°
収穫量 :白→1.4kg/m2/黒→1.2kg/m2
★ドイツ語圏
最低糖度:白→15.8°/黒→17°
収穫量 :白→1.4kg/m2/黒→1.2kg/m2
★イタリア語圏
最低糖度:白→15.8°/黒→17.6°
収穫量 :白→1.2kg/m2/黒→1.2kg/m2
ドイツ語圏のFederweissやアニヴィエの谷を代表するVin des Glaciers(氷河ワイン)、代表的なロゼワインOiel-de-PerdrixなどもAOCに指定されている。
主要ワイン産地
Suisse Romande
【特徴】
スイス最大のワイン産地ヴァレー州、レマン湖畔沿いのラヴォー州、国際都市ジュネーブ州。
【土壌】
ヴァレー州:花崗岩で形成された土壌
その他:粘土、砂利、石灰岩
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャスラ、シャルドネ、シルヴァーナー、マルサンヌ・ブランシュ
シャスラのシノニム→ヴァレー州:ファンダン、ヴォー州:ドラン、ジュネーブ州:ペルラン
<黒ブドウ> : ピノノワール、ガメイ、ガマレ、ガラノワール
【地元料理】
分類 | 料 理 |
前菜 | Walliser Trockenfleisch(IGP認定、ドライビーフ) |
パスタ・スープ | |
魚介料理 | Filet de Perche(湖の小魚のムニエル、フライ) Filet de Bondelle(湖の魚Bondelleのムニエル、燻製) |
肉料理 | Papet Vaudois(ヴォー州産ソーセージと西洋ネギと 玉ねぎのクリーム煮込み) |
その他 | Malakoff(パンにすりおろしたチーズ、卵、小麦粉、 ガーリックなどを加えてペースト状にしたためをのせて 油で揚げた料理) |
食材 | |
チーズ | L’Etivaz(AOP、牛乳、加熱圧搾、ハード) Gruyére(AOP、牛乳、加熱圧搾、) Tête de Moine(AOP、牛乳、加熱圧搾、 修道士の頭という意味。 専用のジロールでフリル状に削る) Vacherin Mont-d’Or(AOP、牛乳、加熱圧搾、 ウォッシュ、ソフト) |
チーズ料理 | Raclette(ラクレットチーズとジャガイモの料理) |
グランクリュの産地と品種
産地名 |
品 種 |
Chamoson |
(白)Sylvaner,Petite Arvine (黒)Pinot Noir,Syrah |
Saviése |
(白)Chasselas (黒)Pinot Noir,Dôle |
Visperterminen |
(白)Savagnin Blanc |
Conthey |
(白)Chasselas,Chardonnay (黒)Pinot Noir,Gamay,Cornalin |
Leytron |
(白)Chasselas,Humagne Blanc (黒)Cornalin,Cornalin |
Saillon |
(白)Petite Arvine, (黒)Humagne Rouge,Cornalin,Syrah |
Sierre |
(白)Petite Arvine,Marsanne Blanche(Ermitage) (黒)Cornalin,Syrah |
St.Léonard |
(白)Chasselas (黒)Pinot Noir |
Vétroz |
(白)Amigne,Chasselas (黒)Pinot Noir,Gamay |
Ville de Sion |
(白)Chasselas,Marsanne Blanche(Ermitage) (黒)Pinot Noir,Gamay,Syrah |
※余裕があれば覚えておきたいところです。
Valais
【特徴】
スイス最大のワイン産地ローヌ川沿いに120kmに渡り、ぶどう畑が広がる。
標高1150mにも畑がある。ぶどう品種は60種類にも及ぶ。代表品種は辛口白のFendant(シャスラ)甘口でコクのあるJohannisberg(シルヴァーナー)、赤のピノ・ノワールである。
古来品種は白のアミーニュ、プティット・アルヴィン、パイエン、赤はウマーニュ・ルージュ、コルナランなどがある。ピノ、ガメイを85%以上使用したDole、デザートワインのFlétrieはヴァレー州の名産である。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ファンダン、ヨハニスブルク
<黒ブドウ> : ピノノワール、ガメイ、アミーニュ、etc
Vaud
【特徴】
シャスラの生産が60%を占める。レマン湖を中心にぶどう畑が広がる。2007年にぶどう畑の美しい景観とワイン造りの長い歴史が評価され、世界遺産に登録された。
ヴォー州では毎年評議会の検査で、20店満点中18点獲得したワインに「Lauriers d’Or Terravin」の称号が与えられ、更に1銘柄最優秀ワイン「Lauriers de Platine」が選ばれる。
La Côte
【特徴】
レマン湖沿いに45kmにわたりなだらかな斜面にぶどう畑が広がる。土壌は粘土質で石灰分を多く含み、スッキリして洗練されたシャスラが生産される。
Lavaux
【特徴】
ぶどう畑には、太陽の照射、レマン湖からの反射、土壌に蓄熱された熱の3つの太陽が宿ると言われる。8つの(Dezaley,Calaminのグラン・クリュ、Lutry,Villette,Epesses,St-Saphorin,Chardonne)銘醸ワインがある。
Chablais
【特徴】
土壌は石灰土壌で岩塩の産地で有名。よって豊かなミネラルを感じることができる。
Côte de l’ Orbe
【特徴】
ヌーシャテル湖南に位置する。シャスラとピノ・ノワールを中心に生産される。
Bonvillars
【特徴】
ヌーシャテル湖の西に位置する。ピノ・ノワール中心に生産される。
Vully
【特徴】
モラ湖の西に位置する。ミネラルの個性的なシャスラやピノ・ノワールが生産されている。しおれたバラの香りを伴うスパイシーなゲヴェルツトラミネールは秀逸。ヴォー、フリブール両州にまたがっている。
Geneve
【特徴】
ジュネーブ郊外の田園地帯にぶどう畑が広がる。シャスラとガメイを中心に栽培されている。
軽やかな花の香を持つシャスラはジュネーブではPerlan(ペルラン)の愛称で親しまれている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャルドネ、リースリング、シルヴァーナー、ピノ・ブラン、アリゴテ、ピノ・グリ
<黒ブドウ> : ガメイ、ガマレ、ガラノワール、ピノ・ノワール、ハイブリッド種のセイベル5455、ランドット244など39品種
【タイプ】
赤、白、ロゼ、Vin Mousseux、Vin Doux
Mandement
【特徴】
レマン湖西南。土壌は粘土質で石灰分を多く含む。シャスラなどスッキリとした辛口の白ワインが産出されている。スイス最大のコミューンのSatignyでは、多く造られている。
【土壌】
石灰分を多く含む粘土質
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ピノグリ
<黒ブドウ> : ガメイ、メルロ、ピノノワール
Arve et Rhône
【特徴】
ジュネーブ南部。ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ブランなど繊細で香りの立つワインが生産されている。「フリーゾン(La Zone frontaliere)」のぶどう畑では州の法律に基づき、AOCワインが生産されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャルドネ、ピノ・ブラン
<黒ブドウ> : ピノ・ノワール
Arve et Lac
【特徴】
レマン湖南東。Colognyのシャスラは有名である。
【気候】
日照条件に恵まれる
【土壌】
砂利質
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャスラ
Neuchatel
【特徴】
ジュラ山脈とヌーシャテル湖の北岸の間に位置する。ワイン造りは1000年前に僧侶たちにより開発されてきた。
フレッシュで微発泡のシャスラが多く産出される。瓶内二次発酵のVin Mousseuxや影干しぶどうで作るVin Douxが造られる。ピノ・ノワールから作るロゼワイン「Oeil de Perdrix」発祥の地である。
ぶどう生産者連盟は官能検査を行い、20ポイント中18ポイント獲得で「La Gerle」(ぶどう運搬桶)の称号を与えている。
- 白はシャスラを中心に、赤はピノノワール、ガマレ、ガラノワールなどが指定されている
- ヌーシャルテ発祥のロゼ「ウイユドペルドゥリ」は単一コミューンのピノノワールの90%の使用と多品種の混醸が認められているが、単一品種を使用する生産者多数。
【土壌】
ジュラ紀の石灰岩質
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャスラ、ピノ・グリ、シャルドネなど9種類
<黒ブドウ> : ピノ・ノワール、ガマレ、ガラノワールの3品種
Fribourg
【特徴】
モラ湖の北に位置する。白はシャスラが大半を占める。ヴェリィはピノ・ノワールの栽培に適し、黒ぶどう品種が半分以上を占める。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャスラ
<黒ブドウ> : ピノ・ノワール
Bern Bieersee
【特徴】
ヌーシャテルに近いワイン品質。微発泡のシャスラや香り豊かで味わい深いピノ・ノワールが生産されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャスラ
<黒ブドウ> : ピノ・ノワール
Jura
【特徴】
フランス語圏で最も小さな産地。フィロキセラ被害で生産が減少していたが、1980年代以降徐々に復活。石灰岩質の泥炭土からミュラー・トゥルガウ、ピノ・グリ、赤はタンニンの柔らかいピノ・ノワール、ガラノワール、カベルネ・ジュラが栽培されている。
【土壌】
石灰岩質の泥炭土
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ、ピノ・グリ
<黒ブドウ> : ピノ・ノワール、ガラノワール、カベルネ・ジュラ
Suisse Allemande
【特徴】
一時フィロキセラ被害やビール消費増大などでワイン産業が衰退したが、1990年以降のワインブームとともにワイン産業が盛んになってきた。
Agroscope Wadenswilヴァーデンスヴィール農業研究所では、ぶどうの品種改良の研究が行われている。
各州のブドウ栽培コミッショナーは「Winzerwy」品質保証マークを20ポイント中16ポイント獲得したワインに与えている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : Muller-Thurgau,Rauschling,Freisamer,Compketer
<黒ブドウ> : Blauburugunder,Garanoir
【地元料理】
分類 | 料 理 |
前菜 | |
パスタ・スープ | |
魚介料理 | |
肉料理 | Geschnetzeltes(薄切り仔牛肉とマッシュルームのクリームソース煮) Bernerplatte(牛肉の塊やハム、ベーコン、牛タン、豚肉、鶏肉、ソーセージなどをジャガイモや野菜と煮込んだ料理) |
その他 | Capuns(ススイチャードの葉に玉ねぎ、ベーコン、ハーブ入りの小麦粉の餡を巻き、クリームソースとチーズなどをトッピングして焼いたオーブン料理) |
食材 | |
チーズ | Emmentaler(AOP、牛乳、加熱圧搾、ハード) Sbrinz(AOP、牛乳、加熱圧搾、エクストラハード) |
西地区
Aargau
【特徴】
石灰質土壌からミュラー・トゥルガウ、良質なブラウブルグンダー、酸の豊かなエルブリングを生産している。
【土壌】
石灰質土壌
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ、エルブリング
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Bern
【特徴】
ビール湖周辺とトゥーン湖周辺の2箇所に分かれる。シャスラとブラウブルグンダーが中心。その他ミュスカ、シルヴァーナー、シャルドネ、ピノ・グリが栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャスラ、ブラウブルグンダー、ミュスカ、シルヴァーナー、シャルドネ、ピノ・グリ
<黒ブドウ> :
Bern Thunersee
【特徴】
石灰岩、砂利質土壌のもと、ブラウブルグンダー主体に栽培されている。南部はグートエーデルが多く栽培されている。
【土壌】
石灰岩、砂利質土壌
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> :
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Basel-Stadt
【特徴】
バーゼルの北東。ブラウブルグンダー、ミュラー・トゥルガウが少量栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Luzern
【特徴】
ブラウブルグンダー、ミュラー・トゥルガウが主に栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Solothurn
【特徴】
砂岩土壌でまろやかなタンニンをもつブラウブルグンダー、果実味豊かなミュラー・トゥルガウが栽培されている。
【土壌】
砂岩土壌
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Zug
【特徴】
ブラウブルグンダー、ミュラー・トゥルガウが少量栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Nidwalden
【特徴】
エンネットビュルゲンが産地。ミュラー・トゥルガウが主に栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> :
Obwalden
【特徴】
カベルネ・ジュラが主に栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> :
<黒ブドウ> : カベルネ・ジュラ
Uri
【特徴】
微気候とフェーン現象により、ブラウブルグンダーからふくよかな味わいのワインが作られる。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> :
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
中央西地区
Zurich
【特徴】
白はミュラー・トゥルガウ、ロイシュリング、ピノ・グリ、赤はブラウブルグンダーなど。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ、ロイシュリング、ピノ・グリ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Schafhausen
【特徴】
87%がブラウブルグンダーを中心とする赤ワインの産地。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> :
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Thurgau
【特徴】
ミュラー・トゥルガウはトゥルガウ出身のヘルマン・ミュラー博士が開発した品種。その他、ピノ・グリ、ブラウブルグンダーが栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ、ピノ・グリ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Schwyz
【特徴】
チューリッヒ湖岸。ミュラー・トゥルガウとブラウブルグンダーが主体。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Glarus
【特徴】
ミュラー・トゥルガウ、ブラウブルグンダー、シャルドネが栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ、シャルドネ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
東地区
Graubunden
【特徴】
ブラウブルグンダー、ミュラー・トゥルガウ、地元品種Completerなどが栽培されている。
【気候】
フェーン現象の影響あり
【土壌】
氷河の沖積土
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ、地元品種Completer
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
【タイプ】
St. Gallen
【特徴】
612年僧侶たちによりぶどう畑が切り開かれる。
良質のブラウブルグンダー、ミュラー・トゥルガウ、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール、シャルドネが栽培されている。
【気候】
フェーン現象
【土壌】
粘土層
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ュラー・トゥルガウ、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール、シャルドネ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Appenzell
【特徴】
インナーローデンでは、ミュラー・トゥルガウ、アウサーローデンではブラウブルグンダーが栽培されている。
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : ミュラー・トゥルガウ
<黒ブドウ> : ブラウブルグンダー
Suisse Italienne
【特徴】
- イタリア語圏のティチーノはDOCの表示。
- メルロを中心に高品質ワインが生産されている
【気候】
地中海性気候
【土壌】
北部:花崗岩
南部:アルカリ性の沖積土の石灰岩、ところにより粘土質
【主要ブドウ品種】
<白ブドウ> : シャルドネ、シャスラ
<黒ブドウ> : メルロ、ボンドーラ、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン
【地元料理】イタリエンヌ、ティチーノ
分類 | 料 理 |
肉料理 | Osso buco(仔牛のすね肉と野菜のトマトソース煮込み) |
その他 | Polenta(チーズソースなどをかけて主食として出されるトウモロコシの粉で作る穀物粥) |
チーズ | Formaggio d’alpe ticinese(AOP、牛乳主体+山羊乳、加熱圧搾、セミハード) |
Ticino
【特徴】
スイスとイタリア文化が融合した地区。地理的条件や地中海性気候の影響などで個性的なメルロが生産される。
品質保証ラベルに「VITI」がある。連邦評議会の7名の委員会により認定されるもので、85ポイント中61ポイント獲得したメルロに適用される。
Spraceneri
【特徴】
モンテチェネリの北に位置する。メルロにこの地特有のBondolaやFreisa、Bonarda、Malbecを混醸して造られる。
Sottoceneri
【特徴】
モンテチェネリの南に位置する。「ティチーノのメルロ」愛称で親しまれている。ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、シャルドネなども栽培されている。
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)
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