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エクセレンス フランス【ローヌ】

エクセレンス
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ローヌのエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、DOCGに加えDOCの説明も追加しました。

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学習のポイント

【北ローヌ】

  • 主要AOCの位置、特徴の把握
  • 各産地がローヌ川の右岸左岸どちらに位置するのか?
  • 主要品種の使用割合の把握

【南ローヌ】

  • 主要AOCの位置、特徴の把握
  • シャトー・ヌフ・ド・パプのぶどう13品種

ローヌの概要

地理的条件

地図

  • 北ローヌでローヌ川左岸に位置するのは、「エルミタージュ」「クローズドエルミタージュ」です。
  • 南ローヌでローヌ川左岸に位置するのは、「ジゴンダス」「シャトーヌフドパプ」です。

気候

北部は大陸性気候

南部は地中海性気候

ローヌ渓谷から地中海に吹き抜ける風「ミストラル」が乾燥した風をもたらし、病害の発生を抑える役割を果たしています。また風が強いので、ブドウの果実が小さくなるため、凝縮したブドウを収穫することができます。

土壌

北部は花崗岩質主体。コート・ロティは片岩、片麻岩。エルミタージュは石灰質、粘土質

南部は粘土石灰質、泥灰土、砂質、ガレ・ルノ(玉石)

主要ブドウ品種

 

北ローヌの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 ヴィオニエ シラー
2 ルーサンヌ  
3 マルサンヌ  

 

南ローヌの主要ブドウ品種
No 白ブドウ 黒ブドウ
1 グルナッシュブラン グルナッシュ
2 ルーサンヌ シラー
3 マルサンヌ ムールヴェードル
4 クレレット サンソー
5 ブールブーラン カリニャン

 

地元料理


料理名 説 明
Navarin d’Agneau 仔羊の煮込み
Nougat de Montélimar アーモンドと蜂蜜から作られた
モンテリマール特産のヌガー
Agneau de Sistron 生後70-150日の仔牛
Châtaigne d’Ardèche アルディッシュ特産の栗
Daube Avignonnaise アヴィニョン名物の煮込み料理。仔牛の方肉を
白ワインで煮込む
Terrine de Lapin du Luberon リュベロン産の鰻

 

主要AOC

北ローヌ

Côte-Rôtie

【特徴】

ロティは焦げたという意味。それほど太陽の日差しが強いエリアである。シラーにヴィオニエを20%まで混醸でき、繊細さやアロマをもたらせている。

南のコート・ブロンドと呼ばれる片麻岩の土壌がシルキーでエレガントなワインが作られ、北のコート・ブリュンヌ呼ばれる片岩土壌からはタニックでパワフルなワインが生み出される。

【土壌】

片麻岩、コート・ブリュンヌ呼ばれる片岩土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴィオニエ

<黒ブドウ> : シラー

【タイプ】

Condrieu

【特徴】

ヴィオニエのみが認められるAOC。

母岩は花崗岩であるが、風化度合い、レスの堆積度合いによりワインの風味に変化が見られる。白桃、アプリコットなどの香りで味わいもリッチである。

【土壌】

母岩は花崗岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴィオニエ

【タイプ】

Chateau-Grillet

【特徴】

コンドリューの中に1軒の生産者がAOCを名乗っている。生産本数も少なく希少価値があり、「ローヌのモンラッシェ」などと言われる。

円形劇場の形をした3.5haのぶどう畑。ラ・トゥールのピノー家が所有する。コンドリューとは一線を画す白ワインが造られる。

【土壌】

花崗岩が風化した砂。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ヴィオニエ

【タイプ】

Saint-Joseph

【特徴】

大半はシラーからの赤ワインでパワフルかつ繊細を持つワインが特徴的である。

ローヌ川右岸、コンドリューの南に位置する。北部ローヌの中で大きな栽培面積を持つ。4箇所の村はコンドリューと重複する。シラーに10%までのマルサンヌ、ルーサンヌを混乗できる。

【土壌】

花崗岩の風化した砂

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ルーサンヌ、マルサンヌ

<黒ブドウ> : シラー

【タイプ】

赤・白

Hermitage

【特徴】

ローヌ川右岸、急な南斜面にぶどう畑が広がる。シラーに15%までの白ぶどうマルサンヌ、ルーサンヌの混醸が認められる。マルサンヌ、ルーサンヌの45日以上陰干ししたぶどうから作られるヴァン・ド・パイユも少量造られる。

このエリアで最も高名なAOC。熟成能力に優れ、驚くほど丸みや滑らかさを持ったワインになる。ヴァンドパイユも作られている。

【気候】

 

【土壌】

花崗岩、石灰、シリカ、沖積土、粘土質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ルーサンヌ、マルサンヌ

<黒ブドウ> : シラー(ルーサンヌ、マルサンヌを15%以内の混醸可能)

【タイプ】

赤・白・ヴァンドパイユ

Crozes-Hermitage

【特徴】

エルミタージュを囲むようにぶどう畑が広がる広域AOC。赤はシラー(マルサンヌ、ルーサンヌ15%の混醸は認めらる)、白はマルサンヌ、ルーサンヌ。

ヴァン・ド・パイユは認められていない。エルミタージュに比べ、軽やかなワインが造られる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : シラー(マルサンヌ、ルーサンヌ15%の混醸は認めらる)

【タイプ】

赤、白

Cornas

【特徴】

サンジョセフの南に位置する。シラー100%のみ認められるAOC。畑は南東に向かい、急峻な斜面を持つ円形劇場場である。日当たりもよくパワフルな赤ワインを生み出す。

日照が多く、ミストラルに影響で早く熟す。パワフルで熟成能力を持ったワインが特徴である。

【土壌】

花崗岩質

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : シラー

【タイプ】

Saint-Peray

【特徴】

白ワインが有名であるが、30%は瓶内二次発酵のスパークリングワインが作られている。

コルナスの南に隣接する。マルサンヌ、ルーサンヌを単一もしくはブレンド。瓶内二次発酵によるスパークリングもある。スパークリングは最低12か月の澱との接触が必要。

【土壌】

花崗岩質。クリュソル城一帯は石灰質土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : マルサンヌ、ルーサンヌ

<黒ブドウ> : 

【タイプ】

白、発泡白

Clairette de Die

【特徴】

ローヌ川から東に離れたエリア。

発酵途中のワインを瓶詰めし、発酵を完了させるアンセストラル方式が用いられる。

アンセストラル方式で使用されるブドウはミュスク・ア・プティ・グランを75%以上となっている。クレレットは補助品種である。

瓶内二次発酵のスパークリングはクレレットのみを使用。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : クレレットブランシュ

<黒ブドウ> : ミュスク・ア・プティ・グラン・ルージュ、クレレット・ローズ、ガメイ

【タイプ】

発泡白、ロゼ

南ローヌ

Chateauneuf-du-Pape

【特徴】

ローマ方法の別荘があるエリア。もっとも乾燥した場所で、小石が熱を蓄え夜間も温度がキープされる。石灰質土壌からエレガントかつパワフルなワインが作られる。

ローヌ川左岸に畑が広がる。AOC名はローマ彷徨22世が築造させた居城の廃墟が今も残る村の名前である。13品種が認められている。

【土壌】

石灰質層を覆う砂質の土壌、赤い粘土土壌、ローヌ川が運んできた玉石の土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : クレレット・ブランシュ、ブールブーラン、ルーサンヌ、ピクプール、ピカルダン

<黒ブドウ> : グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー、テレノワール、ミュスカルダン、ヴァカレス、クノワーズ

シャトーヌフドパプの13種類
黒ぶどう 白ブドウ
Grenache Clairette
Syrah Bourboulenc
Mourvèdre Roussanne
Cinsault Piquepoul
Terret Noir Picardan
Muscardin  
Vaccarèse  
Counoise  

【タイプ】

白・赤

Vinsobres

【特徴】

ヴァンソーブル村のみ認められたAOC

【土壌】

標高ごとに土壌が異なる。

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル

【タイプ】

Rasteau

【特徴】

元は1944年にVDNにのみ与えられたAOC。

グルナッシュ主体にシラー、ムールヴェードルなどをブレンド。Blanc,Ambre,Grenat,Rose,Tuileなど表記されたVDNがある。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : 

<黒ブドウ> : グルナッシュ、ラー、ムールヴェードル

【タイプ】

VDN、赤

Lirac

【特徴】

シャトー・ヌフ・ド・パプの対岸に位置する。

典型的な地中海性気候、土壌は赤土と小石で覆われた石灰岩台地、玉石が転がる河岸段丘。

グルナッシュを主体とし、ムールヴェードル、シラーをブレンドした赤やロゼ、白はブールブーラン、クレレットなどをブレンドしたワインが造られる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : ブールブーラン、クレレットブランシュ

<黒ブドウ> : グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー

【タイプ】

赤・ロゼ・白

Tavel

【特徴】

ロゼのみのAOC。グルナッシュをメインとした力強いロゼのみのAOC。

【土壌】

沖積土、砂、泥灰土、石灰質

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : グルナッシュ

【タイプ】

ロゼ

Gigondas

【特徴】

グルナッシュを主体とした凝縮し、かつバランスの良いワインが作られる。また長期熟成能力も有する。

1971年にコート・デュ・ヴィラージュから最初に独立したAOC。

河岸段丘に広がるぶどう畑は小石混じりの赤い粘土質土壌にあり、グルナッシュ50%以上、中心にシラーとムールヴェードルを合わせて15%以上したブレンドしたバランスの良い赤ワインが造られる。

【主要ブドウ品種】

<黒ブドウ> : グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル

【タイプ】

赤・ロゼ

Cairanne

【特徴】

2016年、AOC認定。最新のAOC。

【気候】

 

【土壌】

粘土石灰質、赤い粘土質、沖積土

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> : クレレット、グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ

<黒ブドウ> : グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル

【タイプ】

赤、白

 


(以上)


※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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