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エクセレンス 【イタリア北部】

エクセレンス
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イタリア北部のエクセレント対策として、本記事では、地図は原語表記、DOCGに加えDOCの説明も追加しました。

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イタリア北部各州のワイン

上記、8つの州について、以下説明を進めていきます。

Piemonte

 

※ 代表的なDOCGがどこにあるか、チェックしておきましょう!

ピエモンテ州DOCG
DOCG名 タイプ ブドウ品種・特徴他
Gattinara 【赤】 ネッビオーロ、
リゼルヴァ(Alc13%以上、4年熟成)
Ghemme 【赤】 ネッビオーロ
リゼルヴァ(Alc12.5%以上、4年熟成)
Roero 【赤】
【白・発】
赤 : ネッビオーロ
白、発(白) : アルネイス
リセルヴァは32か月熟成
Barolo 【赤】 ネッビオーロ
「ワインの王であり、王のワインである」
土壌:トルトニアーノ(青い灰泥炭)他
熟成期間36か月以上、リセルヴァは60か月以上
Barbaresco 【赤】 ネッビオーロ、「ピエモンテの女王」
熟成期間26か月以上、リセルヴァは50か月以上
Asti 

【白(甘)】
【発(白)】

モスカートビアンコ
Brachetto d’Acqui 【赤】
【発(赤)】
ブラケット←ほとんどが甘口のスプマンテ
パッシートもあり
Gavi 【白】
【発(白)】
コルテーゼ、各種発泡ワインあり
Dogliani 【赤】 ドルチェット、スペリオーレあり
Barbera del Monferrato
Superiore
【赤】 バルベーラ、長熟タイプ
Dolcetto di Ovada Superiore 【赤】 ドルチェット、若の実から
Barbera d’Asti 【赤】 バルベーラ、スペリオーレあり
Dolcetto di Diano d’Alba 【赤】 ドルチェット、スペリオーレあり
Erbaluce di Caluso 【白】
【発(白)】
エルバルーチェ、パシートあり
Ruche’ di Castagnole Monferrato 【赤】 ルケ、スペリオーレあり
Alta Langa 【発(ロゼ】
【発(白)】
ピノネーロ、シャルドネネ90%以上
瓶内二次発酵、リセルヴァあり
Nizza 【赤】 2014年認定 。バルベーラ100%

 

【特徴】

地名は山の麓という意味。歴史的影響でフランスの影響を強く受ける。トスカーナに並ぶ高級ワイン産地。ネッビオーロが有名である。イタリアでは、珍しい単一畑の文化がある地域である。

【歴史】

古代ローマ領となり、トリノなどの町ができてから繁栄が始まった。長らくはサヴォイア家の支配を受けてきた。

サヴォイア家が中心となりイタリア統一運動を行い、1861年にイタリア王国が成立した。イタリア王国初代首相のカミッロ・ガブール伯爵がフランス人醸造家ルイ・ウダールを招き、それまで甘口だったバローロを長期熟成辛口ワインとして生まれ変わらせた。

【文化・経済】

各国の文化が交わる地域で常に文化的に栄えてきた州である。ピエモンテの人たちは派手なことが嫌いで、控えめ、まじめな働き者が多い。

料理やワインはフランスの影響を受け、特に優れている。スローフード運動はここで起こった。外国人向け料理学校ICIFでは多くの日本人も学んでいる。

トリノにはフィアットなどがあり、企業城下町である。その他チョコレートなどの食品産業、情報産業、金融関係も重要な産業である。2014年にはピエモンテのブドウ畑が世界遺産に登録された。
農業も地理的好条件により、盛んである。

【気候】

大陸性気候

【土壌】

ノヴァ―ラ : 氷堆石、沖積土壌、火山性土壌
アスティ、アレッサンドリア : 粘土石灰質土壌、砂が多いところもある
クーネオ : 泥灰土、凝灰岩のMix

バローロ : トルトニアーノ(青い泥灰土+砂)

Tortoniano(産地西側地区は青い泥灰土・トルトニアーノ。砂混じり、マグネシウム、マンガンが豊富。香り高く、優美で比較的早飲みの女性的バローロ)
Elveziano(東側は鉄分が多い、赤茶色をした泥灰土で厳格でスパイシーな男性的なバローロとなる。)

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Cortese : 若飲みのシンプルなワイン
Arneis : 食用ブドウとしても好まれる。
Moscato Bianco : アロマティックな白ブドウ。甘口スパークリングワインに適している。

<黒ブドウ>

Nebbiolo : もっとも高貴な黒ブドウの一つ。アントシアニンが少なく、タンニンが豊か。
Barvera : 地元で人気の品種。ストレートな果実味、酸が多い。
Dolcetto : 酸が少なく、タンニンが多い。
Brachetto : アロマティックな黒ブドウ
Grignolino : 色が薄く、タンニンが強い。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Carne Cruda Battuta(ピエモンテ牛の生肉を刻んだものに
レモン、塩をかけたもの)
Peperone Ripieno(ピーマンにツナ、ケッパーなどを
詰めたもの)
Vitello Tonnato(仔牛の薄切りにツナマヨのソースを
添えたもの)
Bagna Cauda(オリーブオイルにアンチョビ、ニンニクを
入れて火にかけながら、野菜をそのソースにつけて食べる料理)
Agnolotti del Pilin(肉を詰めた小ぶりのラヴォオリ)
パスタ・スープ Tajarin(卵入り手打ち細麺で、卵黄の量が多い)
魚介料理 Carpe in Carpione(鯉の南蛮漬け)
肉料理 Brasato(牛肉の塊を野菜とともにワインで
マリネしてから長時間に込んだもの)
その他  
食材  
チーズ Castelmagno(DOPチーズ、牛乳主体、半加熱圧搾)
Bra(DOPチーズ、牛乳主体、半加熱圧搾)
Raschera(DOPチーズ、牛乳主体、半加熱圧搾)
Robiola di Roccaverano(DOPチーズ、山羊乳50%以上
、牛乳、羊乳混入、ソフト)
Gorgonzola(DOPチーズ、牛乳、青かび、ノヴァ―ラ県)

 

ノヴァーラ/ヴェルチェッリ/トリノ県

【気候】

大陸性気候。アルプスからの乾燥した冷涼な風がブドウによい影響を与える。

【土壌】

 

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> Elbaluce

<黒ブドウ>Nebbiolo,Vespolina,Bonarda di Gattinara

【主要DOCG】

【Gattinara】
ネッビオーロ主体。北ピエモンテでもっとも有名であある。
長期熟成能力を持つ、辛口赤ワイン。
肉付きがよく、深みがあり、力強い。タンニン、酸共に豊富。

【Ghemme】
ネッビオーロ主体の辛口赤ワイン。ガッティナーラより女性的で優美なワイン。

【主要DOC】

【Carema】
トリノ県の赤ワイン。バラ、スミレ、スパイス、タバコなどの複雑な香りがあり、味わいはフレッシュ。

アスティ/アレッサンドリア県

【気候】

大陸性気候だが、比較的温暖。

【土壌】

 

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Moscato Bicanco,Cortee,Timorasso

<黒ブドウ>Barbera,Grignolino,Ruchè,Freisa

【主要DOCG】

【Asti】
香り高い甘口ワイン。スパークリング、微発砲、スティルのタイプがある。スプマンテはほとんどシャルマ方式。イタリアでは定番の乾杯用ワイン。

【Brachetto d’Acqui o Acqui】
微発泡性の甘口赤ワイン。バラ、すみれ、麝香日かいアロマを有する。

【Gavi】
ピエモンテでは珍しい白ワイン。コルテーゼを完璧に熟成させる。火打ち石、はちみつ、ハーブの香りがある。魚介類と相性がよい。

【主要DOC】

【Freisa d’Asti】
昔、フランボワーズやバラのアロマが特徴で人気であったが、近年は辛口のフリッツァンテタイプが人気である。

【Grignoline d’Asti】
フラワリーで繊細な香りを持つ。タンニンが非常に強いためマセラシオン期間は短い。色はかなり薄い。

【Monferrato】
様々なタイプのワインを含む。

クーネオ県

【気候】

アスティ県他よりやや冷涼。タナロ川の影響を受ける谷底は温度が低く、湿気が高い。

【土壌】

バローロ : トルトニアーノ(青い泥灰土+砂)

Tortoniano(産地西側地区は青い泥灰土・トルトニアーノ。砂混じり、マグネシウム、マンガンが豊富。香り高く、優美で比較的早飲みの女性的バローロ)
Elveziano(東側は鉄分が多い、赤茶色をした泥灰土で厳格でスパイシーな男性的なバローロとなる。)

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ> Arneis,Favorita

<黒ブドウ> Nebbiolo,Barbera,Dolcetto

【主要DOCG】

【Roero】
赤のネッビオーロと白のアルネイスで作られるワインも含まれる。
バローロより果実味をもち、早飲みで楽しめる。

【Barolo】
「ワインの王」と称される偉大なワイン。ネッビオーロの力強さ、厳格さ、深遠さが特徴としてでる。トルトニアーノと呼ばれる青い泥灰土の土壌で栽培される。

【Barbaresco】
バローロ並び称される、高貴なワイン。バローロの弟分と称される。

【Asti】
香り高い甘口ワイン。スパークリング、微発砲、スティルのタイプがある。スプマンテはほとんどシャルマ方式。イタリアでは定番の乾杯用ワイン。

【主要DOC】

【Barvera d’Alba】
バルベーラ・ダスティより色は濃く、濃厚な果実味が特徴。早のみでも楽しめる。

【Dolcetto d’Alba】
デイリーワインのチャンピオン。濃い紫、若々しくフルーティーでタンニンもしっかりしている。後味の苦味が食事に合う。

【Langhe】
クーネオ県の幅広いタイプのワイン

【Nebbiolo d’Alba】
バローロ、バルバレスコ以外のアルバ周辺で造られたネッビオーロのワイン。果実味があり、フレッシュで親しみやすいワインである。

Valle d’Aosta

 

【特徴】

イタリアで一番小さな州。モンブラン、マッターホルンなどに囲まれている。

フランス語も公用語である。

ドーラ・バルテア川の両岸の段々畑でぶどうが栽培されている。畑には脊柱が立ち、独特のタナ式栽培が行われている。認定品種が22種類と多い。小規模生産者が多い。

協同組合でも良質なワインを生産している。白ワインはフレッシュな酸を持ち、赤ワインは以外にタンニンがしっかりしている。生産量が少ないので州外で手に入れるのは難しい状況である。

ピコテンドロと呼ばれるネッビオーロベースの「ドンナス」「アルナーモンジェヴェ」が有名

【歴史】

古代にはケルト人一族のサラッシが住んでいた。

古代ローマ時代からイタリアとフランスをつなぐ交通路として重要な役割を果たしてきた。ナポレオン支配以外はサヴォイア家の支配下であり、そのままイタリア王国に組み入れられた。

【文化・経済】

山の民族らしく、閉鎖的なところがある。控えめで勤勉である。ほとんどが山岳地帯のため、耕作面積は小さく、基本的に貧しい州である。ヴァカンス地として人気がある。

【気候】

アルプス気候

【土壌】

石灰岩、粘土、砂のMix

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Prie Blanc : ラ・サル村とモルジュ村だけで栽培される品種。
Moscato Bianco : アロマティックな白ブドウ
Pinot Grigio : ピノノワールの突然変異種。果皮はグリ。ボディのしっかりしたワイン。

<黒ブドウ>

Fumin : ヴァッレダオスタの固有種。赤い果実系のアロマ、タンニンはソフトでしっかりした酸を持つ。
Petit Rouge : ヴァッレダオスタで最も広く栽培されている固有種。赤い果実系の香り。

【主要DOC】

【Valle d’Aosta】
様々な品種、地理表示可能

【Blanc de Morgex et de La Salle】
モンテビアンコの麓。プリエブランデから造られるワイン。
酸が豊富でスマートかつデリケートな個性的なワイン

【Nus Malvoisie】
ピノ・グリを使用したわいん。陰干しぶどうを使用したワインもある。

【Donnas】
ピコテンドロベースのワイン。Caremaににたニュアンス。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Mocetta(カモシカの生ハム)
Polenta e Fontina(ポレンタに
フォンティーナチーズをかけたもの)
パスタ・スープ Zuppa Valpellinese(キャベツ、パン、
フォンティーナチーズのスープ)
Gnocchi con Fontina(フォンティーナチーズを
かけたニョッキ)
魚介料理  
肉料理 Civet di Camoscio(野生のカモシカの煮込み)
Costoletta alla Valdostana
(フォンティーナチーズをかけた仔牛のカツレツ)
Carebonade(塩漬け牛肉と玉ねぎの煮込み)
その他 Caffe alla Valdostana(グロッラという木製のカップで
飲むグラッパやリキュールの入ったコーヒー)
食材  
チーズ Fontina(DOPチーズ、牛乳、半加熱圧搾、
フォンデュに使用)

 

Liguria

 

【特徴】

イタリア北西部に位置する。州都はジェノヴァでイタリア最大の港街である。地理的に工作できる面積は限られている。非常に多様な固有品種の存在が特徴の一つである。

ピガート、ヴェルメンティーノは香り高く、塩っぽさを持つフレッシュな白ワインが造られ、ボスコ、アルバローラからは複雑で個性的な白ワインが造られる。赤ワインはロッセーゼ、オルメアスコ(ドルチェット)からバランス良いワインが生産される。
リグーリアのワインは、重すぎることなく爽やかなアロマとフレッシュな飲み口が特徴である。

ロッセーゼ・ディ・ドルチェアックアがもっとも有名

【歴史】

古代からイタリア、フランス間の重要な交通路として栄えた。コロンブスの出身地でもある。

【文化・経済】

イタリアで最も吝嗇(ケチ)と呼ばれている。しかし文化的レベルは高く、俳優、音楽家、政治家を多数輩出している。

農業、花卉が盛んである。港町ジェノバは鉄鋼業、石油化学産業、重工業が発展した。海沿いの町「チンクエテッレ」をはじめとした美しい山や海があり、官業も盛んである。世界遺産に登録されたチンクエテッレなどもある。

【気候】

海岸部:地中海性気候、内陸部:大陸性気候

【土壌】

西部:石灰土壌
東部:石灰土壌(砂、粘土も)

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Vermentino : 応答のアロマを持ち、後味にかすかに苦みがある。
Pigato : ヴェルメンティーノの一種。応答のアロマ、かすかに塩味がある。
Bosco : リグーリアの固有品種。甘口ワインに適している。
Bianchetta Genovese : フレッシュで早飲みタイプ。
Albarola : DOCチンクエテッレで使用される。

<黒ブドウ>

Rossese : ミネラル分が多い、フレッシュなワイン。
Ormeasco : ドルチェットと同じ。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Pansoti con la Salsa di Noci(ラヴィオーリに
クルミのソースをかけた料理)
パスタ・スープ  
魚介料理 Buridda(干し鱈などを使ったスープ)
Ciuppin(魚を裏ごししたスープ)
Cappon Magro(固いビスケットを敷き詰めた
大皿の上に10種類近い魚介や野菜を盛り付ける
という豪華な料理)
肉料理 Cima alla Genovese(仔牛のミンチ、胸腺肉、
野菜、ゆで卵、松の実を大きなロールにして
火を通し、冷静して食べる)
その他 Riviera Ligure(オリーブオイル。香りも味わいも
非常にエレガント)
食材  
チーズ  

 

西部(インベリア/サボーナ県)

【気候】

地中海性気候

【土壌】

石灰土壌。ドルチェアックアは砂質土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Vermentino、Pigato

<黒ブドウ>Rossese、Ormeasco

【主要DOC】

【Ormeasco di Pornassio】
オルメアスコ(ドルチェット)で造られるワイン

【Riviera Ligure di Ponente】
ピガート、ヴェルメンティーノのから良質のみずみずしい味わいで心地よいミネラル感のあるワインである。

【Rossese di Dolceaqua】
最も重要な赤ワイン。果実味があり、かすかにスパイシー。早のみタイプから長期タイプまで幅広い。

東部(ジェノヴァ/ラ・スペツィア県)

【気候】

地中海性気候

【土壌】

砂、粘土混じりの石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Pigato、Vermentino、Albarola、Bosco

<黒ブドウ>Sangivese

【主要DOC】

【Chinque Terre】
5つの村の総称。世界遺産にも登録されている。ボスコ、アルバローラ、ヴェルメンティーノで作られる。白ワインは果皮とともに発酵するのでオレンジがかった色となり、酸化のトーンがある。非常に複雑で塩味も感じられる味わいである。

Lomvardia

Lomvardia_DOCG
DOCG名 タイプ ブドウ品種・特徴他
Franciacorta 【発(ロゼ】
【発(白)】
ピノビアンコ、シャルドネ、ピノネーロ
瓶内二次発酵、熟成は18か月以上から
Moscato di Scanzo 【赤(甘)】 パシート、Alc17%以上、24か月以上熟成
Valtellina Superiore 【赤】 ネッビオーロ(キアヴァンナスカ)、
スペリオーレあり
Sforzato di Valtellina 【赤】 陰干しして糖度を高めたブドウから造る。
Alc14%以上。
スフォルツァートは「強化した」という意味
過去には薬酒として扱われていた。
Oltrepò Pavese Metodo Classico 【発(ロゼ】
【発(白)】
ピノネーロ、瓶内二次発酵

 

【特徴】

イタリアの北西部に位置する。最も裕福な州でGDPの25%を生み出している。

各産業分野のミラノは中心地である。

ワイン産地は山のワインのヴァルッテリーナ、高級スパークリングワインのフランチャコルタ、ミラノに大量にワインを供給してきたオルトレポ・パヴェーゼが中心となる。

【歴史】

【文化・経済】

【気候】

大陸性気候、大きな湖周辺は地中海性気候

【土壌】

ソンドリオ:花崗岩が細かくなった砂粘土、ブレーシャ、ベルガモ:氷堆石土壌石灰質土壌

パヴィア:粘土、泥土、泥灰土、砂、沖積土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Chardonnay : スパークリングワインに用いられる。
Pinot Bianco : フラワリーなアロマを持つ
Pinot Grigio : フルーティーでボディのしっかりしたワインになる。

<黒ブドウ>

Chiavennasca : ネッビオーロのシノニム
Pinot Nero : オルトレポ・パヴェーゼ、フランチャコルタで使用される。
Barvera : 
Croatina : オルトレポ・パヴェーゼの典型的黒ブドウ。色が濃く、果実味が豊かでタンニンがしっかりした、比較的早飲みタイプのワインとなる。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Salamae Milano (ミラノ風サラミ)
Bresaola (ヴァルテッリーナ産の牛肉の生ハム)
パスタ・スープ Risotto alla Milanese (サフラン風味のリゾット)
Minestrone (野菜のスープ)
Tortelli di Zucca (かぼちゃのトルテッリ)
魚介料理  
肉料理 Costolettta alla Milanese (ミラノ風仔牛のカツレツ)
Ossobuco (仔牛すね肉の輪切りに込み)
Busecca (仔牛の胃袋、インゲン豆、トマトの煮込み)
Cassoeula (豚肉や豚の頭と縮緬キャベツの煮込み)
その他 Panettone (クリスマスの焼き菓子)
食材  
チーズ Gorgonzola (DOPチーズ、牛乳、青かび、やさしい風味の
ドルチェりとピリッとした風味のピッカンテの2タイプがある)
Taleggio (DOPチーズ、牛乳、ウォッシュ、タレッジョ渓谷)
Quaritirole Lombardo (DOPチーズ、牛乳、ソフト、
フレッシュとウォッシュがある)
Salva Cremasuco (DOPチーズ、牛乳、ウォッシュ)
Bitto (DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、夏季限定)
Provolone Valpadana (DOPチーズ、牛乳、
パダーノ平野が産地)
Grana Padano (DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、
ロンバルディア中心にイタリア北部が産地)

 

ソンドリオ県

【気候】

アルプスが北からの冷たい風を防ぐ。昼夜の温度さが激しい。

【土壌】

花崗岩が細かくなった砂、砂利

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

<黒ブドウ>Chiavennasca

【主要DOCG】

【Valtellina Superiore】
ワンランク上のヴァルテッリーナ

【Sforzato di Valtellina】
ブドウを陰干しして作られる。山のワインらしくフレッシュさを持つ。

【主要DOC】

【Valtellina】
急斜面にぶどう畑が張り付く。非常に作業が困難な環境である。キアヴァンナスカ(NB)、果実味が少なく、スパイシー、なめし革のトーンがあるが、フレッシュさを併せ持つ。

ブレーシャ/ベルガモ県

【気候】

ガルダ湖、イゼオ湖の影響で温暖な気候

【土壌】

氷堆石土壌に粘土石灰土壌が混ざる

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Chardonnay、Pinot Bianco、Turbiana

<黒ブドウ>Pinot Nero、Groppello

【主要DOCG】

【Franciacorta】
イゼオ湖の南に広がる。甁内二次発酵。いたりを代表するスパークリングワイン。

【Scanzo o Moscato di Scanzo】
黒ブドウのモスカートディスカンツォから作られる甘口赤ワイン。

【主要DOC】

【Lugana】
ガルタ湖南に広がる粘土質の土壌をもった産地。しっかりとした酸と豊富なミネラルを持つ白ワイン。トレビーノ・ディ・ルガーナを使用。

パヴィア県

【気候】

比較的温暖で、昼夜の温度さが激しい。

【土壌】

年度、泥土、泥灰土、砂、沖積土壌が混ざる

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Riesling

<黒ブドウ>Barbera、Croatina、Pinot Nero

【主要DOCG】

【Oltrepò Pavese Metodo Classico】
ピノネーロを主体とした甁内二次発酵スパークリングワイン。

【主要DOC】

【Oltrepò  Pavese】
大量のテーブルワイン。現在は品質の高いワイン造りが行われている。リースリング、バルベーラ、クロアティーナが主要品種である。

Trentino-Alto Adige

 

【特徴】

イタリアの最北のワイン産地である。アルト・アディジェはドイツ語圏とトレンティーノはイタリア語圏である。

アルト・アディジェはイタリアを代表する白ワインの産地である。清らかな酸、香り高く、フレッシュな味わいである。赤ワインはデイリーワインのスキアーヴァ種と濃厚な果実味を持つラグレインが重要である。協同組合で作るワインの品質が高いことも特徴の一つである。

サン・ミケーレ・アッラディジェ農業学校はブドウ栽培、醸造で知られた学校で、優れた研究者や醸造家を輩出している。

トレンティーノで近年成長著しいのは瓶内二次発酵のスパークリングワインのTrentoである。ミネラル感豊富な味わいで、フランチャコルタとは対象的である。

白ワインはミュラー・トゥルガウ、ピノ・グリ、シャルドネのできが特に良い。赤ワインは繊細なマルツェミーノ、濃厚なテロルデゴが注目されている。トレンティーノの協同組合の作るワインは質が高い。

【歴史】

【文化・経済】

ドイツ人以上にドイツ人と言われる。イタリア的には融通が利かないとされてしまう。勤勉で、控えめな人が多い。

【気候】

亜大陸性気候、亜地中海性気候

【土壌】

北部:石灰土壌、火山性土壌

南部:川沿い→沖積土壌、丘陵地区→苦灰岩、石灰岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Pinot Bianco : フラワリーなアロマを持つ
Pinot Grigio : フルーティーでボディのしっかりしたワインになる。
Chardonnay : 
Muller Thurgau : デリケートなアロマを持つフレッシュな白ワインとなる。
Traminer Aromatico : バラ、ライチ、トロピカルフルーツのアロマを持つ。味わいは優しく、アルコール度数が高い。
Nosiola : 土着品種。軽めのフレッシュな白ワインとなる。陰干しされ、ヴィーノ・サントに使われることが多い。

<黒ブドウ>

Schiava : デリケートで優美な赤ワインとなる。
Lagrein : 土着品種。色は濃く、プラム系の香り、ややスパイシーで力強いワインとなる。
Teroldego : 着品種。色は濃く、フルーティーで、タンニンは強くないが、酸がしっかりしたワインとなる。
Marzemino : フラワリーなアロマを持つデリケートな赤ワインとなる。
Pinot Nero : 優美な赤ワインを生む。

【地元料理】

分類 料 理
前菜  
パスタ・スープ Leverknodelsuppe(仔牛のればーをいらたパンの団子を浮かべたスープ。団子はぺーこん、ハム、玉子が入り、アルトアディジェでは、Knödel,トレンティーノでは、Canederliと呼ばれる。)
Canederli()
Risotto con le Mele(リンゴ入りリゾット)
魚介料理 Forelle Blau(クールブイヨンで煮たアルプスの鱒)
肉料理 Maiale alla Trentina(豚肉とリンゴのロースト)
その他 Strudel(リンゴ、干しブドウ、松の実をロールにした焼き菓子)
食材  
チーズ Stelvio(DOPチーズ、牛乳、非加熱圧搾)
Trentingrana(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、トレント産は特別)
Spressa delle Guidicarie(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、低脂肪)

 

北部(アルト・アディジェ地方)

【気候】

冷涼な気候であるが、昼は温度がかなり上がる。

【土壌】

石灰土壌、火山性土壌が混ざる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Chardonnay、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Muller Thurgau、Riesling

<黒ブドウ>Schiava、Lagrein、Pinot Nero、Cabernet Saubignon、Merlot

【主要DOC】

【Alto Adige】
イサルコ谷は標高が高く、冷涼であるためミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー、ケルナーなどのドイツ系のアロマティック品種がすばらしい。

テルラーノでは、火山性土譲渡石灰質土壌が混ざり、ミネラル分の強い長期熟成能力を持つ高品質白ワインが造られている。

ボツァーノ周辺は赤ワインの産地として有名。Lagraeinの産地として注目されている。濃厚な果実味が特徴であるが、エレガントなロゼも親しまれている。
テルメーノはゲヴェルツトラミネールが有名である。

南部(トレンティーノ地方)

【気候】

ドロミテ山塊野影響で冷涼だが、昼は温度が高くなる。

【土壌】

沖積土壌、苦灰岩、石灰岩、斑岩

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Nosiola、Chardonnay、Pinot Bianco、Pinot Grigio、Muller Thurgau

<黒ブドウ>Teroludego、Marzemino、Pinot Nero、Cabernet Saubignon

【主要DOC】

【Trento】
イタリアを代表するワイン。瓶内二次発酵のスパークリングワイン。

【Trentino】
幅広い品種のDOC。チャンブラ渓谷、斑岩土壌でミュラートゥルガウ、ノジオーラが栽培されている。フレッシュな酸、ロマティックな特徴はトレンティーノならではである。ラガリーナ渓谷はマルツェミーノが栽培されている。赤ワインは果実味あり、フレッシュなワインである。西の湖の谷はノジオーラを陰干し、ヴィーノサントが造られている。トスカーナより酸化風味が少なめ、繊細な味わいである。

【Teroldego Rotaliano】
ロタリアーノ平野のワイン。テロルデコが栽培されている。

 

Vento

Veneto_DOCG
DOCG名 タイプ ブドウ品種・特徴他
Bardolino Superiore 【赤】 コルヴァーナ・ヴェロネーゼ、クラシコあり
Recioto di Soave 【白(甘)】 ガルガーネガ
パッシート、クラシコあり
Soave Superiore 【白】 ガルガーネガ、クラシコあり
Recioto di Gambellara 【白(甘)】
発(白甘)
ガルガーネガ、クラシコあり
Colli Asolani – Prosecco 【発(白)】 グレーラ、各種発泡ワイン
Conegliano Valdobbiadene (Prosecco) 【発(白)】 グレラ85%以上、ピノビアンコ、ピノグリージョ
フリザンテあり、
イタリアを代表する発泡性ワイン
Amarone della Valpolicella 【赤】 コルヴァーナ・ヴェロネーゼ
パッシート、クラシコあり
Recioto della Valpolicella 【赤(甘)】 コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、パッシート
クラシコあり・スプマンテあり
Colli Euganei Fior D’Arancio 【白(甘)】
【発(白)】
モスカート・ジャッラ、パッシート
Lison 【白】 タイ、クラシコあり
Piave Malanotte o Malanotte del Piave 【赤】 ラボーゾ・ピアーヴェ、ロボーゾ・
ヴェロネゼ
Bagnoli Friulano 【赤】 パッシート
ラボーゾ・ピアーヴェ
Montello Rosso 【赤】 メルロ、カベルネソーヴィニヨン
カベルネフラン、カルメネーレ
Colli di Conegliano 【赤】
【白】
カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、
インクロンチョ・マンツォーニ マンゾーニビアンコ、
ピノビアンコ、シャルドネ、グレラ
パッシート(赤白)

 

【特徴】

イタリア北東部に位置する。州別ワイン生産量でトップとなることが多い。デイリーワインから長期熟成タイプのワインまで幅広く作られている。

国際ワイン見本市ヴィーニタリーが毎年開かれるヴェローナは「イタリアワインの首都」と考えられている。

グラッパで有名なバッサーノ・デル・グラッパもあり、蒸留も盛んである。

【歴史】

古代にウェネティ族が居住し、ヴェネトの語源となる。

7世紀に小さな島集まって誕生したヴェネツィアが徐々に勢力を拡大し、東方貿易の独占により大いに繁栄した。

最盛期にはキプロス、クレタ島なども支配下に置いていた。「ラ・セレニッシマ」「アドリア海の女王」と呼ばれていた。ナポレオン、オーストリアの支配を受けた後、1866年にイタリア王国の一部となった。

【文化・経済】

海岸部は音楽、演劇、絵画などの文化史上の巨人が多く輩出された。内陸部は保守的な風土で農民文化が広がっている。
美しい自然に恵まれており、観光客の数はいたりでもトップクラスである。有名な劇場も多数ある。

【気候】

【土壌】

西部:典型的氷堆石土壌
ヴァルポリチェッラ→石灰岩
ソアーヴェ:火山性土壌

中部:氷堆石+火山性土壌

東部:コネヴァ→粘土石灰質、ピアーヴェ→沖積土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Garganega : ギリシャ系のブドウTrebbiano di Soave : ヴェルデッキオなどと同じグループ。酸がしっかりしている。
Glera : 白桃、白い花のアロマ、ほのかな苦みがある。

<黒ブドウ>

Corvina : チェリーの香り、適度な酸、タンニンを持つ。
Rondinella : コルヴィーナにブレンドされることが多い。ボディーと酸を与える。
Raboso : 色が濃く、酸が強く、タンニンも攻撃的。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Sarde in Saor(イワシの南蛮漬け)
パスタ・スープ Bigoli in Salsa di Acciughe(手打ち平面をアンチョビのソースであえた料理)
Risi e Bisi(グリーンピースをコメを煮込んだリゾット)
魚介料理 Baccala alla Vicentina(干し鱈をミルクで煮込んだ料理)
肉料理 Fegato alla Veneziana(仔牛のレバーを玉ねぎと炒めた料理)
Pastissada de Caval(馬肉を長時間に込んだシチュー)
その他  
食材 Radicchio Rosso di Treviso(トレヴィーゾ名産のトレビス)
Asparago Bianco di Bassano del Grappa(バッサーノデルグラッパ名産のホワイトアスパラ)
Vialone Nano Veronese(ヴェローナ産の米の品種)
チーズ Asiago(DOPチーズ、牛乳、非加熱圧搾、ヴィツェンツァが産地)
Monte Veronese(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、ヴェローナの山が産地)
Piave(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、ベッルーノさん)

 

西部(ヴェローナ県)

【気候】

ガルダ湖の周辺は温暖。

【土壌】

ガルダ湖周辺は氷堆石土壌。ヴァルポリチェッラ地区は石灰岩、凝会岩土壌。ソアーヴェ地区は火山性土壌に石灰質土壌が混ざる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Garganega、Trebbiano di Soave

<黒ブドウ>Corvina、Rondinella、Molinara

【主要DOCG】

【Bardolino Superiore】
ワインは軽やかで、優美な果実味をもつ。後口に苦味と塩っぽさが残る。

【Recioto di Soave】
ブドウを陰干しして作られる甘口ワイン。

【Soave Superiore】
最低アルコール度数12%以上、最低甁熟成期間3ヶ月を経て、収穫翌年の4月1日にリリースされる。

【主要DOC】

【Valpolicella Ripasso】
ヴァルボリチェッラにレチョート、アマローネのヴィナチェを入れて再発酵。最低アルコール度数12.5%。

中部(ヴァンチェンツァ/パドヴァ県)

【気候】

アルプス山脈が冷たい風を妨げる。

【土壌】

ブレガンツェは氷堆石土壌に火山性土壌が混ざる。コッリ・エウガネイは火山性土壌に石灰質土壌が混ざる。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Tai,Pinot Bianco,Vespaiole

<黒ブドウ>Cabernet Saouvignon,Merlot     

東部(トレヴィーゾ/ヴェネツィア県)

【気候】

温暖な気候。アドリア海にかけて地中海性気候

【土壌】

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ地区は粘土石灰質でスマが混じる土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Glera

<黒ブドウ>Merlot,Cabernet Sauvignon,Raboso

Furiuli-Venezia-Giulia

Furiuli-Venezia-Giulia_DOCG
DOCG名 タイプ ブドウ品種・特徴他
Colli Orientali del Friuli Picolit 【白(甘)】 ピコリット、生産量が極めて少ない
Ramandolo 【白(甘)】 ヴァルドゥッツオ・フリウラーノ
粘性の強い芳醇な甘口ワイン
Rosazzo 【白】 フリウラーノ

【特徴】

イタリア北東部。フリウリとヴェネチア・ジューリアの2地域に分かれる。

白ワインの産地としてよく知られている。1970年代に意欲的な生産者たちがクリーンでフレッシュなワインを作り出したことから始まる。近年は固有品種赤ワインも注目されており、スキオッペッティーノ、レフォスコ、タッツエレンゲで個性的なワインが造られている。

グラッパ蒸留も盛んでフリウリ人はイタリアで一番お酒が強いとされている。

【歴史】

ローマ時代から重要な地方で、アクイレイアは古代ローマでも最も重要な都市の一つであった。

当時Pulcinumと呼ばれるワインの名声が高かった。グレーラの先祖ではないかと言われている。

1866年にイタリア王国となる。戦後トリエステは国連管理下に置かれ、1954年にイタリアに復帰した。本来ウーディネが州都となるべきだが、歴史的経緯によりトリエステを州都にしている。

【文化・経済】

イタリア語、フリウリ方言以外にスロヴェニア語、ドイツ語も州の公用語として認められている。フリウリ人は寡黙で、頑固な性格の人が多い。
1970年代から工業が発達し、イタリアでもっとも豊かな地域の一つになった。

【気候】

地中海性気候

【土壌】

石灰岩台地

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Friulano : フレッシュで優美な白ワインとなる。ビターアーモンドアロマとかすかに苦みを感じる。
Ribolla Gialla : 軽やかで、繊細、フレッシュな白ワインを生む。
Verduzzo Friulano : タンニンが強い。陰干しの甘口ワインが有名。
Picolit : 甘口ワインに適する。受粉が少なく、生産量が数なく価格が高い。
Malvasia Istriana : ややアロマティックで、アルコール度数が低めのワインとなる。
Chardonnay : 
Pinot Bianco : フラワリーなアロマを持つ。
Pinot Grigio : フルーティーでボディのしっかりしたワインになる。
Sauvignon : 明確で強いアロマが特徴。

<黒ブドウ>

Redosco dal Peduncolo Rosso : 土着品種。果梗が赤い(Peduncolo Rosos)。果実味豊かで産のしっかりした、やや青いニュアンスのある赤ワインを生む。
Schioppettino : リボッラ・ネーラとも呼ばれる。色が濃く、胡椒のアロマを持つ赤ワインを生む。
Pignolo : 果実味豊かで、酸とタンニンがしっかりしたワインを生む。
Tazzelenghe : コッリ・オリエンターリで栽培されている。タンニンが強い。長期熟成に適している。
Cabernet Sauvignon : 
Merlot : 

【主要DOCG】

【Colli Orientali del Friuli Picolit】
陰干しにより作られる甘口ワイン。受粉が困難な品種で生産量が少ない。

【Ramandolo】
ラマンドロ地区の甘口ワイン。

【Rosazzo】
フリウラーノをベースにした白ワイン。2011年にDOCG昇格。

【主要DOC】

【Collio Goriziano Collio】
ポンカと呼ばれれる柔らかい泥灰土と砂岩の交じる石灰質土壌。果実味、ミネラル分を持つ白ワイン。フリウラーノとリボッジアラが使用されている。

【Fuliuli Colli Orientali】
コッリオ・ゴリツィアーノににたテロワールを持つ。

【Carso】
白はヴィトヴスカ、赤はテッラーノ。

【Isonzo】
コッリオと品種はほぼ同じ。石灰質土壌でコッリオより豊かな果実味を持つ。

【地元料理】

分類 料 理
前菜 Prosciutto di San Danieled(サン・ダニエーレ産生ハム)
Frico(すりおろしたモンタージオチーズの粉にトウモロコシ粉を混ぜて焼いた薄いオムレツのようなもの)
パスタ・スープ Jota(豚肉、スモークパンチェッタ、インゲン豆、クラウト、トウモロコシ粉の濃厚スープ)
Gnocchi alle Prugne(バター、シナモン、砂糖のソースの干しプラム入りのニョッキ)
魚介料理  
肉料理 Goulash(パプリカを使ったハンガリー風牛肉のシチュ―)
その他  
食材  
チーズ Montasio(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾、モンタジオ山が名前の由来)

 

Emilia Romagna

Emilia Romagna_DOCG
DOCG名 タイプ ブドウ品種・特徴他
Albana di Romagna 【白(辛~甘)】 アルバーナ、パッシートあり
Colli Bolognesi Classico Pignoletto 【白】 ピニョレット、パッシートあり
 
【特徴】

イタリア北東部に位置する。エミリアとロマーニャは歴史的にも文化的に大きく異なる。

ワインも同様である。エミリアは微発泡の赤ワイン、ランブルスコで有名である。

ロマーニャはサンジョヴェーゼ、トレッビアーノなどの単一品種のワインが造られている。

【歴史】

古代ローマ時代から交通の要所として栄えた街である。

【文化・経済】

赤いベルトと呼ばれる左翼勢力が強い。文化レベルが非常に高い。モデナはフェラーリやマセラッティがある。エミリアは宮廷文化、ロマーニャは農民文化である。

イタリアで最も裕福な州の一つである。パルマの生ハム、パルミジャーノチーズなどの高級食材も重要な産業となっている。

【気候】

地中海性気候、大陸性気候

【土壌】

エミリア:沖積土壌、丘陵地帯:石灰土壌
ロマーニャ:沖積土壌、丘陵地帯:石灰土壌

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>

Albana : 土着品種。甘口ワインに適している。
Pignoletto : フラワリーなアロマを持ち、フレッシュで軽めな白ワインとなる。
Trebbiano Romagnalo : 軽やかでフレッシュ、シンプルな白ワインとなる。

<黒ブドウ>

Sangiovese : 色は濃く無いルビー色。スミレ、チェリーの香り。酸とタンニンがしっかりしている。
Lambrusco : エミリア地方、ロンバルディア州で栽培されている。

【地元料理】

 
分類 料 理
前菜 Prosicutto e Melone(パルマ産生ハムのメロン添え)
パスタ・スープ Tortelli (生ハムや肉を詰めた小ぶりのボローニャのパスタ)
Tagliatelle alla Bolognese(伝統的なミートソースをかけた平打ちパスタ)
Lasagna al Forno(パスタ生地、ミートソース、ベジャメルソースを何層にもしてオーブンで焼き上げる料理)
魚介料理  
肉料理 Cotoletta alla Bolognese(生ハムとチーズをのせてオーブンで焼いた仔牛のカツレツ)
Bolito Misto(牛肉の様々部位、鶏肉、コテキーノ、ザンポーネなどを一緒に茹でた料理)
その他  
食材  
チーズ Parmiggiano Reggiano(DOPチーズ、牛乳、加熱圧搾)
Formaggio di Fossa di Sogliano(DOPチーズ、羊乳/牛乳、半加熱圧搾)

エミリア地方

【気候】

夏は非常に暑い。昼夜の温度さが少ない。

【土壌】

ポー川に近いところは沖積土壌。エミリア街道と平行に走る丘陵地帯は石灰土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Pignoletto,Malvasia

<黒ブドウ>Lambrusco

【主要DOCG】

【Colli Bolognesi Classico Pignoletto】
フレッシュでかすかにリースリングを想起される白ワイン。

【主要DOC】

【Lambrusco di Sorbara】
ポー川に広がる平野で造られる。土壌は沖積土壌で、粘土、砂、小石が混ざる。色が薄い、ミネラルに富んだランブルスコ。

【Lambrusco Grasparossa di Castelvetro】
エミリア街道の南の石灰砂質土上の丘陵地帯。色が濃く、フルボディなランブルスコ

【Colli Piacentini】
マルヴァジアのアロマティックな白ワイン。甘口にも良いものがある。

【Colli di Parma】
砂質土上からできるアロマティックなマルヴァジア。

【Colli di Scandiano e di Canossa】
ソーヴィニヨン・ブランの良いワインができる。

【Colli Blognesi】
泥灰土から力強いワインができる。

ロマーニャ地方

【気候】

平野部は温暖。丘陵地帯はところにより冷涼。

【土壌】

平野部は沖積土壌。丘陵地帯は石灰土壌。

【主要ブドウ品種】

<白ブドウ>Albana,Trebbiano Romagnolo

<黒ブドウ>Sangiovese

【主要DOCG】

【Romagna Albana】
土壌は泥灰土、粘土砂質で夏は熱く乾燥している。もも、アプリコットのアロマを持つ、優しい味わいの白ワイン。

【主要DOC】

【Romagna Trebbiano】
平野部で造られるトレッビアーノはシンプル、爽やかなワインである。ブランデーの原料となったり、ヴェルモットのベースに使用されている。

【Romagna Sangiovese】
トスカーナのサンジョヴェーゼとは異なる個性を持つ。熟成すると素晴らしい深みとバランスを持ったワインになる。収量を抑えたものは、より力強いものになる。

 

 

(以上)


 

※参考文献
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)

 
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