ニュージーランドはソーヴィニヨンブランで代名詞的な国です。その他冷涼な気候の下、高品質なピノノワールも作られています。
覚えるポイントは多くないので、さらっとクリアしてしまいたいところです。
学習のポイント
- 歴史上のトピックを確認
- 主要生産地を特徴、地図上の位置をおさえる
ワインの歴史
- 1819年:神父サムエル・マースデンが100種余りのブドウ苗を植えたのが始まり
- 1833年:ジェーム・バスビーによりヨーロッパ系品種が持ち込まれ栽培が始まる
各種トピック
スクリューキャップについて
※準備中
クローンについて
※準備中
地理・気候条件
地理(地図)
※最新版へ差し替え予定
気候条件
- 海洋性気候
- 季節による温度差は少ない。ただし日中の温度は大きく、酸味をしっかり確保できます。
ワイン法
- 国内の食品法、ワイン法によりラベルの表記管理が行われている。
- 品種名:85%以上当該産地のブドウを使用していること。
- 収穫年:85%以上当該年のブドウを使用していること。
- ブレンドしたときは、使用比率の多い順に表示する。
主要ブドウ品種
No | 白ブドウ | 黒ブドウ |
---|---|---|
1 | ソーヴィニヨンブラン | ピノ・ノワール |
2 | シャルドネ | メルロー |
3 | ピノグリ | カベルネ・ソーヴィニヨン |
4 | リースリング | シラーズ |
5 | ゲヴェルツトラミネール | カベルネフラン |
主要産地
2019年現在、17のGIが登録済みで、1つ申請中の産地がある。
北部
【ノースランド】(GI)
白ぶどう : シャルドネ
黒ぶどう : カベルネソーヴィニヨン、メルロ
特 徴 : ニュージーランドブドウ発祥の地
【オークランド】(GI)
白ぶどう : シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、ピノグリ
黒ぶどう : カベルネソーヴィニヨン、メルロ、カベルネフラン、ピノノワール
特 徴 : 域内に3つのGIをもつ
- マタカナ(GI) : メルロのワイン生産者「プロヴィダンス」が有名。
- クウメウ(GI) : NZを代表するシャルドネの生産者「Kumeu River」があり、醸造責任者はNZ初のMW マイケル・ブラコビッチ氏である。
- Waiheke・アイランド(GI) : 少量生産で、高級ワインを産出。
【ギズボーン】(GI)
白ぶどう : シャルドネ、ミュスカ、セミヨン、ゲヴェルツトラミネール
黒ぶどう : メルロが主、ピノノワールなど
特 徴 : 世界最東端のワイン産地。フルボディのシャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、ゲヴェルツトラミネールが造られている。現在はNZのシャルドネの首都と呼ばれる。
【ホークスベイ】(GI)
白ぶどう : シャルドネが主、ソーヴィニヨンブラン、セミヨン
黒ぶどう : カベルネソーヴィニヨン、メルロが主、ピノノワールなど
特 徴 : NZ第2のワイン産地である。歴史上、商業目的のワイン生産が始まった最初の産地である。ボルドースタイルのワインに著名なものがある。シラーズ、グルナッシュ、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ、ジンファンデルなどの品種も導入され始めている。
域内に以下のGIをもつ。
- セントラル・ホークス・ベイ(GI) : より冷涼な産地
【ワイララパ】(GI)
白ぶどう : ソーヴィニヨンブランが主、シャルドネ、リースリングなど
黒ぶどう : ピノノワールが主、メルロなど
特 徴 : 冷涼な気候を活かしたワインづくり
域内に以下のGIをもつ。
- マーティンボロー(GI) :日本人生産者「クスダ・ワインズ」が所在する。
- グラッドストーン(GI)
南部
【マールボロ】(GI)重要
白ぶどう : ソーヴィニヨンブランが主、シャルドネ、リースリング、セミヨン
黒ぶどう : ピノノワールが主、メルロ、カベルネソーヴィニヨン
特 徴 : NZ最大の産地。ソーヴィニヨンブランは世界基準とまで言われる。スパークリングワインやリースリングの貴腐ワインも世界的な評価を受けている。
【カンタベリー】(GI)
白ぶどう : シャルドネが主、リースリング、ピノグリ
黒ぶどう : ピノノワールが主
域内に以下のGIをもつ。
- ワイパラ ヴァレー : 内陸部のワイカリ地域に石灰岩質土壌が見つかり、ごく短期間のうちに国際的な評価を受けるワインが造られている。
※ノースカンタベリーはGI審査中
【ネルソン】(GI)
白ぶどう : ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、リースリング
黒ぶどう : ピノノワールが主、メルロ、カベルネソーヴィニヨン
【ワイタキ・ヴァレー・ノース・オタゴ】(GI)
特 徴 : 寒冷で気象条件が厳しく、収穫量が安定しない。畑の拡大スピードは緩慢である。代表的な作り手は「オスラー」「ヴァリ」である。
【セントラルオタゴ】(GI)要チェック
白ぶどう : シャルドネがメイン、リースリング、ピノグリなど
黒ぶどう : ピノノワール
特 徴 : NZで最も標高が高い。冷涼な気候のためピノノワール、シャルドネ、リースリングが栽培されている。任意のマーケティング団体「COPNL」がプロモーション活動を行っている。
最後に
ニュージーランドは
・ソーヴィニヨンブラン、ピノノワール
・最大産地は「マールボロ」
・90%以上のワインはスクリューキャップを使用
・産地と位置
をひとまず押さえておけば問題ないと思います。
ニュージーランドのソービニヨンブランが有名ですが、私の印象はすごくアロマティックで華やかなワインというようなものです。しかし、落ち着きないように感じられ、少し苦手です。
少し落ち着いた感のあるフランス・ロワールのソーヴィニヨンブランのほうが私の好みです。
たいした種類を飲んでいないので、一概に言えないかもしれませんが、ニュージーランドのソーヴィニヨンのいろんなタイプにチャレンジしてみたいと思っています。
【2019/2020 日本ソムリエ協会教本】(日本ソムリエ協会)
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